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剛輔「はぁ…はぁ…」 深い森の中、剛輔は1人倒れていた。 剛輔「はぁ…畜生…あいつを…倒さなくては…」 剛輔の意識はそこで途切れた。 第27話 作品 前回のあらすじ 剛輔を追っていた龍達はレオモンと遭遇する。 しかし、そこに理性を失ったタラチュラモンが襲いかかった。 タラチュラモンを消滅させてしまった龍達は強くなる事を願った。 剛輔「…ん」 ???「目が覚めましたか」 剛輔が目を覚ますとそこは家の中であった。 剛輔「…おまえは…バルゴモン…」 バルゴ「貴方が倒れていて…心配しましたよ」 バルゴモン。体中から聖なるオーラを発する天女型デジモン。必殺技はセイントオーム。 剛輔「そうか…」 バルゴ「ところで彼は?今は1人なのですか?」 剛輔「そ、それは…」 ハーピ「おや、目を覚ましましたか」 ハーピモン。美しい翼の腕と女性のような上半身を持つ幻獣型デジモン。必殺技はウィンドシーカー。 バルゴ「えぇ、すいません、この部屋を使わせてもらって…」 ハーピ「良いんですよ、今ここが平和なのは貴方のおかげですから…それでは」 ハーピモンは部屋を出ていった。 剛輔「…ずっとここにいるのか?」 バルゴ「えぇ、ここにはいろいろと恩が有りますから…それにスターレジェンズは人々を護るのが本来の使命ですから」 剛輔「そうか…」 バルゴ「さて、まだ寝ててくださいね…傷が癒えていませんから」 剛輔「…残念だがゆっくりと寝ている暇はない…」 バルゴ「…例の目的の為ですか?」 剛輔「あぁ…おれは必ずあいつを…スラッシュモンを倒さなくては…」 バルゴ「…わかりました、でも一晩くらいは泊まって下さい」 剛輔「だが…」 バルゴ「お願いします」 剛輔「…わかった」 夜、剛輔はバルゴモン、ハーピモンと共に食事をとっていた。 剛輔「…のどかな所なんだな、ここは」 バルゴ「えぇ、特に争いごとも無く平和な場所ですね」 ハーピ「これも全部バルゴモンさんのおかげですよ」 バルゴ「いえ、私は別に何もしていませんよ」 剛輔「そうでもない、現に俺も少し心が和んでいる…こんな気分は久しぶりだ」 バルゴ「剛輔さんまでそんな…」 その時…ドゴーン! 剛輔「な、何だ?!」 バルゴ「外です!」 剛輔達が外に出ると辺りは焼け野原となっていた。 ハーピ「酷い…」 剛輔「誰だ…出て来い!」 ???「ふん…やはりここに居たか…蛇神剛輔」 バルゴ「誰です、貴方は…」 シレイ「これはこれはスターレジェンズのバルゴモンではないか…我輩はシレイモン、しがない研究者だよ」 シレイモン。闇の力で操る力を持つ幽霊型デジモン。必殺技はシャドーアロー。 剛輔「その研究者が何故このような事を…」 シレイ「ふん…今回は私の作品第3号『デンスモン』のテストで来たのだ」 デンス「ハカイ…ユカイ…」 デンスモン。悪により造られた亜戦士型デジモン。必殺技はネオ・ダークネス。 剛輔「クッ…こうなれば…」 バルゴ「剛輔さん、下がっていてください」 剛輔「しかし…」 バルゴ「貴方の力は貴方自身を滅ぼす恐れのある諸刃の剣です…ここは私に任せてください」 ハーピ「私も及ばずながら助力します」 シレイ「スターレジェンズとの戦闘データが取れるとは…運が良いものだ」 バルゴ「その研究、ここで終わりになるかもしれませんよ?」 シレイ「ご冗談を…ヤレ」 デンス「イエッサー」 デンスモンはゆっくりとバルゴモンに迫っていく。 バルゴ「私はそう簡単にはやられませんよ…」 デンス「…イタイ…イタクナイ…」 バルゴモンは気の力で攻撃するもデンスモンはダメージを受けている様子ではない。 剛輔「クッ…こいつ、効いているのか?」 シレイ「ふん…こいつに生半端な攻撃は効かんよ…」 ハーピ「クッ…ウィンドシーカー!」 真空の刃がデンスモンに向かうがまったく効いていない。 デンス「ヒッサツワザ…メイチュウ…ハンゲキ…ネオ・ダークネス」 ハーピ「アァッ!!」 バルゴ「ハーピモン!」 ハーピモンはデンスモンの放った光球を受けて倒れてしまった。 シレイ「ふん…ちょうどいい研究材料が見つかった…デンスモン、捕獲しろ」 デンス「イエッサー」 剛輔「このままじゃ…」 ???「いかに硬い体を持っていてもそこには必ず弱点が存在する…そこを突けば!」 デンス「グゥゥ…」 突如飛んできた水弾によりデンスモンにダメージを与えた。 シレイ「これは…デンスモン、引くぞ…」 デンス「イエッサー」 シレイモンとデンスモンは去っていった。 ハーピ「た、助かったんですか?」 剛輔「あぁ…だがこの攻撃は…」 アクエリ「大丈夫か、君達」 アクエリモン。体内にポンプを持つマシーン型デジモン。必殺技はオーロラサンダーエクスキューション。 バルゴ「アクエリモン…」 剛輔「アクエリモン…お前まで」 アクエリ「…剛輔、君か」 ハーピ「助かりました…ありがとうございます!」 翌日… アクエリ「本当に行くのか…」 剛輔「あぁ…傷も癒えた事だしここで長居している暇は無い」 バルゴ「貴方に平穏が訪れる事を祈ります」 ハーピ「気をつけてくださいね…」 剛輔「アクエリモン…お前はどうするんだ?」 アクエリ「しばらくここに残ろうと思う…ハーピモンを守らなくてはならないからな」 剛輔「そうか…じゃあな」 剛輔は1人去っていった。 そのころ、何処かにある研究室で… シレイ「まさかスターレジェンズが2体も現れるとは…」 ???「ざまぁねぇな、おっさん」 シレイ「だ、誰だ!」 ???「まぁまぁそう慌てるなって…アンタに頼みがあってな…」 シレイ「ふん…賞金稼ぎが何のようだ…」 リフレク「アンタに俺を改造して欲しいんだよ」 そこには復讐に燃える瞳があった。 第27話 完 次回 招待

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