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翌日の早朝のこと。
まだ、誰も起きていない頃に孝治はスーツェーモンに呼び出された。
「こんな朝早くから何のようだよ…」
孝治はご機嫌斜めだった。
「すまないな。御前たちには新しい力が必要になってくると思ってな…」
「新しい力?」
「先日のカオスグリムモンのことだ」
「カオス…グリムモン…」
「例のカオスプログラムは本当は私が持っていた」
「え?」
「しかし、そろそろかと思い、始まりの森の何処かに隠した。そこで、私からのクエストだ。カオスプログラムを昼までに探し出すのだ」
「………」
「良いな?」
「わかった…」
そして、孝治は始まりの森に向かった。

                   Evolve16『探せ!
                            カオスプログラム』

始まりの森に到着すると、すぐに捜索を開始した。
「当てはあるのか?」
グリムモンが聞いた。
「無い」
きっぱり言われた。
こうもきっぱり言われると、流石のグリムモンも凄く困る。

暫くの間、二人の間に沈黙が流れる。
そして、孝治が口を開いた。
「なぁグリムモン…。優しさって…持っちゃいけないのかな…?」
孝治のいきなりの発言にグリムモンは驚くも何も「?」しかつかなかった。
「昨日のスーツェーモンの話を覚えてるか?」
「あ、あぁ…」
「そのことでずっと悩んでいたんだ…。優しさは持っちゃいけないのかって…。グリムモンはどう思う?」
「どうって…俺は言いと思うがな…。時には非情さだって必要だと思う。けど、半分以上は優しさで埋まっていた方がいいと思う…」
「フッ…」
孝治は少し笑みを浮かべた。
「な、何だよ。何か変なこと言ったか?」
「いや、御前の名前の由来は恐怖って意味から来てるから、そんな奴が言うなんてね…」
「恐…怖…」
グリムモンの頭の中で記憶に無い記憶が過った。
「ん?」
孝治はグリムモンの様子に反応した。
「どうした?」
「え?」
「いつもの御前なら『何だとぉ!?』とか力強く言い返してくるからな…」
「あ、あぁ…」
そしてまた、沈黙が流れた。

暫く歩いていると、洞窟を見つけた。
「洞窟?」
「…なんか出来すぎてるな…」
出来すぎの奇妙な洞窟の中に、孝治は入っていった。

そして、少し進むと、青と赤のプログラムらしきものが湖の上を浮いていた。
「あれが…本当のカオスプログラムか…?」
「そうみたいだ…俺のデジコアが反応している…」
グリムモンのデジコアと、カオスプログラムがどうやら反応しているらしい。
「よし」
孝治はその湖の中に少しずつ入っていった。
カオスプログラムを掴もうとしたそのとき。
『ギャァァァァァァァァッ!!』
蛇のような長い胴体を持つデジモン湖の底から現れたのだ。

~データ解析~
メガシードラモン
世代:完全体
種族:水棲型
属性:データ種
詳細:蛇のように長い胴体を持つデジモン。頭部の甲殻が硬化し、防御力にも多少優れている。イナズマ型のブレードから電撃を放って敵を攻撃する。
必殺技:サンダージャベリン、メイルシュトローム、アイスリフレクト、ドラモンアタック、サンダーブレード

「メガシードラモン…『グリムモン!リアライズ!』」
『コールヤンマ!!』
グリムモンは、リアライズされると、すぐに電撃を放った。
「水は電気をよく通すからな!!」
「いや、そうでもないぞ…」
グリムモンの台詞に孝治が否定した。
そして、孝治の否定したとおりだった。
水に浸かっているメガシードラモンに電撃が直撃した。
しかし、全てメガシードラモンの頭部のイナズマブレードに吸収されている。
「何!?」
「メガシードラモンは雷を頭部に充電することができるデジモン。水に浸かってるといっても、全部逆に充電される…。奴に対して電撃攻撃は、充電期間を短くすることになる」
「じゃあどうやって…」
「普通に攻撃して気をそっちに向けさせておけ。その間に俺がカオスプログラムを掴み取り、発動させる」
「わかった!『コールバット!!』」
グリムモンはメガシードラモンにコウモリの群れを放って、気を逸らした。
そして、その間にカオスプログラムを手に入れようとした。
しかし…。
『リトルブリザード!!』
『ネコスラッシャー!!』
猛吹雪と斬撃の衝撃波が孝治の行く手を阻んだ。
「な、なんだ!?」
そして、白いトカゲと三毛猫の姿をした2体のデジモンが孝治の行く手を阻んだのだ。
「僕の名はアグモン…」
「私はテイルモン…」
『我等はカオスプログラムを頂くべく、ここに来た』
「アグモン…テイルモン…御前たちがか…!?」
「カオスプログラムは渡さない。『リトルブリザード!!』」
孝治はギリギリで避けた。
「テイルモン、今のうちに…」
「分かったわ。おに…アグモン…」
ミケモンはカオスプログラムの場所へ向かった。
しかし…。
『コールバット!!』
コウモリの群れがミケモンを襲った。
「キャァァァッ!!」
「ミ…テイルモン!!」
「なんか遅いと思ったら…孝治!こいつらは俺が相手をするからカオスプログラムを!」
「分かった!」
孝治は急いだ。
「渡さない!『リトルブリザード!!』」
しかし、後ろから襲い掛かる猛吹雪など気にせず、孝治は走り続ける。
『ネコクロー!!』
ミケモンも真横から爪を出して攻撃してくるが、軽々と避けられる。
そして、孝治はカオスプログラムを掴んだ。
「行くぞ!プログラムセット!『カオスプログラム発動!!』」
そして、グリムモンはカオスグリムモンになった。
『クロノ・ディストラクション!!』
カオスグリムモンは波動を放った。
メガシードラモンは大人しくなって深い眠りについたが、辛うじて避けた彼等は効果はそこまでではなかった。
しかし、クロノ・ディストラクションの効果は絶大で彼等も眠りかけている。
「クッ!…退いた方が良いね…」
「う、うん…」
彼等は引いていった。
そして、カオスプログラムを手に入れた孝治も帰っていった。

「そうか、カオスプログラムを手に入れたか…。それは、私からのプレゼントだ」
「あぁ…それは有難く思うんだが…」
「ん?どうした?」
「アグモンとテイルモンが現れた」
「何!?」
スーツェーモンもやはりびっくりした。
「メガシードラモンとかいうデジモンも洗脳からは解除したが…」
「い、いや…それは…」
スーツェーモンがメガシードラモンという言葉を聴いて焦った。
「メガシードラモンは私が自ら配置したデジモンであって…」
「え?」
「ま、まぁ…とりあえず、今日はもう休みなさい。本当は今日が試験日だったのだが、私が免除するように頼んでおいた。だから、明日はシルバーテイマーの試験だ」
「でも、何でいきなり…?」
「言っていなかったか…。緊急クエストをクリアすると無条件で次のランクの試験を受けることが出来る。頑張るんだぞ」
そうして、孝治は帰って休眠を取った。