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孝治とグリムモンはボロボロの体で帰ってきた。
スーツェーモンは流石にちょっと早すぎたかと多少後悔した様子だった。
「なぁ…スーツェーモン」
「ん?」
「チンロンモンのところの白戸和磨と神田香苗っていうテイマーは知ってるのか?」
「あぁ…かなり有名なテイマーだ。1日でシルバーランクまで昇格したと聞いている…」
「そんなに凄い奴なのか…」
「彼等がどうした?」
「いや、なんでもない」
孝治はそう答え、テイマーホームに帰った。

                 Evolve14『新たなる力!
                          混沌の恐怖カオスグリムモン』

グリムモンは相当落ち込んでいた。
ここまで落ち込んでいる…というより、落ち込んでいるグリムモンを始めてみたため、孝治は心配した。
「ハァ…」
先ほどから溜息ばかりついている。
「グリムモン…」
本当に心配になってきた孝治は自分に何か出来ないだろうかと悩む。
しかし、一体どうしたら良いのか分からない。
そして、結果的に何も出来ない自分に対して、孝治も無力だと感じた。
そうした中、結論的に何も出来ない自分は余計なことをするより、そっとしておくのが良いだろうと思い、グリムモンをそっとしておいた。

そして、1時間後…。
孝治のD-サポートにスーツェーモンからの連絡が来た。
『緊急のクエストだ。すぐに来てくれ』
「行くぞ、グリムモン。『ディアライズ!!』」
孝治はグリムモンの返事を聞かず、ディアライズした。

そして、オブサーバールームへ到着した。
「来たな。今回の緊急クエストは、御前たちが依然行った町、ナノマシンシティだ。そして、そこで暴れているグリフォモンを退治して欲しい」
「わかった」
孝治は向かおうとした。
しかし…。
「スーツェーモン!」
孝治が立ち止まった。
「落ち込んでるデジモンに何も出来ない俺って…無力なのか?無力の本当の意味って…何なんだ?」
スーツェーモンは黙っている。
そんなこと考えたことも無かった。
「私にも分からん…。しかし、無力とは力がないという意味ではないと思う」
「そうか…」
迷い戸惑う孝治にスーツェーモンは最後にこう付け足した。
「迷いは心の弱さではない。迷いは新たな答え。そして、正しい答えを導き出すのに必要なことだ。迷って迷って、その挙句に正しい答えを出せるのなら、迷うということは素晴らしいものだと思う。…現に迷うことを恐れ、闇に堕ちたものもいる…」
「迷い…」
「このクエストが終わったら、必要ならば話し合おう」
「………」
孝治はクエストに出発した。

ナノマシンシティに辿り着くと、そこは以前来たときとは大分光景が違っていた。
まるで、何か魔獣に襲われたような…。
そして、その根源である合成獣のようなデジモンを見つけた。

~データ解析~
グリフォモン
世代:究極体
種族:幻獣型
属性:データ種
詳細:頭と翼は鳥で、胴体は獣。尻尾は蛇の合成獣のような姿をした幻獣型デジモン。超音波攻撃を得意とする。頭と尻尾でよく喧嘩する可愛らしい光景も見られる。
必殺技:スーパーソニックボイス、メビウスバイト

「あれが…グリフォモン…『グリムモン!リアライズ!』」
グリムモンを実体化した。
その瞬間に、マイナスの空気がグリムモンから発せられた。
「グ、グリムモン…切り替えろ!敵がいるぞ!」
『ギャァァァァァァァ!!』
グリフォモンはスーパーソニックボイスをグリムモンに放った。
「グリムモン!今は前を見ろ!」
「ハッ!」
グリムモンは漸く我に返った。
『コールヤンマ!!』
グリムモンはギリギリで攻撃を相殺した。
「やっと我に返ったか…」
『ギャァァァァァァァァァァ!!』
グリフォモンは再びスーパーソニックボイスを放った。
『コールヤンマ!!』
しかし、今回は相殺できず、コールヤンマはスーパーソニックボイスに掻き消され、グリムモンに直撃した。
「グアァァァァァッ!!」
「グリムモン!!」
グリフォモンが勢い良くグリムモンに接近してきた。
「クッ!『コールバット!!』」
グリムモンはコウモリの群れを放ち、グリフォモンの動きを止めた。
『コールバード!!』
そして、左手の碇を放った。
しかし…。
『ギャァァァァァァァァァァァァ!!』
コウモリの群れ諸共、コールバードをスーパーソニックボイスで消し、グリムモンに大きなダメージを負わせた。
グリムモンはそのまま凄い勢いで、後ろへ飛ばされた。
「グアァァッ!!」
「グリムモン!!」
孝治は飛ばされたグリムモンの後を追う。
「ウッ!…何で…俺が…」
「グリムモン!今は悩みを飛ばせ!悩みを抱えながら戦うなんて無理だ!」
「悩み…」
「スーツェーモンは悩みは正しい答えを導き出すのに必要なことだといった。俺もそれは思う。けど、それは時と場所による。下手をすれば、悩みは自分を危険に曝すことだってあるんだ!」
「孝治…」
「グリムモン。御前は自分が無力だと思っている。でも、無力なのは恥でも当たり前なことでもない。生き物皆が無力だからだ。だから、こうやって支えあってる!だからこうやって俺たちは支えあってるんだ!」
「無力だから…支えあう…」
「そうだ!」
そのとき、孝治の後ろからグリフォモンが来た。
「グリムモン…俺は、御前を信じてる!『カオスプログラム発動!!』」
グリムモンの体が赤と青に輝き始めた。
『ギャァァァァァァァァ!!』
グリフォモンはスーパーソニックボイスを孝治に向けて放った。
しかし…。
『コールドラモン!!』
赤い竜が孝治を守った。
『コールレオ!!』
そして、青い獣がグリフォモンを襲った。
「ギャァァァァァッ!!」
グリフォモンはそのまま獣に少し飛ばされた。
「孝治、大丈夫か?」
そこには、グリムモンではなく、青と赤の巨大なロボットのようなデジモンがいた。

~データ解析~
カオスグリムモン
世代:究極体
種族:不明
属性:不明
詳細:青と赤の巨大なロボットのような姿をしたデジモン。左手のダガーで全てを切り裂き、右手のキャノンから粒子砲などを放つ。翼もほぼ完璧に成長したため、短時間だが、空を飛ぶことも可能になった。
必殺技:コールレオ、コールドラモン、コールレイナー、コールマシーンズ、マルチガトリング、クロノ・ディストラクション

「ギャァァァァァッ!!」
グリフォモンが再び襲い掛かってきた。
「頭を冷やせ!『クロノ・ディストラクション!!』」
カオスグリムモンは体から衝撃波を放った。
無論、グリフォモンは避けられるわけも無く、その攻撃を受けた。
そして、グリフォモンは深い眠りに付いた。
「どう…なったんだ?」
「深い眠りに付かせた。クロノ・ディストラクションは敵の戦意を奪う」
そして、暫くするとグリフォモンが起きた。
どうやら、今まで暴れていたというのが記憶に無いらしく、さっきまでのグリフォモンとは違い、大人しくなっていた。
カオスグリムモンもグリムモンに戻った。
「どうやら、今のカオスプログラムは1回で消えるらしいな…」
孝治が確認したところ、セットしていたカオスプログラムがなくなっていたのだ。
「いや、そんなプログラムはあるはずが無い。多分、それは仮のプログラムなんだと思う…」
グリムモンはそう思った。
グリフォモンは元にいた森に帰って、グリムモンと孝治もユニオンに帰った。

一方、とある場所にいるあるデジモンは…。
「あ!」
「どうした?」
「…グリフォモンへの洗脳が”途絶えた”」
「途絶えた?解けたんじゃなく?」
「ウン…何かが洗脳電波を妨害して、グリフォモンが正気に戻った…」
「…奴等か…」
果たして、この仮面を被り、布を羽織っているデジモンは一体…。
そして、その奥にいるテイマーのような仮面を被った人間は一体何者なのだろうか…。