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翌日の早朝。
孝治はスーツェーモンに呼ばれ、グリムモンをD-サポートに収納して、オブサーバー室へ向かった。
「ブロンズテイマー初のクエストだ。ある都市に時折タスクモンが暴れているそうだ。そこで、御前にはそのタスクモンを倒してもらう」
「場所は?」
「ナノマシンシティ…ハイテク技術の町だ…。結構問題になっていてチンロンモンのところのユニオンテイマーも来てるらしいからな…」
「東方を守護するデジモン…か…」
孝治は用を済ませ、ポータルからナノマシンシティに向かった。

                 Evolve7『おてんば朱美と
                           大いなるルーチェモン』

チンロンモンから派遣されたユニオンのテイマー、朱美とルーチェモンは一足先に来ていた。
「特に変わったことは無いみたいね…」
「油断するな。まさか、あの出来事を忘れた訳ではなかろう?」
「わ、分かってるわよ!!…忘れるわけも無い…あの出来事を…」
朱美は過去の事を思い出した。

それは、朱美がこのデジタルワールドに来てから2ヶ月くらいのときに遡る。
朱美とルーチェモンはとある町に行くために大きな船に乗っていた。
その夜、船の甲板に立っていた朱美とルーチェモンはとある組にであった。
「あれ?もしかして…遼君!?」
朱美はデビモンを連れた少年に言った。
「あぁ…そうだ…」
彼は朱美と親友関係の竹内遼。
デビモンをパートナーにしている。
「良かった。この世界に来てから誰も知ってる人がいないから…」
「そぅ…」
遼はそういって不気味な表情を浮かべるとポケットからD-サポートを取り出し、デビモンの目は赤い一線の光を放った。

「他人を信じちゃいけないんだ…」
朱美はボソッと言った。

ルーチェモンはその一線の赤い光から朱美を守った。
「ルーチェ…モン…?…遼君…何で…?私たち…あんなに仲良かったでしょ?」
朱美がそう言うと遼は不気味な笑い声を上げた。
「クククク…フフフフフ…フハハハハハハハハハハハハハ!!御前、こっちに来てオブサーバーに何も聞かなかったのか?」
「え?」
「一流のテイマーはこの世界の王になれるんだぞ?このチャンスを逃すわけには行かないだろう…?」
「どういうこと…?」
「クククク…鈍いなぁ…この世界の王になるためにはどんな奴でも蹴落すんだ…そんな甘い考えだから、君はいつまでたってもパートナーの足を引っ張ってるんだ…。朱美!」
朱美の目には涙が溜まった。
そして、気絶しているルーチェモンを負ぶって海の方へ走り出した。
『デスレーザー!!』
赤い光線がデビモンの目から放たれた。
朱美はルーチェモンを負ぶって必死に逃げる。
しかし…。
「うッ!!」
朱美が海に飛び込むが寸前で赤い光線が朱美の首筋を掠った。
そのままルーチェモンと朱美は海に落ちていった。

そして、それから6ヶ月の月日がたったのだ。
「すまない。我の力不足で朱美に…」
「気にしないで」
朱美はルーチェモンに優しくそう言った。
すると突然、近くの建物が崩れたのだ。
「まさか…!!」
「タスクモン!?」
しかし、その崩れた建物からはデビモンと竹内遼が現れた。
「やぁ…朱美…」
「貴方は…!!」
「何故、御前がここに…?」
ルーチェモンが冷静に聞いた。
「これも、君を誘き寄せるための罠さ…。君を潰すために流したデマだ…。何度も何度も逃げられたらこっちだってたまんないからねぇ…。やれ!」
『デスレーザー!!』
デビモンの片目から淡い赤の閃光が一線放たれた。
『ディバインガーディアン!!』
ルーチェモンは守護霊を呼び、その攻撃を防いだ。
「ほぅ…貫通力の高いコイツを防ぐとはねぇ…じゃあ、これならどうかな?」
『デスクロウ!!』
デビモンは両腕を伸ばした。
「何度やっても同じよ!ルーチェモン!」
『ディバインガーディアン!!』
しかし、デビモンの腕は地面に潜り込んだ。
「え!?」
思わず、二人は唖然としてしまった。
「そこだぁ!」
そして、後ろからデビモンの腕が二人を襲った。
「「ウアァァァァッ!!」」
二人は一旦空中に飛ばされ、地面に叩きつけられた。
「デビモンのこの技は地面から君たちを襲えるんだ…。さぁ…止めと行こうか…?」
「(クッ!…体が…。なんとしても…朱美だけは…守り通す…!!)」
ルーチェモンはそう思い、動かない体を無理に起こし、立ち上がった。
「ほぅ…まだそんな余裕が…。良いだろう…パートナーである御前を消せば朱美を消すことも容易い…!!」
「(絶対に…守る!!)」
『デスレーザー!!』
そして、一線の赤い閃光が放たれた。
『コールヤンマ!!』
電撃がルーチェモンの背後から放たれ、それはデビモンの攻撃を消し、遼とデビモンに直撃した。
ルーチェモンは広げていた両手を下げた。
「パートナーを…守りたいんだってな…」
孝治がルーチェモンの肩に手を乗せ、言った。
「よく頑張った。ここからは、俺たちがあいつらの相手になる」