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 The 30nd talk ~希望~

『それは、まさか…クァンタムウェポン(quantum Weapon)!?』
その武器を見た時…真斬君が声を荒げていた
『こいつはそんな物では無い…パーティクルウェポン(Particle weapon)…これがこいつの名だ…』
そう言うと剣の刃先を敵に向ける
『来いよ…相手してやるんだからさ…!』
無謀な発言…世代だけを見ていればそう誰しもが思うであろう…
しかしその場に漂う張り詰めた空気は世代が全てでは無い、と言う事を物語るかの様に背筋を震え上がらせる
『では…してもらいましょうか…クロノブレーカー!!』
何が起こったか理解が出来なかった…いや…それが普通なのだろう。
だが…一つだけ分かる事が合った、それは動くと言う動作を忘れ去られたマリオネットの姿…そして…
『口だけ…詰らない戦いですね…では…消えて頂きましょうか…』
余裕が言葉にも表れている一体の生命体の存在が其処に在る事…それだけが理解できた。
しかし僕はその状況下を見つめるとフッと微笑する、その笑みにその生命体が気付いていれば…事は変わったかもしれない
そしてその微笑に逸早く気が付いた者がその事を口に出す前に気は訪れる。
『では止めを…タイムハンマー!!』
振り下ろされるハンマー…しかし物言う事無きマリオネットがこのタイミングを逃す事は無かった
『一直線に振り下ろされる物ほど…避けるのに苦労しない物は無い』
その者の上空に舞う古龍の姿を見た時…彼は何を思っただろうか…?
優雅に宙を舞う彼は目標を定めると急降下しその剣を振り下ろす!!
ギリギリで避けた、だが避けきれていた訳では無い様だ、その大柄な体付き故に避けるのに不が有り過ぎていた
叫び声を上げながら左手で必死に右腕を押さえる、だが古龍にとってそんな事は如何でも良かったのだ

~だって本当の狙いは…~

『弱いんだよ…君…』
彼はその刃先を敵の首元に当てそう言う…そう…最初から分かり切っていた結果なのだ。
幾多もの戦場を駆け抜けて来た彼の腕は即に成長期のデジタルモンスターと言う生命体の域を超えていた
敵の顔にはもう余裕の表情は見受けられない…だが恐怖に怯える表情も覗えなかった。
『進化は一つで留まらない…そうだろぅ?』
微かな声が彼の耳に入った時には体が勝手にバック宙をしその場から離れていた。
辺りに煙が立ち込め敵の姿が判断できない
『その判断の早さ…尊敬に値するな…』
口を開く事の無かった真斬君がそっと呟く。
『タイムラグ無しでの進化か…その様な高等技術が使える物がまだ居るとは…な…』
左肩を抑えながらブイモンは苦笑していた、もはや使い物と成らぬ状態まで傷を受けているが
それ以上にこの戦いを楽しんでいる…そんな感じが僕には感じられていた
そして煙が晴れ…鎧を纏いし巨大な騎士が姿を現す
『若僧が…進化もして居らぬその様な肉体で勝てると思ったか?』
僅かに周りを漂う煙をその鬼神は剣の一振りで全てをなぎ払う
相手の姿が完全に見えたとき…ブイモンが口を開く
『御生憎様…此処からが我の本気なのでな…』
そう言って右手で剣を構え戦闘の体制を取る
『面白い…では見せて貰おうか…貴様の本気とやら…をな!!』
剣を構えた鎧騎士はブイモンの方を見ると、その巨体からは考えられぬほどの速度で接近してくる
そして足が地に着くと同時に剣を振るい彼の体を薙ぎ払おうとする

『っ…?!早い、ブイモンしゃがんで避けて!!』
思わず口から言葉が漏れる
『承知!!』
そう言うと指示通りにブイモンはその場にしゃがみ込む
空を切る凶器…しかし鎧騎士は剣を直ぐに構え直し振り下ろす!!
『剣で受け流しながら、ジャンプして!!』
僕の発言を完璧なまでに再現しブイモンは中に飛び上がる!!
剣と剣が擦れ合い、火花と金属音が鳴り響く中で彼は微笑んでいた
『終わりにしよう…!Particle解放して!』
僕がそう叫ぶと黒く透き通っていた剣の刀身が光輝きその剣が有るべき姿を取り戻す!!
その剣の有るべき姿…それは柔らかなエメラルドグリーンの刀身…
そして淡く輝き誰もが見惚れてしまう様な幻想的な光が2人の剣士を包み込む…
その光の中で…彼は呟く、もう1人の剣士だけが聞き取れる様に…
『良い力だ…だから…その真直ぐな思いの篭った力…忘れずに…そして大切に心に閉まってくれ…』
そして剣は振り下ろされた…優し過ぎるほど柔らかな力の元で…ゆっくりと…

剣が振り下ろされたのと同時に光が消え去り中から剣士たちの姿が映る。
少し見つめ合うとお互い剣をしまう…
『真斬…システムのチェックはこれ位で良いな?』
『ん…あっ…あぁ…』
優しき輝きに見惚れていた所為なのか…?彼は少し反応が遅れていた。
剣士の顔は闘いの時の様な怖い形相はしていなかった…いや…今の笑みこそが本来の彼なのかもしれない…
『主…私は…』
『君を信じて…正解だったね…!ありがとう…ブイモン…』
彼は僕の言葉に対し少し目に涙を浮かべる…褒められた事が嬉しかったのだろうか…?
その真意は知る良しも無い…今も尚綺麗な輝きを放ち続けているその剣と彼以外…誰も…

『あぁぁぁ!!!こんな所に居た!!』
この体育館内に広がる優しい空気を一瞬にして1人の女子の声が打ち壊す…
『探したんですからね早く来てもらいますよ【銀狼先輩!!】』
『えっ?』
僕が反応した時には時既に遅しで在った、僕の襟首を掴んだかと思うと強引に引っ張って体育館から引っ張り出される
『ふっ…フニュニュゥ~~?!』
皆が唖然とする中で…私が居なくなる時に叫んだ?一言だけが木霊していた…

~一方のブイモンは…~

『どうして人って…こう闘いばかり望むのでしょうね?』
白い猫の姿をした生き物は体育館の屋根の上にポツンと座り…目を瞑りながら、居るとも分からぬ者に声を掛ける
『私…いえ…俺には分かりません…でも…』
『でも?』
『俺が闘うのは…その力を誤って…昔の俺の様な事を繰り返させない為です…』
そう言うと彼は彼女の側に座り込んだ…同じ時を過ごした過去と同じ様に…其処に…