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クロノモンに宝玉を3つ取られ、残る宝玉は雷のみ…。
精神的にも追い込まれ、焦りが出てきた雄治とベルフェモンだが、それでもまだ諦めない。
「クククク…僕がこの世界を支配するまで…もう間もなく!!見ているか?ウォーグレイモン、ホーリードラモン…やがてこの世界が僕たちのものになる!!そして僕は…YGGDRASILLを超え、神を超越した存在となる!!」
クロノモンはテンションが最高潮に達して、疼く傷も忘れてスピードを上げた。
「ベルフェモン!!遅れをとるな!!」
「分かっておる!!」
ベルフェモンもスピードを上げた。
暗黒と地獄の剣の能力のおかげで、見失わなくて済むものの、それでもやはり追いつくことが出来ない。
そして、最後の宝玉を持つ龍が待つ、空を突き抜けて、高く聳え立つ古塔に辿り着いた。

                Evolve73『白き幻の雷龍
                             ディアザグルモン現る』

クロノモンはそのまま雲が掛かっている塔の天辺を目指して飛んでいった。
ベルフェモンはその後を追う。
―そして、雲を抜けると、塔の天辺に辿り着いた。
クロノモンは塔の天辺に降りた。
ベルフェモンも着陸した。
「もう逃げ場は無いぞ!クロノモン!!」
「逃げ場?最初から僕は逃げた覚えは無い。それも、御前たち如きに…」
「なら、この場で決着をつけるぞ!」
雄治がベルフェモンから降りながら言った。
「いいだろう…だが、後悔しないことだな…。この僕を倒して、この世界を救ったこと…いや、この世界の改善を阻止してしまったことを!!」
「後悔などしない!俺たちは、自分の世界を守りたいだけだ!!」
雄治が強気でクロノモンに言った。
『ズィードハリケーン!!』
クロノモンが翼のような両手で突風を起こした。
「うぅ…!!」
雄治は今にも吹き飛ばされそうだった。
しかし、ベルフェモンが雄治をしっかり掴んで飛ばされないようにした。
「しっかりつかまっていろ!」
ベルフェモンは雄治を肩に乗せるとクロノモンに向かって飛んでいった。
『暗黒裂斬!!』
ベルフェモンはクロノモンに切りかかった。
クロノモンはそれを軽々避けた。
「ほぅ…空間を切り刻むほどの威力を持ってるのか…『モードチェンジ!!―デストロイモード!!』」
クロノモンはデストロイモードになった。
『ウィンドブレード!!』
クロノモンは両手を払い、風の刃を放った。
ベルフェモンはその刃を斬って消し、クロノモンに接近した。
『フィンガーボム!!』
ベルフェモンの周囲で爆発が起こるが、ベルフェモンはそれを尽く避け、クロノモンに近づいた。
「チッ!」
そして、ベルフェモンはクロノモンを斬った。
「グウォッ!!」
クロノモンは前回の傷もあり、避け切れなかった。
そして、一歩下がった。
「いいのか?こんな世界をこのままにして…俺を今ここで殺して!」
「我に迷いは無い」
「俺にもだ」
「さっきも言ったが、この世界は穢れている。幾多のものを消して、自分の利益だけを得ようとするこの世界を放っておく訳には行かない!そして、自分の利益のためなら、他者を傷つけるこんな世界など、滅ぼし、作り直さなくてはならない!そして、その世界を許すYGGDRASILLを滅ぼさなくてはならない!だから俺にはドルハザーモンの力が必要なんだ!!」
ベルフェモンも雄治もこの言葉に返すことは出来なかった。
「…けど、だからって…この世界を壊すということは、御前もその許せないのと同じようになるんだぞ!」
雄治がクロノモンに言った。
「それでも俺は、この世界を変えることが出来るなら、どんな手段に出ても、作り直す!!そして、二度とそんな過ちが繰り返されないように俺が神になる!!唯一神に近い存在である俺が!!この不完全な世界を完全なものに作り変えてみせる!!」
クロノモンが痛みを絶えながら叫んだ。
「確かに…人は過ちを繰り返す…。でも、だから人は成長する!失敗を繰り返すことで、人は経験を得て二度と同じようなことが起こらない様に!そして、失敗するたびに人は一歩前進するんだ!」
「最早この世界は人間のせいで乱れている!争いは負の感情しか生まない!人間はそれを把握していない!分かってると言っておきながら人はまた争う!そぅ…花が綺麗に咲いても人はまた吹き飛ばすの繰り返しだ…そんな世界、守る価値など無い!!」
「それでも!!守りたい世界があるんだぁ!!」
『ダークネス・オブ・ソード!!』
ベルフェモンは全身の力と剣がさっき吸収した神から生まれた闇のエネルギーを搾り出し、剣の先端にその全ての力を集めた。
雄治は手をベルフェモンに当てて、ありったけの力をベルフェモンに送った。
そして、暗黒の球はとても巨大になった。
「ウォォオオオオオオオォ!!!」
ベルフェモンは剣を振って、その球を投げた。
「このまま終わるわけには行かない!!『ファイナルデストロイヤー!!』」
クロノモンは大きな両手を合わせて、強力なエネルギー波を放った。
しかし、クロノモンの攻撃は瞬く間に押しつぶされた。
「クッ!…まだだ…俺はまだ!!」
クロノモンはその暗黒の球に飲まれた。
「グウォォァァァァァァァァ!!!」
クロノモンのデストロイモードの体が消えるとホーリーモードの姿が現れた。
「ハァ…ハァ…」
クロノモンがよろけながらも立ち上がったそのとき、美しい音色のような声が天に響き渡った。
「ッ!?この声は…!?」
ベルフェモンと雄治も息を切らしながら空を見回した。
そして、雲の切れ間の光から美しい白鱗と白い鬣に身を包んだ龍が現れた。
「ディア…ザグルモン…漸く現れたか…」
クロノモンはその美しい龍を見ながらそう言った。

~データ解析~
ディアザグルモン
世代:究極体
種族:雷龍型
属性:ワクチン種
所属:四大古龍
必殺技:ガーネットサンダー、サンダーフレア、クリムゾンサンダー

「貴様の宝玉…頂く!!」
クロノモンは最後の力を振り絞り、ディアザグルモンに飛んでいった。
『サンダーフレア!!』
ディアザグルモンは口から雷火弾を放った。
クロノモンはそれをまともに受け、体は消えたが、直撃する寸前にクロノモンの体から何か核のようなものが出てきた。
そして、その核はディアザグルモンのもう一発のサンダーフレアを跳ね返した。
サンダーフレアはディアザグルモンの体内に入って、爆発した。
「ギャァァァ!!」
ディアザグルモンは仰け反った。
そして、核はディアザグルモンの体内に入った。
そして、力を拡散させ、ディアザグルモンを体内から攻撃し、消滅させた。
そして、その核はところどころ黄色い線の入った紅色の宝玉を次元に入れると、どこかに去ってしまった。
「ベルフェモン…奴を…追えるか…?」
「意地でも…!!」
ベルフェモンは雄治を乗せて、その核の後を追った