あらすじ
夏休みが終わり、新学期が始まった。
しかし、初日からデジモンが出現、龍也とえりかはそこへ向かう・・・。
エアドラモンと戦い、レナモンが圧倒するが拡張(エクステンド)され形成が逆転する。
しかし、ジオドルガモンの活躍でエアドラモンを撃破することに成功したのだった。

「龍也~~~~!!」「っんだよっ!?」
ある日の朝、登校してきたオレに、廊下で友達が迫ってきた・・・。
ま、いつもこんな感じで一日が始まるのだが・・・

27th moment ~日常~

「おまえ、紗愛(すずあ)ちゃんという子がいながら・・・」
英二が半分怒った顔で言った。
「な、なんの事だよ!」
「とぼけるな、龍也!」
次は勝だ。
「オマエ、隣のクラスのえりかと仲良く帰ってるらしいじゃねえか。」
「オレもオマエらがいっしょにいるとこを見たんだよ!」
肝試しに同行した大地も言った。
「いや!いろいろと勘違いしてるから・・」
「は!?」
「あいつとはオマエらが考えているような関係じゃねえよ!!」
「じゃあ、どんな!?」
「ど、どんなって・・・」
「お!?噂をすれば・・・」と英二。
えりかがそこを通りかかった。
と、龍也と目があったえりかだが、「フンッ」とそっぽを向いた。
「あれ・・・・?あっけな」「だろっ?」
「そうか・・・・なるほど!!あれは暗号なんだ!“今夜二人で会おう”って意味なんだな・・」
英二が納得したように言った。
「社内不倫かっ!!?」

「こんにちは、龍也君」
「えっ!!・・・な、なんでここにいるの?しかも保健室に!?」
なぜか保健室に呼び出された龍也。
なんとそこにはエマがいた。
「私はあなたたちを監視に来たの。まあ・・・・潜入捜査ってことになるわね。」
「・・・海人は?あいつは学校違うぜ?」
「そうね・・・彼は優秀だから、付かなくてもいいわ。」
「ゆ、優秀・・・・って、オレ達が劣っているってのかよ!?特にオレ・・・」
「まあまあ、落ち着いて。実の理由はね、“因子”を探すためなの。」
「って・・・・・!!!ここの生徒をオレ達の戦いに巻き込むつもりかよ!!?」
「落ち着いて聞いて。あなたたちテイマーが持つ因子は、多数存在するの。そして世界には将来テイマーになりうる、潜在的に因子を持った“子ども”がいるはず・・・!!」
「・・・・・・!!」
「そんな彼らを探しだすために、今はこうやって血液検査をしてこの学校から・・・。」
「でも・・・・こんなにたくさんの中から、探すのは大変だぜ?ただでさえ生徒は多いのに・・・。」
「確かに気が遠くなる話ね、でも今はこうすることしかできないの。話はコレだけ、もどっていいわ。えりかちゃんには後で伝えるから。」
「は、はい。失礼します・・・」

「ガーオ!!」
休み時間、教室の席に座ってボ~っとしていた龍也を、紗愛がいじった。(!?)
「うわあっ!!・・・す、紗愛ちゃん・・・?」
「って・・・龍也君知らないの?“怪獣ブーム”」
「ああ・・・」
      • 昨今は怪獣ブームだ。
大きい超人の話に出てくる怪獣、デジモンの天敵であろう小さいサイズのモンスター、神話に出てくるような架空の動物、ましては妖怪にいたるまでだ。
デジモンの騒ぎが元でブームに火が付いたらしい。
まあ、根本的な理由ではないだろうけど。
デジモンの存在はもちろん知られていない。

「だめよ、すずあ・・・こんなやつにはわかるわけないわ。」
「あやの・・・・・」
「こんなサッカーバカに・・・行こう、すずあ。」
「バカで悪かったな・・・・!」
「いいじゃない。ねえ龍也君・・・みんな持っているんじゃないかな?私のお気に入りはこの変顔悪魔ストラップ!」
イビルモンをモチーフにした人形のストラップを見せた。
「え~!?すずあ、あんたかなりの天然よ?」
「そうかなあ?私はかわいいと思うけど・・・。」

イビルモンをかわいいだなんて・・・どういう神経してんだ・・・?
まあ、でもこの子のそういうとこにオレは・・・・・・って、なんにひたってんだ!!
もしやこの子・・・・なわけないよな・・・。

何も変わらない日常がまだあった・・・
今までの戦いはなんだったのか・・・本当にあったことなのか?
みんな同じだ・・・何も変わらず、普通に生きている。俺達だって・・・
あいかわらずデジモンは出没するが、やはり平和だ。
      • しかし、日常が再び崩れ始める。

普天間米軍基地内

もうおなじみであろうフランス人の男と米基地総司令官の会話である。
「まぬけな沖縄人は・・・気づかないのですかね?あなたたち米軍がいるからこそ安全でいられるのに。ねえ、室長?」
「エリック・アレクサンドロス、・・・おまえはなにを考えている!?」
「あらら?あなたたち米軍のためにやっているのですよ。」
「用とは・・・?」
「まあ・・・いいです。これを見てください・・・」
アレクサンドロスと呼ばれたフランス人の男は、ある映像を見せた。
      • そう、龍也たちの戦う映像だった。
コザでの激闘が中心である。
「彼らは・・・デジモンテイマーとよばれています。」
なんと、その映像の中には龍也達が初期に倒したサイクロモンやゴリモン(2話・6話)、練習試合の途中に現れたタスクモンやワイバーモン(12~13話)なども・・・。
「彼らはわたしたちの計画を邪魔しているようです・・・」
ジオドルガモンがメタルドルグレモンに進化し、パロットモンを撃破した映像が流れる。
「完全体に進化し、拡張(エクステンド)させた完全体デジモンまで・・・もし彼等がやつらと組むことになれば、我々は・・・やばいでしょうね。」
「うむ、いずれ・・・・」
バリッ!!!
「あいつら、消しときましょうか。」
なめていた棒つきキャンディーをいきらり噛み砕いてアレクサンドロスは言った。

27th moment end To be continue

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2007年06月14日 17:03