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明日は、俺の所属しているサッカー部の練習試合だ。 そして今はそのミーティング・・・。 「明日の練習試合は、強豪・美南中とだ。あっちがここに来るから、歓迎してやれ。まあ、相手が相手だ、お前たちにはそれほど期待してない。まあ、(失点が)3点ぐらいで抑えるんだな、無理なオフェンスはすんな。ディフェンスだけに集中しろ。はははは」 「(そ・・・それでも監督か・・・?)」 「(監督が言うせりふじゃないよな・・・)」 「(監督がこんなだから弱いんじゃねえか、ここ・・・)」ブツブツブツブツ 複数の部員が心の中で口々に言う・・・ 「あ、そうそう。うちの部にマネージャーが入ったぞ。」 「へえ~、どんな子だろ。」と龍也。 「こんにちは!!龍也君!!」 そこには・・・紗愛(すずあ)がいた。 「って、え~!!」驚きを隠せない龍也。 「俺たちが誘ったんだよ。」 「まあ、どうしてもっていうから。」 友人の英二と、少しぽっちゃりしたチームメイトが龍也に言った。 「っは~~~!?」 「2年4組の大城 紗愛(すずあ)だ。」監督兼コーチが紹介する。 「どうせ、家に帰っても、手伝いさせられるだけだもん・・・。だから、マネージャーになることにした。みなさん、よろしくね!!」 「ほんとはうれしいんでしょ?龍也。」 デジヴァイスの中にいるドルモンが話しかける。 「おい!バカ、今話しかけんなよ。」小声で注意する。 「は~い(笑)」 「ふう・・・。先が思いやられる・・・。」 そして翌日・・・・。 「ついに今日か・・・。」龍也が言った。 「俺たちの世代は、練習試合でも当たったことがない・・・。」と、英二。 「それに、すごい選手がいるんだ。」「えっと・・・誰?」 勝がそういうと、龍也は知らないという顔をしている。 「オマエ、知らないのか?」「・・・・うん。」 「2年にして、強豪・美南中のエース。」英二が言った。 「お、来たぜ!!」 ・・・ついに対面!! 「おまえは・・・・。」「君は・・・。」 なんと・・・それは龍也が出会った、ラブラモンをパートナーにする、海人だったのだ。 「お、オマエ・・・。サッカー部だったのか、知らんかった・・・。」 「へえ、僕もだよ・・・。」 「宮里 海人(みやざと かいと)。 美南中学校2年、サッカー部。県外でも有名なプレイヤー。 中学卒業後、プロ入りの呼び声も高い。 学業の成績も優秀。まさに天才少年。イケメン。逸材、天からの贈り物・・・。 去年の新人大会で有名になる。白いハンカチを持っていたので後に、ハンカチ皇子(おうじ)と呼ばれ・・・」 「だあ~~!!読むな!!べたぼめ!?しかもなんか被ってるし!!」 少しぽっちゃりとした友人、勝(まさる)が言うのをさえぎる龍也。 「はあ・・・どうりで聞いたことがあると思ったら・・・。」 「まあ、よろしくね。」海人が握手をしようと手を伸ばす。 「・・・・・おう!!」 それに答え、龍也も手をさしだし握手する。 海人は笑顔で接する。それに対し龍也も笑顔をみせる。 「お、仲良くなってんじゃねえか・・・」 グググググググ・・・ 友人の英二がそう思ったのもつかの間、海人の手を強く握る龍也。 「ふふふふ」キランッッ!! 「んん・・・・・!(笑)」 「力勝負では負けてないつもりなのか・・・・」と、勝。 「龍也・・・・」「海人・・・・」 と、両者のパートナーデジモン、ドルモンとラブラモン。 そして試合開始・・・・・ 審判のコイントス。龍也たち宜野湾東中の先攻(?) そしてキックオフ!! 「よっしゃあ!!勝~~~つ!!」 シュッ!!パッ! 「行くぜ・・・!!」 キックオフから数分後、ボールをパスしてもらった龍也は敵陣へ突っ込んでいく。 「龍也パス!!」 しかしチームメイトの声を聞かず、突っ走る。 「強豪?たいしたことねえじゃん!!・・・!!」 と、海人が目の前に立ちはだかる。 「(こいつを抜いて決めたらかっこいいだろうな・・・)」「!!」 ・・・・・抜いた!! 「もらった~~!!!」 バアアアアン!!ガシッ!! シュート・・・!!しかしキーパーに止められた。 「うげっ!!」 バシュンッッッ!! キーパーの大きなキックで、相手のボール!! 華麗なパス回しで、どんどん攻めていく。龍也たちはボールにさわれない・・・。 「海人!!」パッ!!「(ありがとう先輩・・・・!!)」 海人にボールが回った・・・!! 「おおおおおお・・・・!!」 どよめきが起こる。 「・・・美南中はそれぞれの選手が海人ほどずばぬけているわけでもない。 しかし・・・ワンマンチームではない。それぞれが信頼しあっている。強い信頼関係で結ばれている。だからこそ彼らは強い!!」 美南中のコーチは自信満々で言った! シューーート!!! 「よっしゃあ~!!」 試合開始からわずか5分、海人のシュートにより1点を先制する美南中。 まわりから、歓声が飛び交う。 「まあ、あんなミーハーなやつ・・・・あの子がみてるわけねえだろ」と、龍也。 「・・・・・(かっこいい・・・)」ポッ 「って、見とれちゃってるし!!」 少~し気になってる人(龍也談)・・・紗愛は海人をみてるようだ。 もちろん、試合を観戦している女子も。 「ゆるさねえ・・・・いろんな意味で・・・」 龍也は海人にライバル心を燃やしていた・・・。 「僕、なんか悪いことした・・・?」「まあ・・・あいつのことだから・・・」 そんなことなど知らない海人。 その後、龍也たち宜野湾東中は、何度かチャンスを作ろうとする。 しかし、決定打はでないまま、次々と追加点を許してしまう・・・。 前半終了・・・・。スコアは4-0 無論、美南中の大量リードだ。 「はあ、はあ、はあ・・・強え・・・。」 龍也は、海人へのライバル心など忘れ、レベルの違いを感じる。 「・・・・・・・・・!」 が、とうの海人は、試合のことなどほとんど忘れていた。 不穏な雰囲気の空・・・。彼は、何かが起こることを感じ取っていた。 そう、ドルモンやラブラモン・・・デジモンたちも。 11th moment end To be continue

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