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誰もが寝静まる夜中、屋根という屋根を飛び回るものがいる・・・。 ヒュンッ!ヒュッン!ヒュウウッン!! シュタ!  タッタッタ・・・ 主が地面に着地したのと同時に、一人の少女が走ってきた。 「こいつね・・・・!!」 その少女は、パートナーであろう直列二足歩行の狐のような姿をしたデジモンに言った。 「ああ・・・・!!」 その先には・・・・!! 「ゲロゲ~ロ!!!」 メタルゲコモン。成熟期。ゲコモンの亜種とされるミュータント型デジモン。体内にたくさんの爆弾を溜め込んでいる。 必殺技は、オタマジャクシ形の爆弾をはくタッドポルボム。 「いくわよレナモン!!」「わかった!!」 シュッ!! レナモンは相手に向かっていった。 「ゲコッコオオオ!!」ボンッ!! メタルゲコモンの技、タッドポルボム炸裂!! 「はっ!!」 だが、レナモンは飛び上がってよけた!! 「コヨウセツ!!!」シュシュシュシュシュシュシュ!!! そしてレナモンのコヨウセツ!!何本もの鋭くとがった葉が相手を襲う!! ヒュッ!! だが、それはよけられてしまう。 「ゲコオオオオ!!」 技の反撃が続く!! 「っ・・・・!!!」 着地したレナモン、その攻撃をなんとかよける。 「ゲコッ!ゲコッ!ゲコッ!ゲコッ!」 連続でメタルゲコモンのタッドポルボム!! 「ハッ!ハッ!ハッ!ハッ!!」 ボンボンボンボンボンボン!!! その攻撃を走りながらよけていく!! 「っ・・・・・・・んなっ!!」 が!!! ボオオフウウウウンッッッ!! 「ぐうああああああああ!!!」 直撃・・・・・!! 「レナモン!!!」 シュウ・・・・・・ 「・・・・・・・!!?」 そこにはレナモンの姿はなく、短い丸太が落ちていた・・・ 「・・・・!?」シュッ!!! メタルゲコモンは考える暇もなく、いつの間にか真横にレナモンが移動していた・・・・ 「はあああああ!!」 強烈なキック!!! 「ゲロオオオオオオアアア!!?」 ギュウウウイイイイイイイイン!!!ボオオオオン!!! メタルゲコモンは回転しながら吹き飛んだ!! 「・・・・やったわね・・・」「いや!!」 シュウ・・・・・・ 「グルウウアアア!!!」 一回り大きくなり、凶暴さが増している・・・・ 「レナモン・・・・わかってるわよね」 「ああ、わかってる!!」 ドルモンに会って1週間・・・・・。 とくになにも変化はなく、いつもと変わらない日が続いていた・・・。ただ、ドルモンがいることを除いて。 あの機械も、特に用がないときは携帯電話にもどるらしい。おかげで何も疑われずにやってる・・・・。 夏が終わりに近づいていた・・・。 「あ!!龍也くんじゃない・・・!!」 呼ばれて振り向く。 「うええ!!?」 部活の休憩時間、中学校の中庭で、龍也は出会った。いや、出くわした? そこには少女がたっていた。 肩までかかる黒いロングヘア、瞳は茶色に近い黒。 彼女の名は大城 紗愛(おおしろ すずあ) 「こんにちは!!」 「お・・・おう!!」「今日も部活?」 「あ、うん・・・まあ。」「そう、サッカー部だっけ!?」 「ま、まあね。」「そう、よかった!!」 「(なにがよかったんだよ・・・)そ、その、や、やー(おまえ)は?」 「私ね、図書室に用事があって。」「そ、そうなんだ。」 ・・・なんだこの会話。 別に、オレははじかさー(恥ずかしがり屋)なわけじゃないし、よくしゃべるほうだ。 だけど・・・なんか、こいつとなると・・・ 「あ、あ~、そろそろ休憩終わりかな?(棒読み)」 「え?でも弁当食べてないじゃない・・・」 龍也の手に持った弁当を指差していう。 「あ、そ、そうだな。はははは」 「ふふ、龍也君っておもしろい!(笑)」 「あ、そう?はははは」 「じゃあ、もういくね。バイバイ」 「あ、うん。じゃあ。」 彼女が去ってしばらくたって・・・ 「龍也?あの女の子なに?」「へ!?ドルモン!」 機械に入っているドルモンが話しかける。 「もしかして、彼女?」「そ、そうなんじゃねえよ!!って、おめ!いつそんなこと覚えたんだ!!」 「この前テレビで見た!!」 「っくう・・・勝手に出たな・・・」 「まあ、いいじゃないか。」 と! 「・・・・・・!!デジモン!!」 機械が反応している!! 「いかなきゃ!!」「ああ!!」 反応した方向へ走り出す。 「龍也!!」同じ部活の友人が走って横切った龍也に言った。 「どこいくんだよ!!」 「すまん英二!!急用できたって監督に伝えてくれ!!」 「ぐるううううあああああ!!」 ゴリモン。成熟期。ゴリラの姿をした獣人型デジモン。右腕の発射口からの「エネルギーカノン」によるヒット&アウェイの攻撃を得意とする。必殺技はあらゆるものを砕く腕力で攻撃する「パワーアタック」。 「ぐるうううううあああ!!」 「ドルモン・・・!!」「いや、大丈夫。」 進化せずにゴリモンに向かっていった!! ドン!!ドン!!ドン!! 「くあっ・・・!!くっ・・・」 ゴリモンのヒット&アウェイの攻撃に苦戦している。意外にすばやく動くため、なかなか攻撃が当たらない。 「くそっ・・・・はあ、はあ。」 「進化するか?」「いや、いらない!!」 「ドルモン、オレ、いい作戦思いついた・・・!!」 「いくぜえええ!!」 再びゴリモンへ向かっていく。 「はあ・・・・っ!!」 ゴリモンはエネルギーカノンの発射準備をしている・・・!! ・ ・・・だが、ドルモンはよけようとはしない。 「ぐるううあああ!!」プオオオアア!! 今まさにドルモンに放たれようとしている!!が・・・ 「メタルキャノン!!」バアッン!! 放たれる間際、発射口の中へメタルキャノンを放った!! プシュウウウ~~ 発射口の中で両方が爆発!!大ダメージ!! シュウウ~~ 煙が立ち込める・・・ 「やったあ!!」「ああ!!」 「ぐるるううううああ!!」 ひとまわり巨大化し、さらに凶暴になった!! 「うえっ!!」 「ぐおおおおお!!」 「・・・・よし、ドルモン、進化だ!!」 「ドルモン進化~~~・・・・あれ?」 「し・・・進化できない!!」 「ぐるるうううああ!!」 ドオーーーン!!! ゴリモンのパワーアタック!! 腕力による強力な攻撃!!なんとかよけたが、攻撃の後には地面が盛り上がってしまっている!! 「何で進化できないんだよ!!」 「知らないよ~!!そんなこといわれても・・・!!」そのとき!! シュシュシュシュシュ!! どこからともなく無数の葉がゴリモンに飛んできた!! 「ぐおおお!!」 「・・・・・・・・!!?」 ・・・一人の少女とパートナーデジモンの姿があった。 「レナモン!!」「・・・・ああ!!」 To be continue

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