「デジモンSad recollections The 26nd talk」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

デジモンSad recollections The 26nd talk」(2007/06/04 (月) 20:28:23) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

 The 26nd talk ~変わり往く…時…~ 天界での様々な出来事の後…僕は日々の日常に戻っていた… 【ジリリリリ…!!】と迷惑な時計の音が部屋に鳴り響く! 『ふわあぁぁ………まだ眠って居たいですわぁ………』 そう言って私は目を擦りながらカーテンを開く…【カシャアァァ……】と言う独特の音…そして… 『うぅん…眩しいですわ…』 暖かい…そして明るい日の光が部屋の中を一瞬にして明るくする… 『ようやくお目覚めかな…?メシア…』 側に有る椅子に腰掛けながら…白い羽を纏いしデジモンが笑顔で私の方を見る 『ふにゅにゅぅ…それじゃぁ…お休みなさ…』 『寝るな!』 再びベットに入ろうとする私を彼が止める 『別に良いじゃない…無理して起きるのは体に良くありませんわ…』 『2度寝する方が体に悪いし…今日は学校とやらが有るのでは無いのか?』 …正論を述べられ反論できない…暫くの間沈黙が訪れる… 『そう言えば…ヨウハ…いや…銀狼にぃが呼んでいたぞ?』 僕がそう言うと彼女は一瞬にして目の色を変え飛び上がる…そして… 『お兄様~★』 一目散に部屋を出て行く…朝からこんなに騒がしくて…他の住人達に怒られないのだろうか? 『お兄様~むぎゅぅ★』 『メッ…メシア…急に抱き付いたりするからビックリするじゃないか…』 行き成り抱き付かれ…心臓がバクバクと音を立てているのが分かった。 『準備は出来ていますから…朝御飯でも食べましょうか…?』 『うん♪』 そう言ってリビングの方へ行く…って…なんで彼女が今此処に居て…朝食を食べようとしているのだ? 彼女には隣の空き家?(と言っても僕が借りている部屋だが…)を貸してそっちに居たはずなのだが…? 【ぐうぅ~…】考えてもしょうが無いか…お腹も空いている事だし… 結局朝食を6人と一匹分作っていたのか………ん?6人と一匹? 『いただきます』 声が聞こえた…そんな事は如何でも良い…問題は何故5人と一匹の声が聞こえているのだ? 『…ジン…何故貴方が此処に居る…』 『いいじゃん別に、まだ何もしてないし…ってお前誰?』 赤髪の少年は寝惚けてでも居るのだろうか…?いや…【まだ】何もしていないって!? 『私は私で貴方は貴方…それよりも…何かするつもりなら即刻出て行って、いや不愉快だから出て行って』 『んっん~…それは出来ないし…酷いな君~!』 何が酷いんだ?勝手に上がりこんで置いて食事まで取っているとは…図々しいにも… 『ね~ね~、ギルモンも出て行かないと駄目?』 『みゃぁ…?』 赤髪の青年の横に居る、赤く…身体に僅かな邪を宿す子龍と小さな猫が僕に問い掛ける 『君達は残っていて良いよ、ただしジン…貴方と言う人はねぇ…』 『はいはい、御説教ならまた後でな!』 ちょっと【カチン】と来たが仕方が無い…今回は見逃しておこうじゃないか… ~一時の休息を終え…~ 『さて…今日から学校…また騒がしくなるな…』 そんな事を呟きながら僕は鞄を手に持つ… 『…ッ! 忘れ物には注意しないとね…!』 そう言って机の上に有るデジヴァイスとその横にある… 『指輪…お守り代わりに成ってくれる…かな…?』 そう言ってサファイアで飾られた指輪を指にそっとはめる… 彼が唯一…もう居ない家族から貰った…小さな贈り物は、小さな淡い輝きを何時までも放っていた… そして…その部屋の扉はゆっくりと小さな音を立て閉まって行った…まるで…二度と開く事が無いかの様に… どうやら彼らは先に学校へ向かったようだ…家には今、小さな子猫さん以外…誰も居ない… 僕達は時計を見て…学校へゆっくりと歩いて向かう… 『銀狼…大丈夫か…?』 『えっ…!?…何…?』 少し歩いた所でブイモンがデジヴァイスの中から急に話し掛けて来たので私は少し驚く 『…何でも…無い…(過去を思い出させる所だった…すまない…)』 ブイモンは悲しそうな…そして何処か寂しそうな顔をデジヴァイスから覗かせていた… 『ごめんなさい…』 『何故主が謝る必要がある…?』 私が気が付いた時にはその言葉が勝手に口から出ていた… 『だって…私の事気遣ってくれてるから…言いたい事も言えないんだよね…』 『それは…』 主の言っている事は当たっていた…だからこそ自らの心が余計に痛くなった… ~俺は主を悲しませる存在なのだろうか…?~ そんな恐怖と悲しみが心の中で蠢く… 『…ぁ…!落ち葉………綺麗…☆』 そんな思いの俺の横で…主は無邪気な顔で…落ちてきた鮮やかな黄色い葉を見つめる… 『ねぇ!ブイモンもそう思わない?』 主は…優しい笑みを浮かべながら…俺に問いて来た 『あぁ…とても美しい葉だ…』 そう言って俺は自然と笑みを浮かべ主に優しく言う…そしてある事に気が付く… 『(主…貴方はどんな状況でも…どんな相手でも…優しい気持ちにさせてくれるのですね…)』 そして…俺は目を瞑る…心の中で…強き一つの気持ちが芽生える ~穢れ無き優しき天使(主)を…例えどんな事が有っても泣かせたりはしない!!~ 『ブ~イ~モ~ン!』 目を開くと顔の近くまで顔を近づけた主の姿が見えた 『は~や~く行こう♪』 『あぁ…!』 そう言って俺と主は再び歩み始める…運に左右されし命の元…小さな光を放ちながら…

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: