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デジモンキングダムEvolve7」(2007/07/20 (金) 19:24:47) の最新版変更点

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翌日の早朝。 孝治はスーツェーモンに呼ばれ、グリムモンをD-サポートに収納して、オブサーバー室へ向かった。 「ブロンズテイマー初のクエストだ。ある都市に時折タスクモンが暴れているそうだ。そこで、御前にはそのタスクモンを倒してもらう」 「場所は?」 「ナノマシンシティ…ハイテク技術の町だ…。結構問題になっていてチンロンモンのところのユニオンテイマーも来てるらしいからな…」 「東方を守護するデジモン…か…」 孝治は用を済ませ、ポータルからナノマシンシティに向かった。                  Evolve7『おてんば朱美と                            大いなるルーチェモン』 チンロンモンから派遣されたユニオンのテイマー、朱美とルーチェモンは一足先に来ていた。 「特に変わったことは無いみたいね…」 「油断するな。まさか、あの出来事を忘れた訳ではなかろう?」 「わ、分かってるわよ!!…忘れるわけも無い…あの出来事を…」 朱美は過去の事を思い出した。 それは、朱美がこのデジタルワールドに来てから2ヶ月くらいのときに遡る。 朱美とルーチェモンはとある町に行くために大きな船に乗っていた。 その夜、船の甲板に立っていた朱美とルーチェモンはとある組にであった。 「あれ?もしかして…遼君!?」 朱美はデビモンを連れた少年に言った。 「あぁ…そうだ…」 彼は朱美と親友関係の竹内遼。 デビモンをパートナーにしている。 「良かった。この世界に来てから誰も知ってる人がいないから…」 「そぅ…」 遼はそういって不気味な表情を浮かべるとポケットからD-サポートを取り出し、デビモンの目は赤い一線の光を放った。 「他人を信じちゃいけないんだ…」 朱美はボソッと言った。 ルーチェモンはその一線の赤い光から朱美を守った。 「ルーチェ…モン…?…遼君…何で…?私たち…あんなに仲良かったでしょ?」 朱美がそう言うと遼は不気味な笑い声を上げた。 「クククク…フフフフフ…フハハハハハハハハハハハハハ!!御前、こっちに来てオブサーバーに何も聞かなかったのか?」 「え?」 「一流のテイマーはこの世界の王になれるんだぞ?このチャンスを逃すわけには行かないだろう…?」 「どういうこと…?」 「クククク…鈍いなぁ…この世界の王になるためにはどんな奴でも蹴落すんだ…そんな甘い考えだから、君はいつまでたってもパートナーの足を引っ張ってるんだ…。朱美!」 朱美の目には涙が溜まった。 そして、気絶しているルーチェモンを負ぶって海の方へ走り出した。 『デスレーザー!!』 赤い光線がデビモンの目から放たれた。 朱美はルーチェモンを負ぶって必死に逃げる。 しかし…。 「うッ!!」 朱美が海に飛び込むが寸前で赤い光線が朱美の首筋を掠った。 そのままルーチェモンと朱美は海に落ちていった。 そして、それから6ヶ月の月日がたったのだ。 「すまない。我の力不足で朱美に…」 「気にしないで」 朱美はルーチェモンに優しくそう言った。 すると突然、近くの建物が崩れたのだ。 「まさか…!!」 「タスクモン!?」 しかし、その崩れた建物からはデビモンと竹内遼が現れた。 「やぁ…朱美…」 「貴方は…!!」 「何故、御前がここに…?」 ルーチェモンが冷静に聞いた。 「これも、君を誘き寄せるための罠さ…。君を潰すために流したデマだ…。何度も何度も逃げられたらこっちだってたまんないからねぇ…。やれ!」 『デスレーザー!!』 デビモンの片目から淡い赤の閃光が一線放たれた。 『ディバインガーディアン!!』 ルーチェモンは守護霊を呼び、その攻撃を防いだ。 「ほぅ…貫通力の高いコイツを防ぐとはねぇ…じゃあ、これならどうかな?」 『デスクロウ!!』 デビモンは両腕を伸ばした。 「何度やっても同じよ!ルーチェモン!」 『ディバインガーディアン!!』 しかし、デビモンの腕は地面に潜り込んだ。 「え!?」 思わず、二人は唖然としてしまった。 「そこだぁ!」 そして、後ろからデビモンの腕が二人を襲った。 「「ウアァァァァッ!!」」 二人は一旦空中に飛ばされ、地面に叩きつけられた。 「デビモンのこの技は地面から君たちを襲えるんだ…。さぁ…止めと行こうか…?」 「(クッ!…体が…。なんとしても…朱美だけは…守り通す…!!)」 ルーチェモンはそう思い、動かない体を無理に起こし、立ち上がった。 「ほぅ…まだそんな余裕が…。良いだろう…パートナーである御前を消せば朱美を消すことも容易い…!!」 「(絶対に…守る!!)」 『デスレーザー!!』 そして、一線の赤い閃光が放たれた。 『コールヤンマ!!』 電撃がルーチェモンの背後から放たれ、それはデビモンの攻撃を消し、遼とデビモンに直撃した。 ルーチェモンは広げていた両手を下げた。 「パートナーを…守りたいんだってな…」 孝治がルーチェモンの肩に手を乗せ、言った。 「よく頑張った。ここからは、俺たちがあいつらの相手になる」

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