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デジモンキングダムEvolve3」(2007/07/17 (火) 00:51:58) の最新版変更点

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孝治の持っていた不気味なタマゴは黒い生き物になった。 「お、御前は…」 「漸く会えたな…俺のテイマーさんよ!」 その黒い生き物は孝治に背を向けながら言った。                 Evolve3『恐怖から生まれしグリムモン                               語られるデジタルワールド』 「テイマー?…一体何を…」 孝治はふと、携帯のようなものの機能を思い出し、それを使った。 ~データ解析~ グリムモン 世代:究極体 種族:不明 属性:不明 詳細:バグや恐怖から生まれたデジモン。それ以外、一切不明。 必殺技:コールヤンマ、コールキャット、コールバット、コールバード、 「グリムモン…?」 『カットシザー!!』 カットクワガーモンがグリムモンに攻撃してきた。 「ヘッ!俺を舐めるな!!『コールバット!!』」 グリムモンは片手の碇のような手で鋏の片方を受け止め、もう一つは右手の大砲のようなものからコウモリの群れ攻撃を放った。 グリムモンから向かって右の刃は壊れた。 『コールヤンマ!!』 右手の爪のようなもので、電撃を溜め、それを中心に集めて雷を放った。 「ギャァァァァァァァ!!」 カットクワガーモンはその威力に耐え切れず、データの粒子となって消えた。 「御前は…一体…」 「俺はグリムモン。御前のパートナーデジモンだ」 「俺の…パートナー?…それにデジモンって…?」 と、そのとき、鎧を被った鳥のようなものが複数でこちらにゆっくりと飛んできた。 「おい!御前たちが新しくこの世界に来た組か?」 鳥は言った。 ~データ解析~ コマンバーモン 世代:成長期 種族:サイボーグ型 属性:データ種 詳細:鎧を被った鳥の姿をしたデジモン。主に一般兵として、扱われる。持っているスナイパーからは、貫通力の高い弾を発射することが出来る。しかし、流石にクロンデジゾイドは陥没させるので精一杯。 必殺技:G32スナイパー、BCBボム 「え?あ、あぁ…」 孝治は戸惑いつつも、自分だと思いそう言った。 グリムモンの口調からでしゃばりそうだと孝治は思ったが、意外にもグリムモンは大人しくしていた。 「着いて来い!」 その鳥たちはそう言って、案内した。 そして、暫くすると、森を抜けてなにやら危なっかしそうな洞窟に辿り着いた。 赤くグツグツ煮えたぎってる物が壁から流れてくる。 「(これって…まさか…)」 孝治は心の中でそう思いつつ口に出さないようにした。 そして、ポータルのあるところまで来た。 「ここだ。このポータルに乗れ」 コマンバーモンが孝治とグリムモンに言った。 孝治とグリムモンはそのポータルに乗った。 そして、辿り着いたところはさっきとはまるで別の場所だった。 孝治とグリムモンが乗った後に、コマンバーモンが来て、奥へ案内された。 そして、奥には大部屋のようなものがあり、その更に奥には赤い4枚の翼を持った不死鳥のような姿をしたデジモンがいた。 「スーツェーモン様!新しいテイマーを連れてきました!」 「ご苦労」 その赤い鳥はコマンバーモンを仕事に付かせた。 ~データ解析~ スーツェーモン 世代:究極体 種族:聖鳥型 属性:ウィルス種 所属:四聖獣 詳細:デジタルワールドの南方を守護する朱雀の姿をしたデジモン。操る炎は何でも溶かすほどの温度がある。 必殺技:紅焔、煉獄爪 「さて、まず最初に人間にはこの世界のことを話そう。この世界はデジタルワールドという御前の住む世界とは全く別の世界。そして、デジタルワールドとはデジタルモンスター。略してデジモンが住む世界。そして、ここはテイマーユニオンといって、数々の人間とそれに組するデジモンたちがいる。我が守護するこのテイマーユニオンの他に、東、北、西の3つがある。そして、御前はこの南のテイマーユニオンのテイマーとなった」 「…なるほど…大体は理解した」 「御前…珍しいな…今までの人間なら帰りたいだのと嘆いていたが…」 スーツェーモンが冷静な孝治を尊敬した。 「向こうに帰ったところで面白いことなんか何も無い。それだったら、こっちにいて何かした方が面白そうだからな」 「そうか…。では、次に御前の持つその携帯型のものについて説明しよう。それは、D-サポート。愛称デジヴァイスだ。御前が最初に使ったデータ解析機能のほかに、パートナーをその中に収納したり、デリートしたデジモンのデータをロードすることが出来る。そのロードしたデジモンのデータを使って、プログラムを作ることが出来る。例えば、御前がさっき倒したカットクワガーモンのデータから作れるプログラムは『ステルスプログラム』か『スラッシュプログラム』のどちらかとなる。ステルスプログラムとは移動が早くなるプログラムのことだ。そして、スラッシュプログラムは切り裂く攻撃の威力を増すプログラムだ」 「なるほど…」 「他にはマップの機能などがあり、自分のテーマーホームに行くときにそれがないとポータルに乗っても反応せず、帰れなくなる」 「つまり、これはこっちの家の鍵って訳か…」 「そういうことだ。今までの人間よりも飲み込みが早いなぁ…」 スーツェーモンはますます孝治のことが気に入った。 「では、次にテイマーとして、成すべきことを話そう。まず、やるべきことは、パートナーデジモンと共に、あらゆる困難を乗り越え、キングテイマーになるのだ。そのためには、デジモンたちから高く評価されなければならない。評価が高くなる毎に御前のテイマーランクは、ブロンズテイマー、シルバーテイマー、ゴールドテイマー、プラチナテイマーという風に昇格していく。次に、御前たちのクエストは我直々に出す。良いな?」 「分かった」 「さて、ではまず、最初に小手調べ的なクエストを言い渡す。デジモンのデータをプログラム化してくれる所謂データ係のケラモンが数時間前にデータを取りに行ってから帰ってこないのだ。そこで、御前たちにはそのケラモンの様子を見て、ここまで連れてきてくれないか?」 「分かった」 「なんか…とっても簡単そうなクエストだな…」 グリムモンがボソッと言った。 「では、頼むぞ」 こうして、孝治とグリムモンのテイマーとしての仕事が始まったのだ。

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