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デジモンSad recollections The 28nd talk」(2007/06/21 (木) 20:48:00) の最新版変更点

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 The 28nd talk ~舞い降りる~ 僕が後者に入ると其処には見慣れない光景が広がっていた 別に校舎内が整理された訳でもなかった、しかし今は数多もの人とデジモン達が 一つの学校と言う枠組みの地に来ていた 『人とデジモンが共存するか…奇怪なものだな…』 何時の間にか私の口から、その言葉が漏れていた 一方ではこのような光景が広がり…もう一方では敵対する光景が広がる… 奇妙な世の中だと僕は思いながらクラスへ向かう… ~そして…ゆっくりと扉は開く…~ いつもと変わらない風景が教室内には広がっていた… 唯…一つだけポカリと空いた空白の席が目に映るまでは… 『………』 僕は無言のまま席へと向かう…途中声を掛け様とした者が居たようだが 僕はそれを振り切っていた… 僕の冷たい目線が自分の机に向けられる…それは過去を捨て去る覚悟の道標だったのかもしれない… 『…月 銀狼…覚悟なんだぜ!!』 無音の空間に音を齎したのは締め切っていた扉を威勢良く開く音と… 持ち前の瞬発力を生かしながら竹刀を此方へ向け振るう一人の青年の姿だった!! 【パシン!!】そして竹刀は迷う事無く振るわれる…しかし僕自身に傷は無い 『やぁブイモン…お仕事は終わったかい?』 僕の目の前で竹刀を軽々と右手で受け止める青き龍に…僕は問う 『あぁ…しかしⅳ程度を出すとはな…しかしその御陰で直ぐに戻って来れた…』 そう言うと右手を突き出し竹刀を弾く 『ⅳか…悪戯でも仕掛けたのかな…?クスッ…』 微笑する僕とブイモンの会話に着いて行けず唖然とする人々を尻目に… 『一度のミスじゃ…めげないんだぜ!!』 勇敢?(無謀?)にも竹刀を再び振るってくる青年…ブイモンも流石に不意を付かれ防ぎ様が無かった…だが… 『・・・滅殺・・・!!』 単発で青髪の青年が竹刀を振るい、僕に振り下ろされる竹刀を弾き飛ばす!! その動きは見事な者であった…流石はこの学校が誇る剣の名手… 『神谷 真斬(カミヤ シンザン)君…?』 神谷真斬…全国区で彼の名を知らぬて剣道をする者は居ないとまで言われた名手だ 機械の様な冷静さ…その裏に獰猛な獅子を秘めているとも言われる人間… そして…その弟が… 『痛てて…何するんだぜ!!真兄!!』 『・・・仲裁・・・双斬(ソウザン)・・・覚悟は良いか・・・?』 神谷 双斬…すまない…語る言葉が思い浮かばない… 『覚悟する気は無いから逃げるんだぜ!!』 そう言って双斬は廊下の様へ走ってゆく… 【パリン!!】と言う何かが割れた音と悲鳴が聞こえたのは気のせいだろう… 『怪我は無いか・・・?』 冷徹な…機械の様な感情の目が僕に向けられる… 『えぇ…ありがとう…』 『そうか・・・』 短いやり取りだった…しかし僕の身の安全が分かると同時に彼の目から僅かな優しさが浮かぶ… そんな騒がしい中チャイムの音が教室に鳴り響き皆席に座る… そして…ドアの開く音と共に現れたのはクラスメイトが知る良しも無い新担任の姿であった… 『今日から前任に代わって担任と成りました風雅 御姉と申します…以後よろしくお願いします』 そう言って丁寧に彼女はお辞儀をする…そして一つの事が脳裏に浮かんだ 『(大体の者がこれだけで惚れてしまうのだろうな…)』 その予想は見事に的中する、男子の大半…いや… 僕と真斬君以外全員が釘付けに成ったと言っても過言では無い 無論女子の大半も彼女に見惚れる事と成った…それも普通に想定できた 『生徒を把握出来ていない状況ですが…新たに入ってくる生徒を紹介させていただきます…!』 そう言うと戸がゆっくりと開き始める… そしてゆっくりと赤紙の少女は歩み始める…場違いとも思える少女の姿は何処かあどけなさが目立っていた 『今日から短い期間ですが…クラスメートに加えさせて頂く”大空 メシア”と申します。』 何処か大人びていて…そして何処かあどけない…そんな彼女は丁寧に御辞儀をする。 年を重ねる度…人は心豊かに…そして後期にハードルを受け継がなければ成らない… だが彼女にはその必要が無かった…いや…与える前に乗り越える事を捨て去られてしまったと言うべきだろうか? 親に名誉が有りそれがプレッシャーだ。と言う物ほど名誉の意味を理解していない者だ 名誉と言う者は後期を支える柱なのだ、恥じる事は無い。そして名誉と言う物は乗り越えるべきハードルなのだ。 ~しかし彼女へ人々は高すぎるハードルと悲しみを与えすぎた~ 『ぎ~ん~ろ~う~君!』 行き成り真横で声を上げられた為、考え事をしていた僕は少しビックリする。 『ヨロシクね!銀狼君!』 『うん…ヨロシク…!』 そう言うとお互い笑みを交わす、天使と天使が笑みを交わす時程…他者が嫉妬心を抱く時は無い… 昔からそうだ、嫉妬心は人の傲慢さを表す象徴だった。 恐らくこのクラスの何人…いや…十何人とまで行っただろうか?それだけの数が怒りの念を持っただろう… そう…天使とは幸福を齎す者であるが幸福に成る者では無い 本物の天使も…天使型デジモンも…皆同じ、他者の悲しみを代わりに背負うのが天使の役目 ~そして時は流れてゆく…悲しみと怒り…混沌の元に~

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