☆すすめ!東高生徒会☆

*prologue 魔界立東高等学校

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匿名ユーザー

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ーこの世界の果てに行き着いたら、異世界があるー

 昔の人はそう信じ、海の果てまで行くことを恐れた。帰ってこられなくなるから。

 今、現代を生きる人々は、海の果てにあるものを知っている。つまり、一回りして自分のいる場所に戻るだけだと言うことを知っている。時代が進むにつれて、人は異世界など存在しないということを知った。

 でもそれは間違っていた。なぜなら異世界は、確かに存在するのだから。

 

 魔界立東高等学校は、あらゆる意味で特殊な学校だった。

 まず、学校がある場所。普通の魔法学校は魔界の首都にある。だが東高校ははしのほうの、人界と魔界の境界近くにあった。

 校風も変わっている。ここの生徒になるための条件はただ一つ、「己の道徳に従い、責任のとれる行動が出来る者」とだけある。つまり魔法使いじゃなくても、自分で自分を律する事が出来るのなら、狼男だろうが睡魔だろうがゴブリンだろうがドラゴンだろうが入学できる。・・・さすがに、ドラゴンの入学者は過去にもいないそうだが・・・。

 そしてこの学校の最大の特徴は、魔法科と普通科の二つの学科があるという点だ。魔法科では他の魔界の学校と同じように魔法を学ぶことができ、普通科では人間界の高校と同じ内容の授業を受けることが出来る。こんな制度の学校は魔界広しと言えども、この学校ぐらいだ。そのため、魔界にすむ人間はほとんど東高出身だった。

 東高等学校は、魔界にいる数少ない人間のための学校、と言っても過言ではなかった。

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