ジャギ

ジャギ

年齢:14歳 職業/経歴:家出人 性別:男性 レベル:- メイン:異能 サブ:探索 エクストラ:悪魔使い 追加サブ: 種族:人間
参戦回数:5回 タグ:開1・2 身長:179cm 体重:89㎏ PL名:レジィ

「俺は悪霊に取り憑かれている。いや、丸太に取り憑かれている」

「今は悪魔がほほ笑む時代だ!だからと言って丸太が出しゃばらなくてもいいだろぉ!?」


外見
フルフェイスのヘルメットをいつもつけて顔を隠している。
服装はいつも簡素な防具を付けており、いかつい印象を与える。
たまに丸太を持っている。

人格
自分のためにしか動かないと主張しており、実際その通りに動いているがどこか甘さがある。
金や栄誉のために動いているが、あくどいことをしようとするとどこからともなく
丸太が降ってくるのでなぜかできないようだ。

来歴
金と名誉をもとめて話題になった空島を訪れた男。
何やら事情があり、家を飛び出してきたようだが多くは語らない。
実際に金と名誉を求めるだけなら空島に訪れるのは遠回りのようだが・・・?

「俺の過去だと?そんなものを知ってどうする!」

+ さらなる過去
実はとある地方の小さな村で神楽を舞い、神様を鎮める一族の分家の跡取り。
分家であるので主家よりも重要ではないが主家の跡取りと年が近く、その跡取りが才能があることもあり、
ライバル心により才能に対して努力で食らいついていた。

ところが12歳になったころ突如としてとある子供をジャギの両親が養子として取った。
最初は戸惑っていたが、兄としてふるまうことは悪い気分ではなく、兄貴風を吹かせて面倒を見ていた。
だがしかしその子供は主家の跡取り以上の才能を持っていた。

練習の際の動きで焦りを覚え、直接対決したらまだ勝てるとごまかしていたが
とあるきっかけで本当に対決してしまうことになり、負けてしまう。

この事件により身に着けた実力を否定され、誇りは傷つき、ジャギの精神はずたすたに引き裂かれて、良心は死滅したかのように思えた。
だがジャギの兄心は死滅していなかった!
この村には自分の居場所はなく、いるだけで余計な面倒しか起きないと考えたジャギは家を出ることを決意し、実行した。

なお、ジャギは偽名であり本名である上城堂千秋のちあきをなまらせたものである。

へっ、才能なんてもんはなかったがなんとかなるもんだ」

+ 北斗流神楽舞
小さな山村に伝わる山の神を楽しませる舞である。基本的には。
あらたな四季が訪れるたびに祭りとともに舞われ、春には春の訪れを喜び
夏は生命の輝きを喜び、秋は作物の収穫や山の恵みを喜び、冬は一年を無事過ごせたことを喜び舞う。

だが、山からもたらされる恵みは山の神の一面でしかない。
春や夏は雪解け水や大雨による鉄砲水が、秋には熊や猪による獣害が、そして冬の寒さと雪そのもので村を苦しめる。
それだけならばまだいいだろう。その際に現れる神の一面、災害の化身が現れてしまうことに問題があった。
荒ぶる神の一面が暴れることにより村の被害は加速し、神の化身であるがゆえに討伐すらままならなかった。

その神の化身に立ち向かうために編み出されたのが北斗流神楽舞である!
北斗七星の位置をかたどる足運びにより常に向かうものの死角に移動し、
直接的な攻撃が効きにくい化身にダメージを与えるために秘孔(防御軽減とかそんなの)をつく。
まさに攻防一体、舞踏は武闘に通じるを表した暗殺舞踏なのである!

なお、一子相伝にすると後がない(四季を通じて結構出てくるため)のでかなりの習得者がいる。
ジャギもその一人であるが、才能があまりないこととまだ若いためそこまで深く習得していない。



「お前はいったいなんなんだ!?」

「僕の名前は星状ジョナサン、丸太とともに君の力になろう」

「ちきしょう!変な丸太を触ったら幻聴が聞こえてきやがる!」

+ 怪奇!喋る丸太の正体とは!?
村を飛び出した上城堂千秋あらためて(千秋という名前が女の子っぽいから自称している)ジャギくんは
頼りにできるあてがあるはずもなく、日当のバイトをしたりYAMA育ちの経験で魔物や山菜を採って放浪していた

ある日いつも通り山で食べられるものを探しているとジャギの実力では手には余る幻想種に襲われてしまう。
北斗流神楽舞のおかげで致命傷はかろうじて避けていたが、ジャギの攻撃は通じず、このままでは体力が尽きてたおされることは必至だった。
自分の手で殴っても通じなければもっと固いもので殴ればいいと武器を探すジャギ。
そこで見つけたのが不自然に開けた森の広間の中央に突き刺さっていた丸太である!
こんな物でも殴ればある程度は衝撃が通じるだろうと引っこ抜き、丸太を構えると不思議な声が聞こえる。

「打ち砕くぞ邪道!奮い立つほど波動!」
「なんだ!?何が起きている!?」

体が勝手に丸太を構え、幻想種に向けて走り出す。

「奮い立つほど波動!おおおおおおッ、刻むぞ全てを貫く丸太の鼓動!」
「体が勝手に!?ええい、ままよ!」

すべてが終わった後そこにあったのは丸太で追い払われた幻想種と、そばにたたずむ丸太
そして、その丸太に浮かぶ男の顔だった。


「僕はあまり昔のことを覚えていない。でも、紳士でありたいと思っていたことは覚えている」

「紳士が何で丸太に宿るんだよ・・・」

「丸太だから、かな」

「答えになってねえ!?」

+ 幽波紋!その力の秘密とは!
幽波紋(スタンド)とは波紋(丸太)の発展した技術の一つである。
波紋が発展すると使い手から半ば独立し、異なる形を取ることがある。
幽波紋もまた同じように独立しているように見えるが、全く別のものである。

幽波紋は自分から、もしくは外部からの刺激により精神を発露させ、生命力を使って丸太を生み出す能力である。
外部からの刺激には波紋(丸太)使いの残留思念が取り憑く、変な矢(丸太)に射られる。隕石(丸太)が直撃するなどがある。

丸太を使うところは同じようだが、丸太(本物)を持たないといけない波紋使いと違い、
精神から生み出すことにより持ち歩く必要がないが、精神力と生命力を波紋使いよりも大きく消費する。

また、波紋使いが生み出す丸太が他の人に見えたり使えたりするが、幽波紋は幽霊の幽がついているように
波紋使いや幽波紋使い以外には見ることができない。例外は死霊使いなどの精神を直接見ることができるような存在のみである。

もう一つの特徴として幽波紋使いは惹かれあうという特徴がある。
というよりもマイナーな能力故丸太を持っているのならば波紋使いか幽波紋使いであり
お互いにお互いが分かりやすいだけともいう。


+ 小ネタ
+ ジャギ日記その1
●月○日 晴れ
今日はこの空島に来て初めての仕事の日だった。
この空島という空に浮かぶでっかい岩の塊みたいなのは、山に囲まれた村で育った(注①)俺にはどれもこれも新鮮に映った。
まあ、たまに変なのがいる。骨とか恰好とかがあまり常識的ではないと自覚している俺でも突っ込みどころが多い奴らがいっぱいだ。
まあ、俺の背後で丸太から顔を出し、何やら本を読んでいる存在(注②)よりはそこまで変ではないが。

仕事自体は思っていた以上に簡単で、大変だった。
何しろ初めての仕事で勝手がわからなかった。仕事ということをやること自体、俺にとっては未知のイベント(注③)だった。
偽名を名乗り(注④)、ヘルメットをかぶり顔を隠し(注⑤)、ただ一人の冒険者として世間を渡る。

やれる自信はあった。空島に来るまでの生活でちょっとした魔物程度ならこれまで身に着けた北斗流で何とでもなった(注⑥)。
その道中で変な丸太が憑いてくるのは予想外(注⑦)だったが、このうっとおしい悪霊(丸太)にも慣れてくる。
北斗流以外の力を突然だったが身に着けることができたのは、ある意味幸運だったのだろうか?丸太が憑いてきているが。

丸太で思い出したが俺自身、丸太にはそこそこなじみがある。村は山の恵みとして林業も行っていたからだ。
分家の跡取りだったとはいえ俺も何度か手伝いに駆り出され(注⑧)木を切り倒して丸太を作ったことは何度もある。

うちの村で林業を行っていたのは兵次さんという時間がたちすぎた玉ねぎみたいな頭(注⑨)をした男だった。
もともとは村のものではなかったが、ある日流れ着いて住み着いたと聞いている。

兵次さんは率直に言うと見た目がそこまでよくなかったが、なんていうか、凄みがあった。
子供のころは村の手伝いでいろんなところを手伝わされたが(注⑩)兵次さんのところを手伝った時は一度もさぼれなかった(注⑪)

いつだったか。アイツが来る前だったはずだが兵次さんとおやつの柿(注⑫)を食べながら他愛もないことを話していた。
その時にふとした表紙に兵次さんはこういったんだ。

「そうだ、千秋。栄光の時っていうのを知っているか」
「千秋って呼ぶんじゃねえ。そんなもんは知らん」

あまり覚えていなかったがあまり甘くもない柿を食べながら早く修行をして今度こそ本家のヤロウをギャフンと言わせてやろう。
そんなことばかり考えていたはずだ。

「それならまだ早いかもしれんが聞いておけ。漢にはな、only lonely glory(たった一つ、そいつだけの栄光)というのがある(注⑬)」
「なんだそりゃあ?えいこーってあれだろ?一等賞をとったとか、強い奴に勝った時にもらえるもん」

その時の俺には栄光というのはその程度の認識だった。今でもそこまで変わっていない、

「それは普遍的栄光ってやつだな。俺はな、漢には他人とは重なることがない、栄光を感じるときがあると思っている」
「例えばそれは家族と焼き肉を食べることだったり(注⑭)公平な決闘で相手を打ち負かしたり」
「そして、弟にすべてを託したり、とかな」

そういって誇らしげに、そしてどこか寂し気にいつも持ち歩いている丸太の釣竿を見つめていた。
当時は見慣れていたから何とも思っていなかった(注⑮)が丸太で釣竿ってどんな趣味だ?
しかも扱いにくそうなのに自分の手足以上に使いこなしているしよ(注⑯)

「まあ、そういうわけでお前もいつか自分だけの栄光を見つけておけ」
「見つけたもの、もしくは栄光をつかもうというやつは漢としての格が違う」
「そいつらの背中を見ると一発でわかるぜ?ああ、すげえ奴なんだってな」

そう言って柿の種を口から吐き出すと少ししゃべりすぎた、仕事に戻るぞと丸太を作る仕事(注⑰)に戻って言った。
その時は変なことを言うなぁとしか思わなかったが自分だけの栄光ってやつにはなぜか心が引かれた。
いつか本家のやつをぶっとばしたり、まだ舞ったことのない北斗流神楽舞を舞ったり、
そして北斗流として神様と対峙したとき、そういう栄光ってやつを感じるのだろうか。

俺は漠然とそう思っていた。アイツが家に来て、俺を兄ちゃんと呼ぶまでは(注⑱)

注①いわゆるYAMA育ちである。
注②ジョナサンは優等生らしく勉強家である。現在の状況を把握するために丸太から顔と手を出して資料を調べている。
注③ジャギはもともと本家の跡取りに負けないよう部活もしないで北斗流の修行ばかりしていたので世間知らず気味である。
注④本名は付けてくれた親には文句は言わないが、女の子っぽい名前なのであまり呼ばれたくない。
注⑤偽名ともどもジャギ自身はかっこいいと思っている。14歳の春であった。
注⑥才能がないわけではない。比べる相手が全員悪かっただけである。
注⑦途中で何とも捨てようと思ったが、ジョナサン(丸太)がジャギの精神に半分融合してしまったため捨ててもジャギから生えてくる。
注⑧YAMA育ちは波紋や幽波紋と平地や海育ちよりも相性がいいという統計が出ている。波紋協会チベット本部調べ
注⑨いわゆる芽が育っちゃった奴である。
注⑩村の職業体験という名の労働力確保政策である。おやつで働かせることができるのでリーズナブル!
注⑪なお、さぼると親にすぐに連絡が生き、ごはん抜きだったり小遣いを減らされます。それでもさぼって修行がしたかったんだよ!
注⑫毎日毎日おやつは柿柿梨柿リンゴ梨柿リンゴ!たまには砂糖が入ったおやつを食わせてくれよ!
注⑬バンプオブチキンは好きですか?私は好きです。
注⑭焼肉を食べる話で映画を作るしんちゃんは好きです。
注⑮丸太を身近にあることに違和感を感じないことは波紋使い、幽波紋使いとして才能がある場合が多い。幽波紋使い協会アメリカ丸太ワゴン支部調べ
注⑯もちろん幽波紋(スタンド)でできた釣竿である。名前はグレイトフル・丸太ボーイ
注⑰ジャギの出身地で作られた丸太は波紋が通りやすいと隠れた人気がある
注⑱原作ジャギの行動をよく考察してみよう。弟が危ない仕事に就くことを反対し、弟の彼女を友人に攫わせる。あっ(察し


+ ジョナサンの独白
ジャギがいわゆるデートに出かけてしばらくたった。(注①)
今の僕はジャギの精神にどうやってかわからないけど居候しているような状態だ。
でも、ジャギがぷらいぺーとにも付きまとうんじゃあねえ!となんとかした結果僕がもともと宿っていたらしいイチョウの丸太に意識を移せることが分かった。

そう、僕の記憶ではあの長い戦いで手に入れた、過去と未来をつなぐイチョウの丸太だ。
僕の記憶はあの決戦で波紋の限りを尽くし、道を開いたところで途切れている。気づいた時には今の状態になって、そしてジャギと出会った。
今でもあの戦いがどうなったのか、結果を知りたくで焦燥感にかられる。
もし、あの戦いにみんなが負けてしまって僕だけが残ってしまっていたとしたら・・・。そんな嫌な想像もしたことは一度や二度ではない。
もちろんみんなの実力は知っているし、勝利を掴み取ってくれたと信じている。
それでも体がなく、意識だけで結果を知るすべがない今の状況がもどかしい。

・・・体を動かすことができないと想像がさらに悪い方向に向かってしまうこともある。
そもそも丸太に精神だけが宿ることがあるだろうか?魂という中身があるとして、体を抜け出して丸太に収まることがあるのだろうか?
もしかしたら、移動ではなくコピーだったとしたら。今ここにいる僕は本当の僕ではなく、本当の僕はすでに・・・。

そこまで思考が暴走すると意識的に止めるようにしているけど実際のところコピーされた意識というのはあんまり外れてはいないと思っている。
僕が遣ってきたイチョウの丸太は太古の記憶を呼び覚ます、いわばハードディスクのように使ってきた。
そこに僕の記憶や意識が書き込まれてもおかしくはない。波紋はエネルギーの波だ。その波が意識をつかさどるとしたら・・・。
精一杯限界まで波紋(丸太)を使えば今のような状態になるかもしれない。つまり僕はコピーされた意識ということになる。

ここまである程度冷静に受け止められたのは自分でも驚いている。初めてこの結論に達したときは否定したくて否定したくてしょうがなかった。
でも、そんなことがどうでもよくなるぐらいに気になって、なんとかしなければいけない存在がいる。そう、ジャギだ。
ジャギは見た目がちょっと世紀末だしジャギって名前がものすごく偽名っぽいんだけど、とてもいい子だ。
ジャギって名前以外はあんまり教えてくれないからわからないけど実は結構年下じゃあないだろうか?
たまに見せる世間知らずな面を見ると、どこか幼い印象がするんだ。

なのに一人で家を飛び出して、自分一人で生活しようとしてる。
どんなことがあったのかは教えてくれないけど家族や生活を放り出して飛び出すなんてよっぽどのことがあったんだろう。
そんなに辛い目にあえば普通なら斧で打ち付けられた丸太のように砕けてしまう。それがある意味普通なんだ。
でも、ジャギは砕けることができなかった。彼が培ってきた努力とジャギ自身の負けず嫌いな性格がそれを許さなかった。

だからこそジャギは家族のそばにいられなかったのだろうか・・・。このままだとお互いに傷つけてしまうと悟ったのだろうか。
今の彼は砕けることもできず、それゆえ形を変えることもできないからからに乾いた丸太のようだ。
誰にも気を許していなくて、僕が憑いてから誰も名前を呼びあうような関係にすらなれていない。僕を含めて。

でも僕は知っている。縋りつくように自分を鍛えるジャギの姿を。
僕は見てきた。憎まれ口をたたこうと受けた依頼は必ず達成しようと全力を尽くすところを。
たとえからからの丸太になっていようとも、ジャギは輝きを失っていない、黄金の精神がある。
僕が少しでも導くことができれば、もしかしたらジャギ本来の輝きを取り戻せるかもしれない。
波紋(丸太)の力をすぐに身に着けたジャギを見て僕はそう思って、少しワクワクしてしまったんだ。自分のことを少し後回しにしてしまうぐらいに。

今は波紋という新しい力をがむしゃらに身に着けて自分のものにしている最中だ。余計なことを考える暇はないだろう。
でも、もし波紋を完ぺきに身に着けて、自分のことを振り返ることができたときに力になれたらいい。僕はそう望んでいる。
まずは名前を呼んでほしいかな。僕はジャギが帰ってくるのを待ちながら、どうやってジャギに名前を呼ばせようか考えることにした。

注①ジョナサン視点なのでセリフは空白ではない



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最終更新:2016年11月07日 01:38