青空真昼

「また戻ってくることにしたら、なんだか安心できたんだ。
その時に思い直したよ。やっぱり空島は俺の故郷なんだ、ってね」


ショウゴ(-/The Noon)

性別:男 種族:幻想種(怪異) 身長:167cm 体重:54kg
クラス:暗殺者/戦士/伝承術士(占星術)/ほか
イメージアイコン:汀目俊希/零崎人識(戯言シリーズ) イメージCV:花江夏樹 イメージカラー:
所属:夜明け2016卓/空島 PL:メイト

「幸せはけっこう簡単に創り出せるし、同じくらい簡単に壊せる。でも……
失ったものは戻らないんだよな。だから、俺は壊そうとする奴を殺すんだ」


外見
 太陽、あるいは血のように紅い眼をした童顔の少年。
 少し長い黒髪は適当に結んでいる。喋り方は落ち着いているが感情の起伏は激しい。
 右頬の刺青めいた刻印の内奥にて彼に潜む異形を垣間見ることができる。

人格
 超がつくほどの世話好き。表面的には常識人、内面は奔放かつ軽快。
 自分の想いに忠実であり意固地に我を押し通すことも少なくない。
 命を奪う時に生の充足を得られる生粋の殺人者でもあり、悪を討つことをよしとする。

来歴
 旅の魔法使い。一部の違法使いからは危険な賞金稼ぎとして恐れられている。

 片や伝承。片や都市伝説。二つの小さな幻想が混ざり合って生まれた特殊な怪異。
 結局その正体を本人さえも把握できていないし、特に困ることもないと開き直っている。
 問われて返す通称は「願いの怪異」だが、違法使いからは”首斬り”の異名で呼ばれる。

 自分の中の異形を顕現させないために連れて来られた空島で彼が経験したのは、
 ずっと母親代わりだった博士が殺されるという最大の喪失だった。
 だが、寂しさの中にあったショウゴの周りにはそれを埋めてくれる皆がいた。
 時に導かれ、時にぶつかり合い。少年は少年らしく成長することができた。

 すべてを受け入れてくれる相手を連れて空島を発ったショウゴは、彼女の里へと向かった。
 再会を一緒に喜び挨拶を済ました彼の次なる目的地は、博士の遺族の住まうどこかだ。
 まだ見当もつかないし、探してもすぐには見つからないかもしれない。
 見つかったとして、自分の存在が遺族にどう映るかも分からない。
 けれど、ショウゴにとって大事なのは何よりも博士を届けたいという自分の想いだった。

 本当の理想郷を求め、果てのない大空のように広がる旅路。
 ……その長旅が始まる前に一度空島へと帰ってみよう。
 そう決めた時、ショウゴの心はより晴れやかなものになった。




能力

属性 光・混沌・善
起源 創造

 ショウゴは光に干渉し影に潜む暗殺者である。
 間合いに切り込み急所だけを狙う殺しの技は対人戦闘でより際立つ。
 探索仕事やチームワークも得意。たまに能力の暴発で仲間を困らせてしまうのはご愛敬。





+ 過去ページ

「首斬りの」ショウゴ(-/The Noon)

<『照照坊主』+『SCP-348』>

年齢:10(怪異としての肉体・精神年齢は15歳前後)
性別:男 種族:幻想種(怪異) 身長:165cm 体重:52kg
クラス:戦士/探索者/伝承術士(占星術)/魔法芸術家/暗殺者 タグ:開拓者
イメージアイコン:汀目俊希/零崎人識(戯言シリーズ)
イメージCV:花江夏樹 イメージカラー:
所属:夜明け2016卓/空島 PL:メイト


「今この場で俺が想ってるのは、そうだね……
今日が皆にとってのいい日になればいいな、とかかな?」


外見
 太陽、あるいは血のように紅い眼をした中性的な容姿の少年。やや童顔。
 少し長い黒髪は結ぶか適当に流し、ラフさとフォーマルさの均整の取れた服装を好む。
 普段は穏やかだが時に声を荒げることも多く、感情の起伏は激しい。

 右頬の刺青めいた刻印は日輪の影を象ったもので、近くで見れば切れ込みだと分かる。
 さらに覗けば、彼に潜む悍ましい異形としての内奥を垣間見ることができる。

 戦闘時など、本人曰く「ノッてくる」と髪が白く光り輝くことも。

人格
 穏やかで世話好き。何者かと問われれば「”願いの怪異”の探索者」と答える。
 落ち着いた調子で場を和ませる常識人。一方で内面は奔放かつ軽快。
 いざという時は相手が誰であろうと我を押し通す意固地な面もある。

 「何かの命を奪う瞬間」こそもっとも生を感じることができる、と自己認識している。
 だからと言って殺人行為に快楽や衝動や意義性を求めている訳ではなく、
 誰かを守るために・自分が生きるために相手を殺す、善性の暗殺者である。

能力
 恐ろしいほどの家事万能。料理は特にスープ・汁物が得意。
 怪異特性として光と影を操り、天候に干渉し、また液体の味を変化させることができる。
 運動能力に優れる反面、大事な思考や判断は他の誰かに任せることが多い。

来歴
 かつて八重垣亭=「寮」にて住み込みで働いていた「青空真昼」が、
 自己認識の変化や周囲の人々からの信仰の変質、本人の魔法の成長などの要因によって
 それまでの「青空真昼」という「器」に彼の存在が収まらなくなり、変質したモノ。

+ 真昼⇒ショウゴについての詳細
 まったく別の存在に成り代わった訳ではなく、
 起きた現象としては人間の子供が歳を経て大人になる課程のそれに近い。
 「青空真昼」としての知識・経験・記憶もそのまま引き継いでいる。
 「ショウゴ」とは彼が自分に訪れた変化を踏まえて自ら改めた名前である。

 ショウゴが真昼であることについては知る者も知らない者もいることだろう。
 知らない者に対しては、ショウゴは初対面であるかのように振舞うことにしている。
 名前や過去を捨てた訳でもないので、かつてのように真昼と呼ばれることも受け入れる。
 ただし、好んでメイド調の仕事着を着ていたことについては当人的に黒歴史らしい。

 現在は寮を出て、旧市街の適当な住処にて一人で暮らしている。
 寮の近くに寄った時には今でも食堂で料理を振舞うことがあるとか。

 「黄山亜夕美の研究記録」を含めた少数の亜夕美の遺品は自宅で大切に保管している。
 なお、ショウゴの怪異特性は「研究記録」に記述されていたものから変容している。
 最も重要な転換として、常に異形としての側面を右頬で晒し続けることを代償に、
 雨に濡れることで「器」が壊れ内部の構造を曝け出してしまうことはなくなったようだ。

 最初にまとまった資金を稼ぐために違法使いの首を何人か斬り落として
 ゴライアスへと持ち込んだところ、唐突に出現した殺し屋めいた刺青少年に
 ちょっとした噂話が流れ、やがて「首斬り」という二つ名をつけられてしまった。



+ 関連NPC

黄山亜夕美(きやま あゆみ/Ayumi Kiyama)

享年:67 没性別:女性 種族:人間 クラス:聖職者(ML1)
イメージアイコン:鷹鳥一砂(少年メイド) 職業:怪異研究者
イメージCV:高乃麗

「あの子は、私にとっての最後の研究対象なのさ」


 怪異研究者の老婦人。自他ともに認める古い人間。
 「青空真昼」の名付け親であり、かつての保護者。
 空島へと真昼を連れてきたのち、金銭目的の違法使いによって殺された。

 研究成果は広く評価されている反面、
 現役時代は己の研究のためにそれ以外のすべてを投げうつ
 典型的な偏執狂タイプの学者として知られていたという。

 晩年は少し落ち着き、真昼の研究を始めてからは
 かつて子供達に見せていたような穏やかな笑顔を浮かべることが多くなっていた。

+ 黄山亜夕美の研究記録
 これらの記録は旧市街のショウゴの自室にて、他の亜夕美の遺品と一緒に大切に保管されている。

+
 (およそ6年ほど前の日付)

 学者という生き物に定年などといった概念はない。
 だがしかし、還暦という一つの節目を迎えるにあたって、
 私はこれまでの研究者としての活動の第一線を降りることにした。

 学者としての私の成果は成功よりも失敗の方が多かったように顧みてしまうが、
 それでもこうして老後の余生を賄えるだけの貯えを
 純然たる研究者としての活動だけで得ることができた。
 世間一般の同じ穴の狢からすれば、私は一面の青い芝の上の存在なのだろう。

 海外で暮らす娘夫婦は便りひとつ寄越さないが、
 それは、あの人に先立たれてから尚更に研究へ心血を注ぎ続けた我が身から出た錆。
 これまでの人生に後悔は、まぁ、まったく無いとは言えば嘘になってしまう。
 だからこそ、これからの人生を楽しむ権利がこの私にもあるはずだ。

 ……実際に悠々とした生活に入ると、私は己の性質にほとほと呆れ返ることとなった。
 伝手から得た土着怪異の知らせに、気が付けば目を通してしまうのだ。
 染み付いてしまったものは仕方がない。所謂子供の自由研究のような身勝手さで、
 私は発見されていた『照照坊主』の”集落”とやらへの長旅をとうとう決め込んでしまった。

 (中略・紀行文)

 ここで、明日接触する予定の『照照坊主』の判明している怪異的性質を改めて整理する。

 『照照坊主』とは、日本全土で広く見られる伝承「てるてる坊主」のうち、
 特に「首を斬られた後」の状態を象った怪異であるとされている。
 雨を降らせてしまったことへの「罰」を受けたてるてる坊主達の集合概念だ。

 幻想種としての力は弱く、雨露からマナを生成する。
 人間に対してさほど友好的ではないが、積極的に外敵と判断して襲うこともない。
 ただし、悪意を伴った攻撃を受けると生存本能に基づく反撃に出る場合もあるという。

 願いを受け入れられなかった象徴としてなのだろうか、その外形は酷く醜い。
 無数に螺旋を描いた淀んだ紙のような骨格で辛うじて人型は保っているが、
 欠けた頭部から発せられるおぞましい鳴き声は、人間社会との適合を否定している。

 こういった特徴からか、『照照坊主』に関する資料はそう多くない。
 実際に接触して研究したところで何か特別なものが得られる対象でもないだろう。
 だからこそ、こうした老後の楽しみにはうってつけであるとも言える。

 (中略・同上)

 ”集落”が近くに存在するとされる村落を訪れた私は、我が目を疑った。
 あちこち傷ついた村人たちは、いずれも手にした鎌や鍬などの農耕器具にエンチャントを施しており、
 血走った眼は悲哀と憤怒、そして歓喜に支配されているように思えた。
 そして……村落の斎場で、大々的な葬儀が行われているらしかった。

 ほとんどの村人からまともに事情を伺うことはできなかったが、
 まだ平静を保っていた方々からなんとか聴取し、大まかな事態は把握することができた。
 推察される状況は、こうだ。

  およそ一週間ほど前。

  ある子供が『照照坊主』の一体と接触した際に、何らかの事故で命を落とした。
  それがきっかけで子供の父親が半狂乱のままに”集落”へと農具を持って消え、
  やはり後日遺体となって発見された。

  この一連の事件により、
  元より村落の人々から忌み嫌われていた『照照坊主』達への
  水面下で長きにわたって蓄積されていた負の感情が爆発。
  村の唯一の魔法使い(錬金術士)の指示の下、大規模な『照照坊主』討伐の山狩りが行われた。

 ……結果、村人達に多数の死傷者を出すも、
 『照照坊主』は一体残らず根絶やしにされたという。
 閉鎖的社会が時に織り成す恐慌状態に、まさか現代で遭遇するとは思いもしなかった。

 あまりにも居た堪れない想いを胸に押さえつけたまま、
 私は”集落”が嘗て存在し、現在は村人達にあらかた焼き払われた跡を巡ることにした。
 血痕とマナの残留があちこちに見られる現場を写真に収めていた私の元へと、
 突然に背後から何者かが飛び掛かってきた。

 それは、紛れもなく『照照坊主』の生き残りの、恐らくは最後の一体だった。
 言葉など通じない中での決死の交渉により、私に敵意がないことを悟ったその個体は、
 やがて、糸が切れたようにぐったりと地に倒れ伏した。
 個体の背には、あちこち農具で傷つけられた痛ましい痕が残っていた。

 その場で簡単な治癒魔術こそ行使したが、
 その時の私は、もうこの個体の寿命は幾許も無いものだろうと考えていた。
 それでも、私は何らかの可能性に賭けてその個体を背負い、村落から離れていった。

 以後において、この個体を『個体・赤』と呼称し、『赤』と略す。

+
 『赤』の安全をどのように確保すべきか、というのが差し当たっての課題だった。
 私の体力の問題もあり、『赤』をあまり遠方まで運ぶことはできない。
 しかし村落周辺の山々ではまだ山狩りは続いているらしく、留まる訳にもいかない。

 ……木立の中から見上げる空は、痛ましいほど雲一つなく澄み渡っていた。
 即ち、この『赤』のマナを自立生成させることも当分はままならない。
 普段は喜ばしいはずの青空が、ひどく憎たらしいものとして私の眼に映る。

 近隣のごく小さな町へと下りる前に『赤』を麓の洞窟に一旦置いておき、
 『赤』の写真を片手に、私と『赤』を僅かでも匿ってもらえる施設か家を探した。
 ……当然ながら、その歩みはひどく難航した。玄関先で突き返されをただただ繰り返す。

 人間は、何よりも外見によって物事を判断する。
 それは第一印象や最終段階ではなく、一貫してすべてにおいてだ。
 性質は善良・安全だったとしても、人間に好まれない外見的特徴や行動傾向により
 人間達から迫害されてきた生物と幻想種を、私は飽きるほど実際に目にしてきた。

 (中略・受け入れ先探しの経過の詳細)

 陽が完全に傾いた頃、奇跡的にその日のうちに受け入れてくれる家が見つかった。
 3人家族で、子供が怖がるといけないから今晩は屋根裏にでも隠れていてほしいという。
 連れてきた『赤』の鳴き声は扉一枚の境で抑えられるほど小さくなっていたし、
 それはつまり、いよいよもって『赤』の死期が近づいていることに他ならなかった。

 在り合わせの治療具では『赤』の延命にはとても足りなかった。
 そもそも私は一介の研究者でしかなく、小さな町なので魔法医もいないらしかった。
 私の関心はいつしか『赤』を存命させることではなく、
 その最期を観察し切ることへと切り替わっていく。それが、せめてもの務めなのだから。

 (中略・『赤』観察の詳細)

 やがて衰弱し切った『赤』は、ふいにどこかねだるような仕草と声を、
 携行食を口にしながら観察を続けていた私へと向けた。

 捕食器官を持たない『照照坊主』だが、この行為は何らかの食性の提示ではないだろうか。
 そう判断した私は『赤』をさすった上で屋根裏から一度降り、
 家主を起こして断りを入れ、彼等の夕食の余りを運びながら屋根裏へと戻った。

 ……あの時の光景は、今も尚ありありと思いだすことができる。

 狭い屋根裏が、窓から差し込む朝日のように穏やかな光で満ちていた。
 私が扉を開いた時には、『赤』のそれまでは異質が蠢いていただけの足元が
 完全に人間的な幼児のそれへと変化し終えた後だった。

 食器を落として割れる過程を捉えた映像がスローで逆再生されているかのように、
 次々と白い破片が『赤』の胴体へと嵌め込まれ、淡い水色の花模様が描かれる。
 その上から人としての肉が創り出され、存在しなかった頭部さえもが補われる。

 そうして輝きが落ち着き、屋根裏に横たわり寝息を立てていたのは最早別の個体。
 人間に受け入れられるだけの容姿と機能を獲得した怪異を前に、
 私はひとえに呆然とするばかりだった。

 以後において、この個体を新たに『個体・青』と呼称し、『青』と略す。

+
 (中略・『青』の観察の記録が3年分ほど続く。
  また、その過程で人間社会で活動するための名称として『青空真昼』が与えられる)

 これより、私は真昼にとって重大な決断を下すことになる。
 その前に、これまでの研究で明らかになった『青』の特性を整理しようと思う。

  現在の『青』は基本的に社会適合性を持った怪異であると言える。
  人間の7歳男児と同様の外見を持ち、それより3歳前後発達した知性を呈する。
  この3年間の成長率が人間と同等だったことから、今後の成長曲線もまた同様だろう。
  怪異の存在性は幻想種の中でもひときわ不安定であり『青』も例外ではないが、
  幻想種としての魔力と生命力自体は『赤』と比較して格段に強化されている。

   ただし、『青』の外形は特定の条件で
   かつての『赤』に限りなく近い状態へと戻ってしまう。
   その条件とは即ち、「雨に濡れ続ける」ことだ。

   『青』は表面のみを観察するなら極めて人間的な形態をしているが、
   内奥の構造は『赤』の紙状螺旋骨格を有したままである。
   『赤』の骨組みが『青』の上皮によって包まれている、とも言える。

   『青』の雨に濡れ続けた部位は陶器のように罅が入り、
   やがて割れ砕けて内部の『赤』の骨格が露わになってしまう。
   全身で雨に濡れた場合は影響はより大きく、
   頭部から上がその場の何らかの要因で切断され、全身が『赤』の状態になる。

   『青』は『照照坊主』としての能力も強化されており、
   その場の天候を偶発的に干渉・増幅させることができる。
   この機能が仇となり、降水量が少ない地域においても
   ごく一時的な雨天を引き起こしてしまう場合があるのだ。

   先ほどの社会適合性の記述において「基本的に」と付記したのは、
   この「雨に濡れることによる強制変態」が『青』に存在するからだ。
   特に全域で雨天が見られる日本において、この性質は社会生活を送る上で極めて致命的だ。

  続いて、『青』の一個体としての行動傾向について分析する。
  当初は未熟だった人間的道徳観についても高い学習能力を示した上、
  事前の学習がなくとも根源的な善性に基づいた行動指標を確認できた。
  『青』が一般社会で活動する限り、そこに危険性は存在しないと断言しよう。

  『青』の行動傾向は概ね「人間の為になろうとする」という定義に収まる。
  より正確には、「人間の願望を実現させようとする」という志向が非常に強い。
  『青』の構成要素がどのようなものであれ、願望を聞き届けそれを成そうとする、
  ある種の極めて小規模な「願望器」としての機構がこの怪異には備え付けられている。

 さて。
 ここから先は仮説に移ることにしよう。

 『青』には怪異性質的にも行動傾向的にも、
 単なる個体差という枠組みには収まらない、『照照坊主』との明確な乖離が存在する。
 それを解決する仮説のひとつが、以下の「複合怪異説」だ。

  『赤』が魔力を失い消滅する瞬間、何らかの『怪異X』が『赤』の前に出現した。
  『赤』が『怪異X』を取り込んだか、あるいは逆の現象が起きたことにより、
  『赤』と『怪異X』のそれぞれの性質が強化された『青』が誕生した。

  おおむね突拍子が過ぎる仮説かもしれないが、私がこのように考える根拠を以下に示す。

   ひとつは、『青』に見られる記憶の混濁である。

   『青』は二種の、どちらも不確かな記憶を保持している。
   片側の記憶は『照照坊主(≒赤)』だった頃の断片であると判断できるが、
   もう片側の記憶は明確に『照照坊主(≒赤)』のものとは異なると結論せざるを得ない。

   『青』が語るもう片側の記憶についての説明は極めて曖昧だが、
   そのどれもが研究所らしき施設の内部のものである。
   『青』は何らかの実験に自分が繰り返し使用されていたと述べている。
   そして記憶であるにも関わらず、感情的要素は『青』の説明にほとんど付随しない。

   このもう片側の記憶こそが、『青』を構成する『怪異X』のものであると私は考える。

   もうひとつは、『青』の怪異性質と行動傾向である。

   『青』は何らかの液体を含んだ料理や飲料を媒介とした魔法を使用できる。
   その能力は、『青』が作成した料理を摂取する人間にとって
   都合の良い味に自動的に調整するという微々たるものだが、
   時折、単なる食事の効果を超えた心的満足感を摂取する人間に与える。

   また、『青』は家事使用人のような服を自ら作成して好んで着用する。
   明確な目的意識はないようだが、どうやらこの格好には
   「視覚的な好感度を高める」「料理を振舞う者として印象付ける」という
   二つの深層動機が存在すると経過観察の結果として仮定しておく。

   最後に、『青』が示す積極的な善性である。
   これは個体差の影響としても考えられるため積極的な根拠とは言い難いが、
   人間に対する友好性を積極的に示さなかったとされる
   他の『照照坊主』とは懸け離れた特性であるとは言えないだろうか。

  ここまで研究と仮説を重ねていながら、
  『怪異X』が具体的にどのような怪異なのかは現時点において判明していない。
  私の学者人生の全霊をかけて古今東西の文献を調べたが、
  可能性として候補に挙げられるほど一致度の高い怪異が存在しないのだ。

 ……いや、それは単なる私の努力不足なのかもしれない。

 段々と、私の研究目的は『青』の怪異的存在を明らかにするのではなく、
 青空真昼という一個人の健全な成長を目的としたものに変化しつつあるからだ。
 単に真昼の研究を進めるだけなら、もう随分帰っていない私の研究所に
 真昼をサンプルとして閉じ込めて観察を続ける方が遥かに能率的だろうに。

 おおよそ日本全土を巡ったが、
 真昼が真昼のまま安住できる環境は存在しなかった。
 真昼の怪異性質の半面が『照照坊主』に由来していることを考えると、
 地域伝承の信仰が著しく低下する海外へと真昼を連れ出すのはリスクが大きすぎる。

 改めて、決断しよう。
 2年前に存在が確認され、「降水量が著しく低い」と結論された通称「空島」。
 そこへ真昼を連れていくことは、果たして彼にとっての利であるか否か?

+
 (中略・空島に来てからの青空真昼の観察の記録がしばらく続く)

 ……最近は、空島に来たばかりの学者が殺されたという噂をよく耳にする。
 その多くは直接的あるいは間接的な金銭目的によるものだ。
 私がこの地に真昼と共にやってきてしばらく経つが、
 警戒は多くしておくに越したことはないのだろう。

 過去に私が下した真昼と連れ立った空島への移住という決断は、
 今のところは正しいものであるように思える。
 空島はいつだって晴れ間が続き、彼の気象干渉能力による雨天も
 地上にいた頃と比べて引き起こされる確率が大きく低下している。

 その結果、真昼も私以外の人間とのコミュニティをより長く保てるようになった。
 かつて全国を回っていた頃からすれば、おおよそ考えられなかったことだ。
 何より……危険こそあれど、真昼は空島という環境を大いに楽しんでいるのだから。

 しかしながら、懸念も多く残っている。
 空島の環境は変化に次ぐ変化だ。今日までの常識が明日に覆されないとも限らない。
 セーフゾーンの治安は確保されていても、やはり事件率は地上よりも高い。

 そして、真昼にとっての敵となり得るのは犯罪者だけではない。
 真昼は極めて特殊なケースだ。研究を生業にする者にとっては、それだけで価値がある。
 もしも彼の特異性を知った研究機関が手段を選ばなかった場合、
 彼はサンプルとして外界から隔離されてしまうかもしれないし、
 非常に残念ながら、いや当然だろうか、空島にはそのような研究機関がごまんと存在する。

 だからこそ、彼の性質は可能な限り秘匿されなければならない。
 このことは真昼にも常々言い聞かせてある。彼は私の研究内容を知っているが、
 対外的には「てるてる坊主の怪異」として常に名乗らせている。
 真昼は聡いが、嘘と隠し事は得意ではない。完全な嘘よりも部分的な真実を告げさせるのだ。

 還暦を迎えたばかりの頃は、老い先というものを短いものだと決めつけていたが、
 今の私は体力的な衰えこそあれど、あの頃の虚脱感よりもずっと活力が漲っている。

 もしも願いが叶うのなら、
 『個体・青』の成体くらいは見届けてからあの人のもとへ行きたいものだわ。
 だって、一度取りかかった研究は完全に終えたいのが、学者の捨てられない性根だもの。





 (記録は、ここで途切れている)

+
 (一~四の間の記録。それぞれの時系列は順不同とする)

 余・一

 今日は予報とは違って急に雲行きが怪しくなり、土砂降りの雨となった。
 例によって、真昼はどれだけしっかり傘を差していても足先を濡らし、異形の部分を顕わとする。
 それだけではなく、道路際を走る車に雨水を跳ねられ、『青』全体に罅が入ってしまった。

 忽ち、真昼へ敵意と畏れの衆目が注がれる。私達はすぐにホテルへと走るも、
 その過程で真昼の後頭部へと空き缶か何かが投げつけられたようだった。

 部屋に戻ってからも、真昼は苦笑いを浮かべるだけだった。
 ……私は彼のそんな態度に苛立ち、ついタオルを投げつけ怒鳴り上げてしまった。
 悔しくないのか。辛くないのか。痛くないのか。怖くないのか。
 悲しくないのか……と。

 真昼は。
 真昼は、そんな私に対して……事もあろうか、同情を返してきた。
 その時、私の中にようやくある思考が浮かんだ。

 表情や行動から、そういった負の感情が真昼にも存在するのは確かなのだ。
 精神性も、時折発露する子供達に対しての保護者的な視線を除き、自らも子供そのもの。
 にもかかわらず、真昼は己の負の感情を外的に表現することを極力押し留めている。

 それが、真昼の怪異的性質に由来するのだとしたら。
 『照照坊主』の涙は雨であり、『照照坊主』は雨を降らしてはいけないからなのだろう。
 どれだけ内心で悲観しようとも。青空真昼は、決して泣こうととしないのだ。


 余・二

 真昼が時折発揮することのできる怪異的能力のひとつに、
 ”スープや汁物の料理を人間に振舞った時に、
 対象の親やそれに近い人物からのメッセージと思しき一文を器に映し出す”
 という、極めて奇怪なものが存在する。……怪異の能力を奇怪、などと表現することこそ妙だが。

 この能力についての考察は後述するとして、ここでは端的な事実をひとつ述べておく。
 ほかならぬ真昼自身には、このメッセージがどのようなものであるかを視認することはできないようだ。
 仮に対象やそれを目にしたものがメッセージを読み上げたとしても、
 彼の表現を借りるのであれば、そこだけモザイクがかかったように聞こえなくなるらしい。

 どうやら。
 現段階ではあくまで仮説のひとつにすぎないが、青空真昼という怪異には
 ”親”という概念は与えられていないのだろう。



Pick Up

「”晴天照応”――それじゃ、願いを始めようか。
難しいことは皆に任せて、俺はやりたいようにやらせてもらうよ!」


 ショウゴは天候に干渉する能力を持つ願いの怪異である。

 彼の力で顕現する空模様は多種多様だが、
 明るい日差しに包まれることもあれば、黒い雨を降らせることもある。
 どんな空の下でも彼は躍動し、時に自ら輝き時に影へと潜む。

 ショウゴの魔法は殺めるべきを志向し始めた。
 じきに彼の鋏には鋭い殺意が宿り、敵対する者の致命だけを狙うようになるだろう。

属性 光・混沌・善
起源 創造

+ データ的には?
  • 1行で
 探索もできる全列支援壁。[星天照応]のランダム結果に対応して動き方を変化させる。

  • 詳しく解説
 ショウゴを象徴するのがセットアップの[星天照応]である。

 基本的に味方全体を対象に発動されるこの支援スキルは、1ラウンド継続で
 「行動値に+SL」「あらゆる判定に+2」「あらゆるスキルの【MP】コストを-SL」
 「与えるダメージに+SLD」「【LP】に+1」と、いずれも破格の支援効果を与える。

 一方で、これらの効果のうちどれが発動するかはランダム。そのため、
 ショウゴのデータはそれぞれの効果を活かした動きができるように組み立てられている。

 「ダメージ」や「コスト減」が出た時のみ、彼はサブアタッカーとなる。
 前者なら強打で、後者なら[忍術]も併用した手数で敵に有効打を与えるのだ。

 ダメージは落ちるが「行動値」が出た時は先手を取って敵を仕留めることもあるだろう。
 探索役として道中でLPを切ることが多いため「LP+1」もありがたく、
 「判定+2」は微妙な回避を十分なラインにまで引き上げてくれる。

 このように奔放に支援しつつ、壁が必要な隊列に立ってカバーを行うのが真昼の役割。
 戦士由来のHPと[ディフェンダー]により発揮する耐久値でしぶとく立ち回ることができる。
 特に対火属性には[竹アーマー]と[精霊銀の指輪]の組み合わせで鉄壁を発揮する。

 即死ダメージに対しても[異形の魂]を構えられるため、安定性が高い。
 また自分のいた隊列以外が集中して攻撃を受けた時は[アルマゲスト]で回復しつつ
 自分も[異形の魂]で起き上がることができ、無駄がない。

 自ら攻撃しない場合は[戦いの詩]や[クイックタップ]で味方の火力や行動回数を増やす。
 [クイックタップ]はショウゴの魔法判定では対抗に勝つのは難しく思えるが、
 [鉄の賢者]で自分の魔法判定を上げ、[神威の波動]で味方の魔法判定を下げれば案外当たる。

 それでも魔法判定特化には敵わないので、その時は素直に歌ったり自分で殴ったりすることに。
 ショウゴの[クイックタップ]は常用スキルとしてではなく、戦況が終盤に差し掛かったところで
 中途半端に余ったリソースを効率よく消化するための手段として採用されている。

 なお、[星天照応]には[【物理防御】と【魔法防御】に-SL*5]という明確なハズレも存在する。
 この効果を引いてしまった場合は[神威の波動]や[行動支援]などの判定操作で
 いったんの急場を逃れることになるものの、そう上手くいくとも限らない。

 上級クラスの実装により代名詞である[首切り]を晴れて取得したが、
 特化ビルドではないためクリティカル率は低め。発動すればラッキー、程度のものだ。

 安定択として[天動説]も持ってはいるが、普段使いするのはあくまで[星天照応]。
 上手く嵌れば最高の爆発力を持ち、代わりに相応のリスクも背負う運任せなビルド。

 なお、ショウゴは戦闘時以外で活躍する独特なスキルを複数所持している。
 中でも[平面説]は広い空を見渡すのに役に立ったり……するのかなぁ……?

物攻 命中 射程 物耐 魔耐 回避
D~C C~B 3 A~B A~B C~B
火支 判支 行支 防衛 判妨 行妨 行動 燃費
C~A C~A C~A A~C C C B~A C~A
便利 罠探 罠解 探索 危機
A

+ 能力表の見方

能力表について

 正確なデータではなく、PL視点でそのPCをどのように認識しているかを
 他のPLに向けて発信するために表で示したもの。

 各能力はすべて卓内での相対評価をイメージしたものとする。

各能力の判断基準

物攻
 物理ダメージを与える能力。瞬発火力、継戦火力、攻撃範囲、攻撃回数などの総合。
命中
 命中判定。これらを増加させることのできるスキルなども含む。
魔攻
 魔法ダメージを与える能力。ほかは物攻に準ずる。
魔法
 魔法判定。ほかは命中に準ずる。
射程
 攻撃の射程。基本的に、普段よく使うスキル・メインウェポンの射程を記入。
物耐
 物理耐久力。HP・物理防御・結界強度・防御用スキルなどの総合。
魔耐
 魔法耐久力。ほかは物耐に準ずる。
回避
 回避判定。ほかは命中に準ずる。
火支
 火力支援。味方の物攻、魔攻、与えるダメージを増加させるスキルなどの総合。
判支
 判定支援。味方の各種判定を増加させるスキルなどの総合。
行支
 火力判定支援以外の支援。味方行動値の上昇や[高速思考]、[ティワズ・ルーン]など。
防衛
 味方へのダメージを減らせるスキルや回復スキル、[カバー]を行えるスキルなどの総合。
判妨
 判定妨害。[放心]や[恐怖]付与、敵の判定を直接減少させるスキルなど。
行妨
 行動妨害。[束縛]や[麻痺]付与、LPダメ、対抗やリアクションによるキャンセルなど。
行動
 自身の行動値の高さやそれの上昇スキル、タイミング:イニシアチブのスキルなど。
燃費
 MPとLPの量とコストに基づいた燃費の良さ。燃費が悪いと性能のすべてを発揮できない。
便利
 他項目に当てはまらない便利なスキルの数。[ロック]や[サイコメトリー]、金策系など。
罠探・罠解・探索・情報・危機・識別・鑑定
 各種特殊判定に向いているか・対応スキルを持っているかどうか。
 ○:対応スキルを所持しているか、所持していなくとも十分な水準である。
 △:対応スキルを所持していないが、能力値的には可能な水準である
 ×:対応スキルを所持しておらず、能力値的にも可能な水準でない。
   罠探知・罠解除・鑑定については、対応スキルを持っていない限り自動的に×。

「お生憎様、だけどさ。どんなに歪んだ、壊れた世界だとしても……
それでも、俺はこの空島が好きなんだよ」




+ 青空真昼
 SCP-348のスープを食べた未成年者は多くの場合満足感を示し、
 一人で食べているにもかかわらず孤独を感じないと述べています。





青空真昼(あおぞら まひる/Mahiru Aozora)

<『SCP-348』+『照照坊主』>

年齢:10(怪異としての肉体・精神年齢は13歳前後)
性別:男 種族:幻想種(怪異) 身長:151cm 体重:42kg
クラス:戦士/探索者/伝承術士(占星術)/魔法芸術家 タグ:開拓者
イメージアイコン:小宮千尋(少年メイド) IBM(亜人)
イメージCV:高橋李依 イメージカラー:
所属:夜明け2016卓/空島 PL:メイト


「今日も天気だし、きっといい日になるよ! おれはそう信じてるからさ」


外見
 黒髪短髪で大きな茶色い眼をした中性的な容姿の少年。声も高く透き通っている。
 仕事着としてメイド調の制服を着ているためか、余計に可愛らしく見られやすい。
 内面は男の子らしい男の子であり、家事以外の所作は元気いっぱい。

 近頃は自分で考えることも意識し始めたためか、
 あっけらかんとするばかりではなく思慮にふける表情も多く見せるようになった。

人格
 活発で世話焼き。「てるてる坊主」の怪異を名乗る。
 我儘や甘えを口にしない芯の強い少年。ませた部分も多く年齢の割に常識的だが、
 いざという時は相手が誰であろうと我を押し通す意固地な面もある。

 己を「怪異であり、人間とは違う存在である」と明確に定義し、
 他の人間達に対して自分を一線引いたところに位置付けている。
 自分は誰かの願望を遂げるための願望器だと認識した上で、
 自分自身の願望とは何か、ということについて向き合おうとしている。

能力
 家事全般が得意で、大人顔負けに何でもこなす。
 特に真昼の作るスープ料理は誰もが顔を綻ばせる絶品中の絶品。
 運動能力も高い反面、物事を深く考えたり大事な判断を任されたりするのは苦手。

 「照照坊主」の怪異として、その場の天候を変化・増幅させる能力を持つ。
 ただし、この力は真昼が自ら発揮できるものではなく、
 結果を望んだものにできるとも限らない不安定なものらしい。

 特に、その場の雨天の可能性を増幅させてしまった場合は「黒い雨」を降らせ、
 少年の外形が割れて内奥の「照照坊主」としての異形が顕わになってしまう。

来歴
 怪異研究者の「黄山亜夕美(きやま あゆみ)」に拾われ、2人で日本の各地を放浪する。

 空島の存在が明らかになり、亜夕美は真昼を連れて来島。
 しかし、ほどなくして亜夕美は金銭目的で何者かによって殺害されてしまう。

 天涯孤独となった真昼は八重垣亭=「寮」へと転がり込み、
 現在は八重垣亭の住み込み家事手伝い兼魔法使いとして働いている。

 ……というのは、彼が誰かに来歴を尋ねられた時に答える一般的な説明である。
 青空真昼は特異な成り立ちを抱えた怪異であり、自分でも分からない秘密を持つ。
 真昼は万が一研究対象として自分が見做されてしまわないように
 自分についての情報を他者に語りすぎないにしているのだ。

 真昼からの一定の信頼を得られれば、彼からより詳しい来歴を聴くこともできるだろう。
 また、寮の真昼の部屋には、彼についての情報が事細かく記録された
 「黄山亜夕美の研究記録」が大切に保管されている。

+ 寮=八重垣亭での真昼の立ち位置について
 寮の家事使用人。八重垣亭自体は[豪華な家]にも当てはまる立派な建物だが、
 真昼自身は[普通の家]相当の狭い部屋で寝泊まりしている。たぶん屋根裏的な。
 寮外の人々への挨拶も進んでするので、真昼はツヅラと並んで寮の象徴的存在だろう。

 家事が趣味の真昼にとってこの寮は天国のような場所で、
 いつ見ても洗濯掃除買物炊事と八面六臂で仕事をこなしている。
 特に、魔法使いとしての依頼を受けていない日の晩御飯は欠かさず作っている。

 寮の住民のプライベートは尊重するが、定期的な部屋の点検は怠らない。
 立ち合いをすっぽかしたり過度に散らかしたりしていると真昼のお叱りが待っている。

 遊びは嫌いではないし、外で身体を動かすのは好き。
 しかし、真昼へのたいていの誘いは「まだ仕事が残ってるから」で断られてしまう。
 根気よく粘るかツヅラの名前を出すかすれば渋々従うこともあるだろう。

+ 寮入寮者PLに向けて・寮生活Q&A
 青空真昼は八重垣亭の家事使用人という設定のキャラクターです。
 新入寮者にはツヅラと共にかならず挨拶するし、
 寮内で真昼の仕事ぶりを目にする機会も多いと思われます。

 したがって同卓時には入寮者PCと
 「顔を一度以上合わせている」というごく簡単な既知設定に基づいたRPをしたいので、
 ご理解ご対応いただけると助かります。

 卓内シーンやドラマシーンなどで八重垣亭を描写する際に
 背景として仕事をしている真昼の演出などは、真昼の台詞無しであればご自由にどうぞ。

 所持技能(家事系)
 経験<家事使用人(20CP)>・専門知識<買い物>・専門技能<掃除>・専門技能<身だしなみ>・専門技能<スープ・汁物料理>・料理上手

寮生活Q&A
 Q.ご飯ってみんなで食べる感じ?
 A.食堂的な所に鍋やら什器やらを出して、来た順に食べていく給食方式。量はツヅラの技能で補ってます。
  真昼は晩御飯ラッシュ時にだいたいツヅラと一緒に常駐してて、
  いない時は作り置きしつつツヅラや他の住民の誰かが給仕を代わりに持ち回りしているかもしれません。

 Q.真昼ってお残しは許しませんとか言う?
 A.言いません。毎回残す人には「たまには残さず食べろよなー」って数食に一度声をかけたり、
  苦手な食べ物の克服などを促したり、調子が芳しくなさそうな寮生にきちんと食事を摂ることを勧めたりすることもありますが、
  食生活面において真昼が何かを寮生に強制することは絶対にありません。

 Q.外部の人間が真昼のご飯を食べに来ても良いの?
 A.真昼は遠慮なくご馳走します。食堂募金も1回程度では促しません。
  さすがに何度もただ食いに来るようなら少しは払うよう言うこともありますが、対価の強制をすることはありません。



Pick Up

「止まない雨はないし、明日はかならず来る。そうだろ?
空よめぐれ、かがやけ光よ! これがおれの”晴天照応”だっ!!」


 青空真昼は天候の力を引き出すことのできる怪異である。

 彼の力で顕現する空模様は多種多様だが、
 いずれも明るい日差しに包まれることは共通している。
 陽の輝きに応じて真昼はその瞬間の生き方を変えていくのだ。

 もっとも、真昼は天候に干渉することができるだけで、手中にて操れる訳ではない。
 大自然の営みは時に彼に背を向け、陰鬱なる雨を降らせることもあるだろう。

属性 光・混沌・善
起源 創造

「おれは誰かを幸せにしたい。誰かを不幸にしたとしてもな」


「お前が嫌な奴なら、お前がおれ達の幸せを奪うなら。
おれはおれのために、お前を殺すんだ!」






てるてる坊主 てる坊主 あした天気にしておくれ

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2017年03月21日 06:35