あずま

 ジパングがまだ、戦国の世だった頃のお話。
 柾良の国の城下町に、『桜の美女』とあだ名される美女がいた。
 一年中桜が咲き乱れる大屋敷に住む、桜よりも美しい女だったという。
 いつから柾良の国に現れたかもわからぬ美女だったが、その魅力と智慧、そして幾ばくかの不思議な力で周囲の信頼を得ていた。

 使用人もなしに、美女一人で切り盛りされる大屋敷。どんな季節でも、天変地異でも枯れぬ桜。
 後から思えば不可思議だった。
 いつからか怪談が一人庭師として住み着くようになったが、そうなる前のことを怪しむ者はいなかった。
 神様みたいな方だった、と誰かは言った。

 ある日突然、桜の大屋敷が枯れ果てた。
 塀を突き出して隣の家からでも見える桜並木は、全部が枯れて、二度と咲くことはなかった。
 屋敷の主である美女と、その従者の庭師も、忽然と姿を消した。
 二人も二度と、人前に姿を表すことはなかった。
 ジパングが『和の劇場』となった、天上分け目の合戦の次の日のことであったらしい。



「もしも誤算があったとすれば、それは私が……」
「あの武将に、想いを抱いてしまったことかしら」


+ ...
年齢:? 性別:女 制作者:あざみ
種族:幻想種?
外見イメージ:西行寺幽々子(東方Project)


「あらあら、なにかお困りですか?」

「それとも……私のお困りを、解いてくれる方?」


◎概要

艶やかな桃色の髪を揺らす、豊満な美女。
長く昔から柾良に住んでいる、と思われているが、いつ頃から征良に現れたかは判然としていない。けれどその魅力と智慧、そして幾ばくかの不思議な力で周囲の信頼を得た、城下町の有力者。
寺町に大屋敷を構えており、寺町の人間のみならず、柾良城下町の住民ならば門徒を開き、その相談を受け付けている。
その内容は個人的な悩みから解決に難事が予想される事件まで様々であり、場合によっては柾良の陳情窓口や武将へ口利きし、依頼を回すこともある。

◎コネクション効果

 【魔法】[魔法判定]に+2される。
彼女は、少しばかりの不思議な力を持つ。

◎関係キャラクター

かはたれ 「うちの庭師です。まだ右も左も分からないでしょうから、仲良くしてあげてくださいね」
阿良々木まる子 「武将の手を借りなければいけないこともあるから、そういう時には力をお借りしているわ。お礼代わりに、偶にかはたれに甘味を持って行かせているのだけど、食べているかしら」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2019年10月01日 04:40