|
ジェネラスフォックスの行く末が危ぶまれる結果となったな。
フィアベンド・フレイ＝ラガード、上荒磯三郎など光る選手はいるが
未だマルティーン・マルテンシュタイン＝マルトリッツ便りのワンマンチームの色が強い。
彼がチームの精神的支柱であるということは、それだけ依存しているということ。
集中攻撃を受けた際、チームメイトが彼の生存をゲームメイクよりも優先したのは明かな悪手といえる。
今後、失策の王道として教訓になるだろうさ。『生存よりも彩色』はトゥーンドッジの鉄則だ。
～中略～
幾度も述べるようだが、遠近に優れたバランスを持つ彼が今年卒業というのはあまりに痛手だ。
今後、チームに残る脳筋ども近接戦を得手とする者主体にチームの色を変えていく必要があるだろう。
だがノーブルムースほどでないにしろ、黄杯寮も随分と個人主義が強い。暫くは難儀するだろうよ。
いっそのことそれを長所と認めて、統率を諦めるのも悪くはないかもしれん。
爆弾を用いて面を制するトラップ型の猫猫に、奇想天外な動きで翻弄するローラー型の九十九柊。
登録選手外だがどちらもチームにはいない人材だ。スカウトして新しい風を吹かせるのも一興といえる。
どちらにせよ来期のチーム弱体化は避けられまい。旧戦力の強化と新戦力の育成が命題だ。
今年はだと？ああ、今年こそ上荒磯三郎の願いが通ることだけは祈ってやるとも。
勝つのは吾等ブライトパンサーズだがね。
何せこちらには勝利の女神マーブル・フエル＝アストライアがついている。
――――――校内新聞 6月号『トゥーンドッジ、春季大会閉幕！今後の展望は！？』特集より抜粋
| 
