ガーネット


+ 女の話をしよう
――――女の話をしよう。

彼女を突き動かしたのは、置き去りにした過去(おもいで)だった。
彼女を繋ぎ留めたのは、遥か遠くの未来(きぼう)だった。

望むのは彼が生きていく現在(せかい)だけ。
それを害するものに、女は一切容赦をしなかった。

ありふれた幸せ(ねがい)を叶えたい。
とくべつな幸せ(あなた)を守りたい。

その動機(はじまり)は決して罪ではなく、そして間違いでもなかったが――――

+ 走り書き
ガーネットと名乗る人物は【漂流者】であり、かつ【時空異変解決後に九城から姿を消すことが確定している】。
そして、その後に姿を現すのは約200年を彷徨った女だろう。


どちらを読みますか?

+ 誰もが知ってる物語
言うまでもないことだが、私の好きに書かせてもらう。
たとえお前の知る事実と違っても、お前が何を思っても、誰にも伝わらないとしても。
それでも、私が書きたい物語を書きたいように書く。それでいいな?
+ 【雪の女王】
さあ、きいていらっしゃい。はじめますよ。
このお話をおしまいまできくと、だんだんなにかがはっきりしてきて、
つまり、それがわるい魔法使のお話であったことがわかるのです。
この魔法使というのは、なかまでもいちばんいけないやつで、
それこそまがいなしの「悪魔」でした――――



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ある所にカイという少年とゲルダという少女がいた。二人はとても仲良しだった。
しかしある日、悪魔の作った鏡の欠片がカイの眼と心臓に刺さり、彼の性格は一変してしまう。
その後のある雪の日、カイがひとりでソリ遊びをしていたところ、どこからか雪の女王が現れた。
そして、魅入るようにして彼をその場から連れ去ってしまった。

春になると、カイを探しに出かけるゲルダの姿があった。太陽や花、動物の声に耳を傾け、少女は旅を続ける。
途中、王子と王女の助けによって馬車を得るものの、それが元で山賊に襲われる。
あわや殺されようとするところを山賊の娘に救われたゲルダは、娘が可愛がっていた鳩に、
カイは北の方に行ったと教えられる。
山賊の娘が用立ててくれたトナカイの背に乗って、ゲルダはとうとう雪の女王の宮殿にたどり着く。

カイを見つけたゲルダは涙を流して喜び、その涙はカイの心に突き刺さった鏡の欠片を溶かす。
少年カイは元の優しさを取り戻し、二人は手を取り合って故郷に帰った。
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  誰も知らない物語



ガーネット(-/Garnet) / “ゲルダ”(-/Gerda)

年齢:? 種族:幻想種(怪異) 性別:女  身長:170台  体重:可変 カラー:garnet
クラス:聖職者/大神官/魔道博士/マグス/戦士
イメージIC:アイリスフィール・フォン・アインツベルン(Fate/zero、他) イメージCV:島本須美   PL名:lion

テーマ曲:『JOY』歌:YUKI 曲(カバー)歌詞

「あなたは、あなたの好きなようになさい。私もそうするから」


外見
すらりと背が高く、目の眩むような白い肌と白い髪が印象的な女性。
明るい星を二つ並べたような真っ赤な目を持っており、息子と同じ色の為か普段の服装でもその色を好んでいる。

人間離れした美貌を持つが、ころころ変わる表情の為か親しみやすさは失われない。
だが注意深く見ると、その瞳の奥が時折氷のように冷え切っていることに気付けるかもしれない。

とはいえその冷たさが向けられるのは彼女の敵対者であり、基本的には笑顔の魅力的な美人である。
その中でも「心からの笑顔」が見られるのは、息子の話をしている時と他人の色恋の話を聞いている時の2つだ。

+ ...
一見すると普通の人間だが、体が氷で出来ており全く違う種族である。
何かの拍子に彼女に触れると、芯まで冷えるような感覚を覚えるだろう。
魔力が足りなくなると人間らしい質感から氷のそれに変質していくため、
戦闘後は手足が欠けたり折れたりして氷の断面が現れることもしばしば。回復すれば元に戻る。

人格
マイペースで冗談が好きな明るい性格。表情はころころ変わるが笑顔でいることが多い。
彼女なりに人間との好ましい距離感というものがあるらしく、
ヒトを面白いと感じ友好的に付き合う一方で、自分に関しては一線を引き誰にも奥まで踏み込ませない。

利用できるものは利用するべしと考えており、
必要であれば相手を騙す事も『女』を使う事も躊躇わない。強かな女性である

争いを好む存在ではないのだが、敵対してくるものにはその限りでない。
いざとなれば優先順位が下のものを切り捨てる判断を下す事ができる。

好きなものとそうでないもの、護りたいものとそうでないものの区別をはっきりとつける人物。
彼女の大切なものを脅かさない限り、ガーネットが脅威になることは無いだろう。

ちなみに主婦ではあるが家事は好きな方ではない。
子供のために頑張って覚えたが少しずぼらなため息子に呆れられることもしばしば。

+ 【面食い】
「でも、ちゃんと良い所もあったのよ」
「というと?」
「顔」

普段は優しく穏やか(?)な彼女だが、元夫のことで口を開けば悪口ばかり。
性格が捻くれている、他の女に走った女の敵、人格破綻者、出会ったせいで人生が狂った……等々。
それでも一度は惹かれてしまった最大の理由はズバリ『顔』。

恋愛は惚れた方の負けというが、彼女の場合はまさにそれだ。
『一目惚れ』でこんなにも人生が(ヒトではないが)変わってしまったのだから。

なお、今でも彼女の面食いは治っていないので要注意。

開示シーン:橘瀬名好意ドラマ①
+ 【雪の女王】※更新
ガーネットは純白の衣装と、王冠を身につけた姿に変貌する。
「――【女王】として命令します。我が敵を倒しなさい」

雪女と自称していたが、その実態は世界的に有名な童話の登場人物、『雪の女王』。
だが、アンデルセンが生み出したとされるその人物と外見的な特徴や能力は一致しているものの、
その性格や語られる過去の断片には『ズレ』があり……?


「……私ね。この話、『知らない』のよ」
「こんな風に私の名前が本になってることとか、内容も似てることとか」
「でも、未来(ここ)には確かに私の過去が書いてあるの」

「その童話がガーネットを元にしたもの、だとするなら」
「ガーネットがここにいることで本来起こり得た出来事が起きなくなるから」
「現在にガーネットが居ることで、ガーネットが生まれる元となった話自体がなくなってしまう、ってトコかしら?」

ズレの正体とは、ガーネットとアルマスが生きていた時期である。
アンデルセンの著作『雪の女王』は1844年に発刊されているが、ガーネットはその存在を知らない。
つまり、その本が生まれる前の時代からやってきた『雪の女王』のオリジナル、北欧の雪山に存在した雪の精の王である。
本人は知る由も無いが、彼女が何らかの形でアンデルセンと関わる事によって生まれたのがあの童話なのだ。

その「何らかの形」はまだ何かは判明していないが、はっきりしているのは
現代にやってきた彼女は童話によって広く人々に知られた信仰を元に力を使っており
この時代ではただ雪の精の怪異としては存在できないということである。

開示シーン:Anti-Calypso』
開示シーン②:ユーティア好意ドラマ③

+ 【献身】
「私は彼にとってのゲルダに成り代わろうとした。でも出来なかった」
「手離してしまったの。だから、もうそうはならないと決めたのよ」
「私は、大事な人を守るためなら何でもするわ、今ならね」
そのために、悪人になると決めたのだ。

ガーネットと名乗る雪の精、ゲルダの在り方を決定付けたのは苦い失恋の記憶である。
魔法によって記憶と人格を喪失した男を気紛れで助け、結果初めての恋に堕ちてしまった幻想種――それが彼女の昔話だ。
しかし、男には自分と同じ名前の想い人の名を呼び続けた。
彼は殆ど全てを失って頼れるのは自分だけなのに、その場所に入り込む事だけは最後まで出来なかった。
最終的に、障害を乗り越えて恋人を迎えに来た少女が簡単に彼の心を溶かしたのを見て諦め、
人間を脅かした恐ろしい怪異として彼らを追い返したのだ。
その時から、自分の大切なものを二度と手放さないと決めたのだ。

開示シーン:ス=ラガ好意ドラマ

来歴
息子と一緒に過去の時空からやってきた【漂流者】。
最初に出会えた人間がお人好しだった為、知らない事だらけのこの街で母子で生きていく算段を整える事が出来た。

現在は居住区の小さな家を借りてミノタモールでレジ打ちのパートとして働いている。
実質の稼ぎの殆どはパレットの構成員として魔法使い業で働いて得た報酬だが、周囲には内緒。

夫はおらず、離婚して1人で息子を育てているとのこと。(過去についてはSG3:献身を参照。)
息子・アルマスは病弱で外に出ることはあまり無い為、2人の家では話し相手は大歓迎される。
漂流前のことを積極的に話す事は無いが、前の夫の話も含めてタブーな話題ではない
尋ねてみれば彼女らしく冗談めかして答えてくれるだろう。

この街に来る前の暮らしは正体を隠して生きなければならないため過酷だったらしく、
ガーネットはアルのために時空異変が終わってもこの街に留まる事を望んでいる

+ ...
書店で『雪の女王』を見つけてから、そのことについて調べていた。
自分が知らない、自分についての本については彼女の存在維持に関わるものかもしれないと危惧していた為誰にも明かしていなかったが、それと向き合う事を決めたらしい
+ 彼女のこの先について
既にこの世界で『北欧の雪山に住む雪の精』という存在が知られておらず、自分が元になった童話の悪役への信仰で生きている以上、過去に戻らないとどの道生きていかれない。
息子と離れる事は何よりも辛い事だが、一度戻って、また約200年の後に現在の九城に戻る事を決意している。



関係者
+ 息子

アルマス(-/Armas)

年齢:10歳程 種族:鬼人/非魔法使い  性別:男  身長:  体重:
イメージIC:ベル・クラネル(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)イメージCV:

「母さんってば結構抜けてる所あるからなあ……」

母親譲りの色白な肌と髪色、そして赤い目を持った少年。
母の血のせいか早く成長して若い姿を長く保つらしく、同い年の普通の人間よりも大人びた見た目をしている。
また、苦労した経験を持つせいもあって考え方もしっかりしている。

見た目や水属性の体質等は母の影響を大きく受けているが、扱える魔法の適性は火属性であり
それらが体内で相克した結果、彼は病弱な体として生を受けることになってしまった。
そのため彼は魔法の適性はあるものの魔法使いではない。

現在は居住区内の家で過ごす日々を送っている。趣味は読書だが、本格的に読むようになったのはこちらに来てから。
休んでいる事が多いが、調子のいい日は家事を手伝うことも出来る。
1人で過ごす時間が長い為、話し相手が欲しいと考えているようだ。

戦後大きく変わったガイアの環境が体に合っていたらしく、こちらの時代ではめきめきと回復。
リード医師にもお墨付きを貰えるほどの健康体に変わり始めている。最近はサッカーに憧れている。


+ その他
「私とアルを見捨てずに保護してくれた、お人好しな恩人よ。あのお店にもまた顔を出さなくちゃね」
  • 『カイ』
「最っ低よ。女の敵!」
どうやら魔法によって人格記憶に障害を負った人物だったようだ。
+ ...
童話と同じく悪魔の鏡にあたる何らかの呪いを受け、ゲルダ(=ガーネット)に救われた男。
魔法の影響下ではあるが、その雪の精と何らかの心の交流はあったようだ。
しかし、故郷に残した恋人の『ゲルダ』に救出された後の行方は、ガーネットは知らない。
  • ハンス・クリスチャン・アンデルセン
「未来(かこ)の貴方は、どうして私のことを知っているのでしょうね?」


PickUp

「女王の名において命じます。兵よ、我らを護りなさい――!」


アブソリュート+我が王道+大きくなる薬を1R目に使ってML30以上に上げた上で
ヒールやハイ・ヒール、水属性砲を装備して制圧砲撃、異形の魂、隠者の宝物庫(未取得)、鉄槌といった
ML依存スキル各種を状況によって使い分けていく。



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最終更新:2018年05月19日 16:41