区名 |
結社 |
人口 |
治安 |
衛生 |
結界 |
貧困区 |
【ストレンヂア】 |
多 |
悪 |
悪 |
悪 |
今日もどこかで異界騒ぎ。そう話す人々の腰の銃やナイフだけがこの街の輝きだった。
色褪せたベニヤと新聞でできた建物に、廃墟と見紛う街並み。カラフルなのは肌色だけだ。
あちこちが剥がれ割れたコンクリートの上を、ゴミの塊が西部劇のように転がっていく。
潮風は鼻が曲がりそうになる腐臭や死臭も運ぶ。掃き溜めは膨れ上がるばかりだ。
どこか遠くで銃声や叫び声のシンバルが鳴り響いたが、振り向く者はほとんどいなかった。
概要
工業区と隣り合うように築かれた、北海道最大の貧民窟。
主な住人は工業区で働く【労働奴隷】と国外からの不法入国者等の難民達だ。
さらにはここ以外に行き場の無い者や、【違法遣い】が逃げ潜んでいる。
貧民窟とは言うものの、まともな建物が無いわけではない。
ただし、その建物にはしょっちゅう貧民達が武装して入り込もうとするし
壁には落書きがびっしりと書かれている、住んでいる人間は大抵それに対抗するため武装している。
貧民達は大抵、ベニヤ板と新聞で作った建物に住んでいる。
冬国にそんな建物で大丈夫かと思われるが、この辺りには地下熱水が通っており、雪が積もることはない。
……間欠泉が噴き出してくることがある、ということを除けば良い環境であると言えるだろう。
詳細
人口:多
貧困区では労働奴隷、流民、違法使いなど、他の区で住むことができないものが集って住んでいる。
人口は他の区の追随を許さないほどに多いが、衣食住をまともに取れる住民は数知れている。
食料分配舎による食料配給では全く足らず、日々各所で争いが起こっている。
そんな貧困区を纏め上げているのが、ならず者の集団である流民結社【ストレンヂア】である。
治安:悪
貧困区の治安はとても悪い。
実力もない者が、単身かつ良い身なりで貧困区を訪れるのは自殺行為である。
貧困区では奪い合いは日常であり、己の身は己で守るのが常識だからだ。
衛生:悪
貧困区の衛生は悪い。
人が多く争いが絶えないこの貧困区では死傷者も多く、死体が野ざらしになることなど珍しくはない。
清掃員など居るはずもなく、残った死体やゴミが異臭を漂わせているだろう。
結界:悪
貧困区にて結界が張られているのは極一部に限られる。
【漂流】を防ぐ資金や人材が貧困区に無く、あちこちで【漂流】による被害が起きている。
だが、【漂流】がもたらす利害を歓迎する声もある。
事実、漂流国家「Ivanirs」は危険性が認められているものの、廃墟を住居として暮らしているものも居るほどだ。
主な施設
六路港
工業区や居住区から隠れるような場所に存在しており
密入国者や違法取引、海に人や物を投棄する時に使われる。
おかげで、貧困区にありながらNEUの影響をある程度受けている。
なお、正式名称は旧字で陸路港である。
座礁したタンカー(ストレンヂア本部)
海岸に打ち上げられた巨大なタンカーであり
これが見える内は貧困区だと言われている。
ストレンヂアが占拠しているため、非常に危険。
食料分配舎
農業区で作られた野菜や肉をほぼ無料で配布しており、貧乏人の助けとなっている。
ただし貧困区の全ての人間に行き渡るには全く足りておらず、食料分配舎を壊さない範囲で、抗争がよく起きている。
漂流国家「Ivanirs」
悪徳の街における最初の【漂流物】であり、平行世界アストラルの主要国家の一つだったモノ。
滅んだと考えられるその国家跡は巨大な異界と化しており、魔獣が出現するなど危険度は高い。
だがそれ故に大楽軍の巡回ルートには含められておらず、家などの住居もそのままであるために
「こちらのほうが住みやすい」と「Ivanirs」に住み着く貧民は比較的多い。
最終更新:2018年02月04日 20:22