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スレイド家


(side:サザロス)

「なぁジャン。どうして、あんな早く遊園地を出たんだ?」
「あぁ……遊園地に変人が出没したんでな、避難したんだ。」
「ふぅん、どんな奴なんだ?」
「その名はバギー・ジョー。通称は『色欲の化身』で……」
「ごめん、やっぱり教えてくれなくていい」
史上最高の遊園地、ノア・パークから帰って数時間。
家があるリーナも、ついでに此処に泊まる事になった。
まぁ、可笑しな奴が捕まるまでは帰り道すら危ないだろうし。
総勢8人の俺達は変人関連の心配なんて不要だろう。

「ねぇエレヴィン、一緒にテレビ観よー」
「分かったわ。今は何がやってるかな……」
アルとエレヴィンがソファに二人並んで座っている。
そしてエレヴィンがTVリモコンのボタンを押すと……

ピッ

『ニュースです。ヘブンシティ住宅区に不審者が現れました』

ピッ

「「今のは見なかった事にしよう……」」
最悪だ。俺達がいる近くに不審者が現れたらしい。
それってまさか、ジャンが言っていたバギーの事だろうか。
色欲の化身……名前が既に不名誉である。
ちなみに『色欲(シキヨク)…男女間の性的な欲望』
そんな奴が居るとは、この街も随分と可哀想なものだ。

ピーンポーン
『注文お届けに来たぜぃ!』
こんな雰囲気を取り払ってくれた、べらんめぇ口調の声。
でも、今の店長の声はやけにガラガラだったな……
お化け屋敷で変装していた時に声を無理して出していたのか?
「店長さんの出前だ!お兄ちゃん、取りに行ってくるね!」
「おう、頼んだぜ……って ヤバッ!!」
ミリフィアがリビングを去り、玄関へと向かう。
しかしそれを見送ったジャンが、少し経ってから後を追った。
どうやらジャンも気付いたようだ……今の状況を。

「ギャハハハ、騙されたな!妹系なお前は俺が貰うゼ!」
「嫌ああああああっ!!!」
「妹系じゃねぇ!!俺の大事な実の妹なんだよ!!」
バキッ グシャッ ガスッ ザクッ ベコッ ザシュッ ボボーン キラリンッ ベチャッ
バタンッ




「ハハッ、ただの人違いだったみたいだ」
「「「嘘だ!!!」」」
あまりに嘘が下手過ぎる!
ジャンの背中で泣くミリフィアを見て、ただの人違いと思えるか!?
っていうかドアの外が気になるんだけど!
バギーの亡骸なんか無いよね?警察来ちゃうよ!?
「お前達も気を付けろよ?まだ生きてたみたいだからな。」
こいつ殺害未遂だ……!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「キャーーーーーーっ!!!!」
「り、リーナっ!!」
今度の被害者はリーナらしい。まだこの家を狙っていたのか……
彼女の叫びを聞いたエルフィアは、脱衣所前で安全確認している。
どうやらリーナ本人は入浴中らしいが……
と言う事は、風呂に隠しカメラでも設置されていたのだろうか?
全く、本当に困ったスケベ大魔王な色欲の化身だ……
「お風呂の中に『 目が 』設置されてるのっ!!」
「「「怖ぇーーーーーっ!!!!」」」
つまり直々に見ていたって事か、ってどうやって目を入れたんだ。
そもそも目を分離させてまで覗き見するって……

この後、二つの目玉は無事に外へ放り出されました。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「うわああああああぁーーーっ!!!」
「極秘必殺殲滅怨念解放呪文即発動冥迷霊魂完全滅殺……!!」
とりあえず二つ突っ込ませて欲しい。
1、どうしてアルまで叫んでいるんだ。
2、エレヴィンが壊れたようだ。
「二人とも、大丈夫?」
和室に居る二人にノゼライが声をかける。
「グスッ……グスッ…… 僕……のに……」
「……アルは、『僕は男なのに』と言っているわ」
どういう訳か、アルが啜り泣きをしている。
正気を取り戻したエレヴィンは、彼の小さな呟きを翻訳する。
……『男なのに』?
「アルとエレヴィンは、一体何をされたんだよ……」
気になった俺が直接聞いてみた。すると、二人一緒に
「「痴漢されました」」
色欲の化身バギーは慌てていたのかもしれない。
だからアルを女と見間違えたんだろう。

「サザロス、困ったね……家の中にも侵入して来るなんて」
「それも、今のところ被害に遭っていない女はノゼライだけだ。
狙われるのも時間の問題だな……」
ミリフィアは誘拐されそうになったし、
リーナは究極の覗き魔の被害に遭い、
アルとエレヴィンは痴漢……
どう考えても警察沙汰だろう。
駄目だアイツ、早く何とかしないと…… (某死の手帳より引用)


「ヒャッハーーー!!!隙ありィっ!!!」
「何だっ!……あれ?ノゼライ!?」
奇怪な声が響いたと思うと、ノゼライの姿が影へと消えた。
和室に残された、アルとエレヴィンと俺。
……しまった!誘拐されたんだ!!
「何処行った、ノゼライっ!!」
俺は裸足のまま、和室の窓から外に飛び出した。
アスファルトは固くて、着地した俺の足が微かに痛む。
でも……そんな小さな事を気にしていたら、変人を見失う。
そうはさせるか、ノゼライを取り戻さないと!

「バッハハハ!!裸足で外に居やがるぜコイツ!!」
辺りを見回す俺を罵倒する声。
その声……上か!
「テメェが探してるのは、この可愛子ちゃんかァ?」
見上げると、そこには月の光を背に受ける黒い影……
否、真っ黒な人間が居た。コイツがバギー・ジョーか。
悪魔のような姿だが、ちょっと違う。鼻の上に傷がある人型だ。
「もしかして……サザロスっ!」
その片腕に抱えられているのがノゼライだろう。
「お前……まさか、ノゼライを狙っていた悪魔の一人なのか?」
「悪魔?……知らねーなぁ。んで?この娘が欲しいのかァ?」
「そのために追ってきたんだよ!ギブ・ミー・テイク!!」
何だか絞まらない態度の奴だなぁ……



「そこのアンタ!よくも覗いてくれたわね……!」
「ぁン?」
相手のムカつく笑みを曇らせた、誰かの声。
この声質……この内容……もしかして!
「リーナ!!」
「お、さっきのピチピチフレッシュボディ☆ガールじゃん!!」
「「(きめぇッ……!!)」」
口笛を高らかに鳴らすバギー。
だが、彼への言葉の追い討ちは終わらなかった。
「あっ!!さっき私を誘拐しようとした奴だ!」
「ヒャホーゥッ!!さっきのまな板ひんぬーロリ少女!」
「うわあぁんっ!!」
ミリフィアは、心が傷付いたのかすぐに戻って行った……
ノゼライが自分の体を見てホッとしていたような気がするけどまぁいいや
「エッチなのはいけないと思います! (某wikiより引用)
「痴漢はダメ。絶対。 (某ポスターより引用)
此処で、かなり可哀想な被害を受けたアルとエレヴィンが登場。
どうやら被害者の皆はバギーを倒したいようだ。
理由はともあれ……これはとても心強い!
(ジャンとエルフィアとミリフィアは寝る支度をしています)
「Wow!意外にきょぬー巫女ちゃんとCuteな柔らか少女^ω^」
「なっ……私だって負けないもん!(ペシッ)」
あ、ノゼライが何かに反応して脱出に成功した。
何故か自分の体を見て落胆しているような気がしたけどまぁいいや
落ちてきたノゼライを、リーナとエレヴィンが受け止めて……
黒鉄の討伐者(クロム・バスター)っ!!」
炎の星屑(スターダストファイア)っ!!」

「HA☆HI☆FU☆HE……FOAAAAH!!!!(某アニメより引用)」
アルと俺の必殺技が炸裂。
気の毒になってしまう断末魔をあげて、バギーは吹っ飛んだ。
ばいきんまん?知らんな~



こうして何人かの心の傷を残して、今日という日が終わった……




「ねぇ、サザロス」
「どうしたんだ?ノゼライ」
「またアイツが来るかもしれないよね。」
「ああ。」
「だから、私の隣で寝」
「おやすみノゼライ良い夢を!」
「えぇっ、たまにはいいじゃんかー!」
「良くない!!」

さて、盾にされる前に早く寝ないと……
明日は何が起こるんだろう……楽しみだ。


ー続くー