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『○月◎日
街を散歩していた時に、ノートを拾った。
裏に「貴方も日記を書いてみよう!」と書かれている、まだ新品のノートだ。
これを機会に、私も日記を書いてみようと思う。
きっと、将来まで繋がる思い出になるよね。

☆日
今日は、先生がやけに忙しそうだった。
化学記号やら設計図……何かを作っていたみたい。
何を作っていたのかは分からないけど。

○日
私のクラスのある人の眼鏡が、暴れん坊に割られた。
先生が新しいのを買ってきてくれたから良かったけど、
あのままだったら今頃どうなっていただろう。
……考えただけでも怖い話だなぁ。

△日
今日、珍しくあの子が家庭科室に居残っていた。
今回の家庭科の授業はケーキ作りだったけど、皆ちゃんと完成したはず。
どうして残っていたんだろう?

●日
今日はスゴく気分が良い日。
あの子、私へのケーキを作ってくれてたんだって!
だからあんなにも遅かったんだなって思い返したよ。
「これからも学級委員の仕事を頑張ってね」だって、
もっともっと頑張っちゃおっと。

★日
昨日に貰ったケーキのお礼もしたかったから、
あの子のマフラーを縫い直してあげた。
あのマフラー……だいぶ前から使ってたみたいで、すごくボロボロだったしね。
そしたらあの子、「ありがとー」なんて言って……
ちょっと可愛かったなぁ。


□月▼日
まさか、日記の隠し場所を忘れるなんて……
まぁ、今日ようやく見つかったけど。
このノートを見るのは何ヵ月ぶりだろう……

◇日
こないだ、探していた日記が見つかった。
この機会に、私は告白をしようと思う。
心の準備が出来次第、すぐにでも計画を実行する。
あの子、私を受け入れてくれるかな……

◆日
せっかく決断しようと思っていたのに、新しい悩みが出来ちゃった。
あの兄弟が、二人同時に不登校……
欠席の知らせは来なかったけど、あの二人がズル休みなんてする訳無い。でも、病気で欠席なら連絡が来る筈……
何があったのかは分かんないけど、早く二人に来て欲しいな。』



此処で途絶えた日記帳

紅く 染まった日記帳

廃墟の近くの道筋に

一つぼっちで落ちていた


偶然見つけた日記帳

僕の手元に収まった

僕は誰かの思い出に

「可哀想だね」と悲しんだ


『行方の分からぬ日記の持ち主』

恋する彼女は今も尚……