ギャルゲーの波が押し寄せつつあったPCエンジン市場に突如現れ
肉体美というジャンルを一代で作り上げた
色物シューティングシリーズのプレイステーション版。
ハードスペックの進化をこともあろうに実写という方向に活用したため
気色悪さが前作の比ではないほどパワーアップした。
前作まで仄かに残していた可愛げや耽美要素といった
ある意味ライトユーザー向けのカモフラージュとも言える要素を
本作ではことごとく排除し、もはやグロテスクといえるレベルに突入した世界観は
本シリーズをネタとして見ていた程度の冷やかし層では
付いていくのが難しいほどディープな存在になっていった。
シューティングとしては非常に古典的な内容で
ほとんど無造作に切り貼りしたかのようなグラッフィックは
意図的なチープ感すら漂わせている内容になっている。
難易度はパワーアップさえ維持すれば難しすぎず常識的な範囲だが
それ以前に超えるべきハードルの高すぎるゲームである。
とはいえこのゲームを「間違って」買ってしまう事はまずないので
そういう意味では完全に需要要件を満たしているゲームと言える。
実写化を行き過ぎた悪ノリと見るか、個性化を進めたと見るかが評価の分かれ目と言える
データ
発売日 |
1995/12/29 |
メーカー |
メサイヤ |
価格 |
6090円 |
最終更新:2012年05月03日 23:44