山中夜譚2

メイリィはわずかに嫌悪の情をひそめた眉根にあらわすも、口腔に溜められたシロウの精を飲み下した。
そして、うっすらと涙を浮かべ、肩で息をしている。その普段の姿から想像できない淫猥さに、
 …ごく
シロウはおもわず生唾を飲み込んだ。
「ほら、ほらぁ、ぜ・ん・ぶって言ったろ。まだ残ってる分も、しっかり吸い出してってばぁ。」
メイリィは突き出されたシロウのものの糸を引き垂れかかる雫を舌で掬い上げ、無言で口をすぼめると先端から 
残り雫を吸い出しにかかる。
全く、どうしたというのだろうか。
普段なら、シロウが命令しようものなら、それこそ拳骨で返事をするメイリィが、従順にシロウのものを舐めて 
いる。かいがいしくシロウのものを愛撫するメイリィの姿を普段の二人から誰が想像できようか。そんな 
メイリィに命令するたびに、シロウは背中がぞくぞくした。そして、しおらしく命令を聞くメイリィを見ている 
と、また一層無茶をさせたくて、たまらなくなる。後が怖いとか、そんな考えはとうに失せ、もはやそれは快感 
と言っても良かった。
メイリィにしてもわからなかった。頭の中は例えるなら赤い色をした靄がかかったように、ぼうっとしている。 
自分の心臓の音がやけに大きく聞こえる。苦痛とも喜びとも微妙に違う。
恥ずかしい。恥かしいが、命令されたい。命令して欲しかった。命令に従うと気持ちが楽だった。無心と言って 
も良かった。ただ、自分が愛撫することで相手から喜びが伝わってくる。 
その喜びがメイリィの体の奥を疼かせていた。
メイリィが口に含んでいたシロウのものが、てろん、と口から出る。メイリィの唾液でてらてらになった竿と 
メイリィの唇が一瞬、光る糸でつながる。
「ありゃりゃ、あねごがあんまり良すぎたもんだから、出すぎちゃったみたいだぁ。」
精を放った後のシロウのものは、明らかに先ほどまでの硬さと張りは失っていった。そして、シロウは大げさに 
腕を組んで困惑した素振をする。
「これじゃ、申し訳ないけど、あねごを満足させられないよな~。こまったな~。う~ん。
…そういえば、さっきさぁ、あねご、一人で、やってたじゃん?」
 …!?
メイリィの心臓が跳ね上がる。シロウはなにを言い出そうとしているのだろうか。まさか…
「あれをさ、見してくんない?」
「…え!」
「あれを見たら、またおいらのも、すぐ元気になると思うんだけどな~。」
 布団の上に仰向けで横たわるメイリィ。かけ布団はかけられてはいない。
上半身はさきほどから胸を剥き出しにしたままである。それは、そのままがいい、というシロウの言いつけだった。 
メイリィの横の特等席に陣取ったシロウはメイリィの全身をくまなく視線で舐めまわし、時折、胸や股間に 
目を止めてはニヤニヤしている。そんなシロウと目が合うと、はやくしろ、と目配せをしてきた。
メイリィは目を閉じ、意を決するかのように大きくひとつため息をつくと、右手をそろそろと股間へと伸ばして 
いった。裾の間から手を忍ばせる。下腹の辺りから手を下ろしていくと下着の縁に触れる。そのまま生地の感触 
を確かめるようにさらに手をすべり下ろしていくと、布越しに軟らかい叢の感触がした。
ふっくらした丘の下、閉じられた太腿の間の付け根、秘密の場所に触れる。
 …はぅ。
それまで軽く唇を噛んでいたメイリィが、短く息を吸った。下着はしっとりと湿り気を帯びている。しかし、その 
中央付近は汗とは違う、指に粘つくような濃い液体の染みができていた。それはまぎれもなくメイリィの快感の 
泉から涌き出てきた蜜、によるものであった。指をその縦長の湿り気に沿わせおろしていくと自然と脚が浅く開く。 
中指がその先のすぼまった蕾に触れるか触れないかというところから、来た道を丁寧に撫ぜ帰っていく。 
そのときに中指の力が少し加わることで、柔肉の裂け目に指を食いこませながら、なぞりあげられる。
 ぐにゅ、ぐにゅ 
 くちゅ、くちゅ
じっとりとした薄布がメイリィの秘裂に食い込んでいく。
「あねごぉ、もっと足を広げてくれないと、よく見えないよ。」
 いつのまにまわりこんだのか、シロウの声が足元から聞こえてきた。さらにシロウはメイリィの両足の間を 
腹ばいのまま、にじりよって来ていた。
「見えないからさ、どうなってるのか、口で言ってほしいなぁ。」
 じりじりと膝の間に割り入ってきて、にやけた顔で見上げている。
「はぁやぁくぅ~。」
 すり、すり…
 シロウは内股を手でさすりながら、上目遣いで睨みを利かせている。
 シロウの目に宿った後ろ暗い迫力に、メイリィは気押され、逆らう気になれなかった。
 しかし、実のところシロウは全くなにも考えてない、いや、下卑たいやらしいことしか考えていないのだが。 
「あ、……わ、私の…、下着が…、……汗、…とかで…湿って、ん……は、張りついちゃって…。」
 メイリィの下着の染みをシロウはしげしげと観察している。
「もぉっと詳しくぅ。ん~?染みてんのは、汗だけじゃ、ないんじゃないの~?」
 シロウの顔は、もうメイリィの股間に息が吹きかかるほどの距離にまで接近していた。
「し、下着が、汗とか、……私の、い、いやらしい、蜜が、しみこんで、…それが、あ、あそこに…。」
「へへへ、ど・こ・にぃ?」
「…!……大事な………ところ……。」
「ほぉらぁ、手も休めない!」
 そういってメイリィの食いこみをシロウの人差し指が、するっと、下から掬い上げた。
 不意の攻撃にのけぞるメイリィ。
「ひゃん!……お……おま…んこ…に、…張りついて、それが…。」
 …んじゅ、…んじゅ
 シロウに促され、メイリィは己の秘部を人差し指の指先で、ぐりぐり、と、愛撫を再開させた。
「それが、なに?気持ち悪いっての?」
 ふるふると、メイリィは顔を真っ赤にして頭をふる。
「んぅん……ちが、違うの、…それが、はあ……気持ち…い…いいの……。…ふぅ、…ぁん。」
  …んじゅ、…んじゅ、…にじゅ、…ぬじゅ
 指の動きが激しくなっている。指と下着のこすれる音に、一層湿り気が混じってくる。
「…あ、……んん…は、あぁ……。…気持ち…いいん、だもん……。はぁ、は、あ、…いつも、…下着の、
上から…しちゃうん、だもん…。」
 …にじゅ、…にじゅ、…じゅ、んじゅ…
 人差し指、中指、薬指、3本の指をそろえ、中指で溝の中を、人差し指と薬指で両方の土手をこすりあげる。 
「あねごも、こんなことしてるんだぁ。それも、いつもってことは、けっこう……、きしし…。」
「あ……やん、…や、いつも、たって…、そんなに、してるわけじゃ……はあ、
はぁ…そ、それに…あ、私が、…私が…悪いんじゃ、……ないん、だもん…。
…うんん、……マオが、…マオが悪いんだからぁ!は!……くぅ…あ……ん、あぅ!」
(え?マオ兄のせいって!?あのマオ兄に、こんなことさせる趣味があるってこと!?)
「…っく……わたしは、…いつも、…いつも、マオのことだけが…好きなのに、ね…。
はぁ……マオは、いつまでたっても、…ふりむいて、くれない…の。……ん。
マオはいつだって料理しか見てないんだもん!
…ううん、そんなマオだから、……好き…なんだけど……。
でも、でもね!…ほんとは…もっと私のことを見て欲しい。ほんとは私だけを見て、ほしい、のに…。
手、とか、握ってほしい。
ぎゅって、してほしい。
キスしてほしい。
えっちなこと…して…ほしい…のに……。」
 メイリィは目を潤ませ告白を続ける。心に溜まった思いが堰を切ったかのようにあふれ出す。
「わたしだって、…ほんとは、こんな…いやらしいことしたくない。
こんな、きたならしいとこなんか、さわりたく…ない、なかったんだから…。」
 メイリィの意識が快感に呼び戻されたかのように、再び自分の指先に集中しはじめた。
「でも…、…でもね、…さびしくって、…ん…せつなくって、…どうしようもない時…。
なんか…どうしてなのか…わからないんだけど……あ…、あそこを、…ぐりぐり…ってするように…なったの…。
 …は、始めは…誰にも見つからないように…お布団の中とか…はぁ…はぁ…、お風呂に、入ってるときとか… 
に…こっそりしてたの…。
 でも、……あ…あん…私、…だんだ…ん…、我慢…できなく…なって…きちゃって……。それで、…みんなに 
見つからないように…、倉庫とか、…トイレ、とかで…するようになったの…ふふ。
 すごいの…。誰かに、見つかるんじゃないかって…ドキドキしながら…すると、いつもよりも…すごい…すごく 
気持ちよかったの、あ、あ、ああん!」
 メイリィは自分の言葉に反応して、より快感を高ぶらせていく。両手を器用に使い、秘部をくじる。
ぐじょ、ぐじょ、と下着から絞り取れるほどに愛液を滲ませている。太腿から尻にまでも、汗ともつかない水滴 
が無数の筋を引いている。
「…それでね、…夜、マオの料理の勉強に、付き合ってる時に…ね…、私……はぁ……はぁ……我慢…できなく 
なっちゃって…。
でも、そんなのできるわけないじゃない!
マオが…振り向いたら…見られちゃう。
わたしの、…いやらしいとこ、…みられちゃう。
……でも…そのとき、・…私…どんな顔してるんだろ。
たぶん、すごい…エッチな顔…してる……ん。
あたしが、ほんとは、こんな、いやらしいコだって知ったら、マオ、どう思うんだろ…。
軽蔑、するかな?嫌われちゃうよね、きっと…。
…いや、そんなのいや!
…でも……ダメなのぉ、……やめられないのぉ…。
…そう……そのとき、気がついたんだけど……
そのときには、もう…私………机の角に…あそこを……押しつけて……ごし、ごし、って、してた…。
気持ちよかった。
…その、マオが料理してる、背中を見ながら…その後ろで、……したら…、すごいきもちいいの。
そのまま…我慢できなかった………はぁ…はぁ。
なんとか、…声だけは漏らさないようにしてたわ…。
今…見られたら、…私、……どうなっちゃうんだろ、って考えながら…。
はあ、…あたまが、…おかしくなっちゃう、……かな?
でも、ほんとは見られたかったの?
見て……これが、ホントの私…。
ねえ、シロウ、見えて、るんでしょ?
指で触って…わかる…んだもん……。
あたしの、…クリ…トリス、…すごい…じんじん、してる…。」
「う、うん、見てるよ…。すげぇ。」
 メイリィの薄い下着は己の蜜でぐしょぐしょになり、秘部に張りついている。そのなかでも、中心となって 
指先でしこらされている、小さな突起がぷっくりと膨らんでいるのが、濡れた布越しからでも見て取れた。
「ほんとは……あんたに…なんか…みられたくない…ん…だから。死にたいぐらい…恥ずかしいんだから、ね…。」
「わかってるよ、マオ兄がわるいってんだろぉ。」
 メイリィはとうとう下着の中に手を滑りこませ、直接、愛撫を始めた。
指を潜りこませる。中で指を曲げ、敏感な部分を探り当てる。
「そう、そうよ……マオが…悪いんだから…。はあ、…んあ、ああ、…はあ、あ、あ、あ、気持ち、 
…気持ちいい……く、いい…。」
 下着の下で、メイリィの手が激しく前後に動いている。その前後運動がそのまま、指の挿入となって快感の 
井戸を掘り進み、快楽の蜜をわきあげている。
 もう一方の手で、張れあがった小さな肉豆を、くりくりと捏ねまわす。そして、上り詰める。
「んあ、んあ、ああん、ああ、あああぁ、やん、や、く、いく、いっちゃ、いっちゃう、はぁ、はぁ、はぁ、
いっちゃう、いっちゃう、いっちゃうよぅ!ん、ん、ん、あ、んぁ、んあ、だめ、だめぇ!
んあ!あ!あっ!!…あぁん、……えく、くぅん…はぁ、はぁ、はぁ…。」
 きつく絞られた下着を自分の秘部に食いこませるようにしてこすりたて、柔肉がくにゅくにゅとよじられる。 
中心の蜜壺をメイリィ自身の指が奥深い襞より執拗に快感を搾り出そうとする。
 ぷちゅぷちゅ
 激しい愛撫に呼応するように蜜が滴ってくる。淫らな湿った音と喘ぎ声しか聞こえない。ピンと張った両足 
が床をかき、メイリィは快感に自ずと腰を突き出すようにしてのけぞってしまう。
そして、絶頂を迎えた。
「!!!」
 白い咽もとを晒すように顎を突き出し、ふるふると睫毛を震わせている。口は空気を求めて開かれている。
 びく……、びく……、………、………、かは、………は………はぁ………はぁ………
 肺腑に流れこんできた酸素に全身の緊張がとける。
(…………、………いっちゃった………いっちゃったんだ、………はぁ………私…シロウの…見てる前で………)
 全身にじっとりと汗をかき、乱れた髪が額に張りついている。着物はもともと肌蹴ていたが、もはや帯が巻き 
付き止められているだけにとどまり、桃色に上気したむきだしの乳房が呼吸に合わせて緩やかに上下している。 
放心したメイリィの両の足はぐったりと布団の上にだらしなく投げ出されていた。
 くちゃ
 下着の中、快感の坩堝から指を抜き出し、それを顔の前にかざしてみる。自分の指先がきらきらと光沢を持っ 
ているのは自分自身から溢れ出た恥ずかしい蜜によるものであるが、そんなことはもうどうでもよかった。ただ、 
今は上り詰めた快感の余韻に浸っているのが心地よかった。 

(………じゅる……おっと、いっけね。見とれてる場合じゃなかった。)
メイリィの痴態を特等席で観覧していたシロウは、あまりの淫靡さに目的を忘れて思わず見惚れてしまっていた。
(もう十分下ごしらえできたみたいだし、そろそろいただいちゃいますか。きしししし。)
そういってほくそえむと、メイリィの足元に再び回りこんだ。
(目標補足。…よ~し、それじゃ、ぜんし~ん!)
シロウはにやけた笑みを浮かべたまま匍匐全身して、メイリィの長い足の間に這い進んでいく。
 投げ出された足の付け根、そこは着物の裾も乱れ、白い下着を晒した無防備なメイリィの股間があった。 
そこは汗とは異なった独特な雌の匂いが、むん、と醸し出されてていた。
 ひくん、ひくん
 絶頂の余韻からか、メイリィの下腹部は小さく痙攣していた。シロウは恐る恐るメイリィの下着に手を伸ばす。 
その中心の色の濃い染みに指を当てる。
 くち
 湿った布の下から、ほてった柔らかな肉の感触、さらにその肉の合わせ目の存在がつたわってくる。そのまま 
指の腹を押し付けるようにして、ぐにぐにと肉の割れ目を確認する。
 「ふあう!」
 びくん、と思った以上の大きな反応がメイリィからかえってきた。
(…やだ、体が、…敏感に、なってる…、……あぁ!…はあ!)
 シロウの指が下着に張り付いたようにメイリィの中心を指先で、くりくりとこねくる。刺激に合わせるように 
メイリィの体がひくんひくんと反応する。シロウはその反応を楽しんでいた。
「ふ…ん…ふ……ぅん……く……くぅ……ん………はぁ、あ、あ、んん。」 
 くしくしとシロウの指先がメイリィの溝に沿ってこすりあげる。
「ひゃ、やん、や、らめ、や、あ、あ、あ、ん、ひゃう、あ、あ、あん、ああ、あ、あ、あん、ん、い、いや、 
また、いっちゃ…う、ん、きゃう!」
 シロウの指先が下着の下のしこった豆を探り当てた。こまかく指先でくりくりと刺激を加えてくる。
「そこ!…乱暴に、…しないで、お願い、ひゃ!あ!あ!だめ、やだ、やだ、また、は、あ、あ、あ、くぅ、や、 
あ、あん、あ、あ、だめ、だめ、だめぇ!」
 くぷ、くぷ、と再び下着の染みが濃く広がっていく。
(す、すげえ…。あねご、いつもはあんなにこわいけど、いまは、こんなになっちゃって…。なんかすげぇ…。
こんなかわいい声、出しちゃって。こんなに、体、びくびくさせちゃって、気持ち、いいんだ…。)
 メイリィの嬌声が、あられもない痴態が自分の指先で導き出される快感。驚きとも感動にも似た感覚にシロウは
夢中になっていた。

(そろそろいいかなぁ。)
 頃合いを見てシロウはいよいよ下着を脱がしにかかる。
「ん…?……あ……!」
 シロウの愛撫が中断され、手がメイリィの下着の縁に掛かった。しかし、メイリィの足をそろえ脱がせようとす 
るにも、下着が湿っていることもあり、なかなか上手に脱がせることができない。
「う…ん。」
 メイリィの腰がほんの少し浮いて、臀部から下着を脱がせることに成功する。
「今、脱がせるのてつだってくれたの?」
「……バカ……。」
 そういって、今更なにを、と思いながらも恥らってしまうメイリィ。ぴっちりとした太腿から下着をよじらせ 
るようにして一気に足を抜きに掛かる。
「好!」
「!」
 下着が剥ぎ取られ、下半身が剥き出しになった。メイリィは恥ずかしそうに両手で顔を隠し、内股を閉じてな 
んとか秘部を隠そうとする。
(あらま、無駄な抵抗しちゃってさぁ。)
 足を閉じても、メイリィの柔らかそうな叢は足の合わせ目から恥丘をしっかり覆って見ることができた。シロ 
ウは閉じた足を持ち上げ、膝を立たせる。
「あ・ね・ご、わるあがきしないでさ。」
 ぴしゃぴしゃ、と太腿を平手で軽く叩いてみせ、
「ほら、早く!」
 ぴしっ!
「あ!!」
 シロウはひときわ大きな音がするように、一発はたいてみせた。
「………。」
 そして、ややあってから、観念したのか、メイリィの膝から力が抜けていく。
「おほ!そうこなくっちゃ。」
 隙を見て、緩んだ膝の間にシロウが体を割り入っていく。
「…………やだ………。」
 恥ずかしい。たまらなく、恥ずかしい。さっきから心臓が飛び出してしまいそうだ。高まる。高まっていく。 
熱く、自分の中を突き動かすものがある。快楽。性欲。なにも考えず、快感にその身を投げ出してしまいたい。 
恥ずかしさすら、メイリィの欲求を満たす源になっていた。そして、メイリィの奥底から、熱せられた溶岩のよ 
うに、全身を駆け巡る。抗いきれない自分を自覚しながらも、その身を委ねていった。
「じゃじゃ~ん。おほ、すごいなぁ。こんなに濡らしちゃって。あねご、ほんとはおもらししたんじゃないの?」 
 かあっ
 シロウの一言一言がメイリィを熱くほてらせる。メイリィの陰部はそれまでの愛撫によるものからか、しとど 
に濡れ、うっすらと赤く腫れあがり、そして、ゆるやかにその花弁をほころばせていた。
「うひょう。さぁてぇと、どおしよっかなぁ?」
 舌なめずりしながら、秘部に指を伸ばす。
「…ひゃう。」
 シロウの指先はメイリィの秘部の輪郭に沿うようにして、じわじわと這いまわっている。
「あ……ひゃう………ん………ん……や………」
 シロウは何周も何周も、メイリィの秘肉を周回させる。わざとらしいほどに核心をついてこない。
「…あん……や…やめ……てぇ……おねがい……頭が…おかしく……なっちゃう……から……。」
 後ろのすぼまりに触れるか触れないかの距離で指先がくるくるとまわっている。シロウはメイリィの恥毛を 
こよらせながら、悪戯そうに答えた。
「いひひ、それじゃ、どこをどおしてほしいか、教えてよぉ。」  んク
 
 暗闇の中、メイリィの生唾を飲む音が響いた。
そろりそろり、とメイリィの両手が下腹部に沿い、ゆっくりと股間に降りてくる。
「………。」
 蒸れた恥毛を撫で分け、人差し指で自らの濡れた裂け目を確認した。
 
 くぱぁ
 
 メイリィは陰裂の入り口、両側に人差し指を添えておずおずと開いていく。
柔肉の内部がシロウの目に晒される。
「……お願い………ここ……いじって…………。」
 
 ゴク
 
 今度はシロウが生唾を飲み込んだ。
シロウの指が、メイリィの下着を濡らしていた源、蜜坪の入り口に伸びる。
 
 フチュ
 
 穴の入り口をシロウの指先が塞ぐ。
内側から溢れる蜜が湿った音をさせる。

  ヒク
 
 シロウに触れられて、反射的にメイリィの肉がひくつく。
一粒、蜜の一滴をすくうと、指先で入り口周辺にうすく塗りこませるように指を転がした。
 
 くちゅ、くちゅ、くちゅ
 
「ひ、ひゃ…ひゃ、やら……そんな……いじわる…しないで…よぉ……。」
 メイリィの指先が堪らず、震えている。
シロウの指先は、穴の入り口を、くりくり、と擽るだけで、奥へと進んでこない。
「いや、なんか、この新鮮な食材をどう料理しようかなって考えてんだけど、さあ。
まだはっきり聞いてないんだけど、どこを、どうしてほしいのか、さ?」
 
 くと、くと、くと
 
 快感に震えるメイリィの淫ら穴から、とろりとした蜜があふれてくる。
「はぁ、お願い、お願いします。お願いだから、私の、メイリィの、恥ずかしいところ、…おま、
…んこ、いじってください。指でほじってください。お豆をくりくりしてください。
お願いだから、いやらしいことしてぇ!…もう、これでいいでしょ、お願いだからぁ…!」
 うっすらと涙を浮かべ眉をひそめてシロウに懇願するその顔には、
辱めに耐える女の切なさと、淫楽を望む雌の顔が混在している。
「好!それじゃ、いただきま~す!」
 
 れろん
 
「ぁン!」
シロウの舌がメイリィの陰裂を舐めあげる。
 
 ひゃぶ、ひゃぶ、ひゃぶ、れろ、れろ、
 
 メイリィ自身の手で広げられた秘部全体を、下から上に舐めあげる。
べろべろとシロウが犬のように舐りあげる。
「きゃう、らっめ、ひゃ、らっめ、は、あ、あっは、あ、や、や!」
 性器の入り口から湧き出してくる快感の波に全身が震える。
 
 ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ
 
 シロウの唾液とメイリィの愛蜜とが混ざり合い、艶やかな音が響く。
「あ、ふン、くうぅ、きゃうン、ひゃ、あ、あ、あ、あ、ひゅん、ひうん、くぅん。」
 メイリィは子犬のようなすすり泣きを漏らしている。
ちろり、ちろり、と陰核を舌先が擽る。
ぎゅっと目をつぶり、快感に意識を集中させる。
「あ、は、あは、そこ、やめ、や、や、あ、あ、あ、や、やめ、ないでぇ、あは、、い、いい、ひゃ!あン!」
 
 ちゅぷん
 
 シロウの舌がメイリィの肉豆に集中する。
メイリィの腰がびくんと跳ね上がる。
太ももがふるふるとわなないていた。 
「ん、ひゃ、ふ、あ、は、あ、ああ、あ、あむ、あ、あっ、ああ、や、あ、ああ!」
 メイリィのだらしなく開かれた口から嬌声がとどまることがない。
まろびでた舌、艶やかな唇、口の端から雫が伝う。
 
 ひゃぶ、ひゃぶ、ちゅび、ちゅぶ。
 
 べろべろ、とシロウの舌がメイリィの陰部を舐めあげる。
「あ、あ、あ、あァ、ふゥ。」
舌が緩み始めた肉厚の花びらに割り入ってくる。
 
 くちゅ、くちゅくちゅ、じゅく、じゅぷ、じゅる、じゅる。
 
(くぅ!あ、あ、すって、吸ってる、うぅ、すすられてる、私の、いやらしい、蜜・・・。)
 メイリィの股間に深々と潜り込み、愛液や唾液でぬらぬらになった太腿を舐めまわす。
シロウの口の周りも同様にべたべたにてかっている。
 
 かぽ。
 
 そして、最奥の蜜壷により密着できるように入り口を押し開き、溢れる蜜を音を立ててすすり上げる。
 
 じゅるじゅるじゅる、じゅっぷ、じゅっぷ、ちゅむ、ちゅむ。
 
「ひ、くぅ!」
 
 メイリィの充血した薄桃色の花びらを甘噛みされ、小さく悲鳴をあげる。
花びらは露に濡れなすがままに弄られつづける。
「あ、きもっち、いい、いいん。あ、あ、あっ、は、や、や、ひゃ、あ、あ、あ!」
 
 ぷちゅ、くちゃ、ぺちゃ、れちゅ、れちゅ
 
 溢れる蜜の音がメイリィの耳にも届いている。

(・・・わたし、欲張りだ。)
「ん、ん、ん、んむ、ん、ん!」
(あそこ、いじられてるのに、胸も、弄ってもらいたくなってる。)
「・・・あ、・・・そこ、そこ・・・あ、あ、あぁ、あ、あはァ。」
(ううん、胸だけじゃない。
脇も、おなかも、乳首も、太腿も、あそこも・・・。
もっと、もっと、気持ちよくして欲しい!)
「は、はぁ、は、はァ、あぁ、あ・あん、や、や、ふぅう、う、う、んく。」
 
 いつのまにか、メイリィの右手は自らの身体をまさぐり始めている。
 
 さわ、さわ。
 
「ん、んふゥ、んー。」
 股間に伸びていた手が、ねっとりとした腹部をなで上げる。
唇を噛んでも、熱い吐息が鼻から漏れ出てしまう。
 もにゅ。
 
「ふぅ・ん!」
 快感を待ちわびる膨らみに辿り着く。
「くは・・・・・・・・・・は・・・あ、ああ、ああ。」
 一息、大きく吸い込み、次の瞬間、吐息ともに歓喜の声が混じる。
 
 むぎゅ、むぎゅ、もぎゅ、むぎゅ
 
「・・・ふ・・・ん・・・んむ、ん・・・ふう、ん。・・・ん。」
 自分の手とは思えないほどに乳房を激しく揉みしだく。
 
 きゅむ、きゅむ、きゅむ
 
「ん、ん、ん、ん。」
 人差し指と親指とで乳首をこねくり回す。
眉間に皺を寄せ、目を瞑り快感に耽る。
 
(・・・まだ、足りない。足りないのぉ。)
「ん、ん、んふ、きゅぅん、ふぁ、あ、あ。」
(もっと、もっと、・・・して欲しい。)
「あ、あ、あ・・・・・・もっと・・・・・・もっと・・・」
(わかんない、わかんない。どうしてほしいの?!)
「・・・もっと・・・・・・もっと・・・あ・・・ひゃう!」
  
 もっと強くしてほしい?
 もっと優しくしてほしい?
 もっと深いところにしてほしい?
 もっと違う所、いじってほしい?

「もっと・・・もっと、して・・・お願い・・・い、いい、いいよ、いいから!」
 メイリィ自身、どうしていいのかわからない。
ただそれを伝えるにはどうしても言葉が足らない。
「は、は、はあ、もっと、ねえ、もっと、してよォ。あ、あ、あ、あん、ん、ん。」
 
「いててて、いたいよ。あねご、痛いってば。」
 ふと、シロウを見ると、メイリィに髪の毛をつかまれて苦しんでいる。
「ご、ごめん・・・。」
 メイリィはいつのまにかシロウの頭を押さえつけ、股間に押し付けていたのだ。
「おお、いてぇ。あねご、熱くなりすぎだよ。
どんどんこっちに腰、押し付けてくるんだもん。
自分の姿、見てみなよ。」
「・・・?」
 ぼんやりした頭で自分の姿を見ると、足は躑踞のように膝を折り爪先立ちで、大きく広げた股の間にシロウを押さえ込み、背を弓なりに仰け反らせている。
「おっと、そのまま、そのまま。」
 姿勢を崩そうとするメイリィを制止して、シロウが身体を起こす。
「さて、と、あねごもできあがっちゃったみたいだし。美味しくいただいちゃいますか。」
 シロウの指がメイリィの花びらを掻き分けて、蜜壷の入り口に押し当てられる。

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最終更新:2012年06月13日 01:59