他の酵素活性に関係する受容体


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@他の酵素活性に関係する受容体



  ほとんどの酵素連結型受容体はチロシンのリン酸化を刺激するが、他の酵素活性と会合している受容体もある。これらの受容体にはチロシンフォスファターゼ、セリン/トレオニンキナーゼグアニル酸シクラーゼが含まれる。   (フォスファターゼ・・・脱リン酸化酵素)
  チロシンフォスファターゼは、リン酸化チロシン残基からリン酸化合物を取り除く。つまり、チロシンキナーゼの効果を相殺するはたらきをする。多くの場合、チロシンフォスファターゼは、チロシンのリン酸化によって起きたシグナルを終わらせることで、細胞間シグナル伝達経路において負に制御する役割を担っている。しかしながら、いくつかのチロシンフォスファターゼは、その酵素活性が細胞間シグナル伝達において正の役割を持っている、細胞表面受容体である。その良い例の一つが、CD45という受容体だ。これは、Bリンパ球・Bリンパ球の表面にある。抗原の刺激をうけると、CD45はSrcファミリーの酵素活性を阻害する決まったリン酸化チロシンを脱リン酸化する。つまり、CD45チロシンフォスファターゼは非受容体型チロシンキナーゼを刺激するはたらきをする(いくらか逆説的だが)。
  TGF-β受容体(TGF-βのための受容体)(TGF・・・transforming growth factor)とその仲間のポリペプチドは、チロシンつまり基質上の残基をリン酸化するというよりも、セリンあるいはトレオニンをリン酸化するキナーゼだ。TGF-βは、様々な種類の細胞の増殖・分化をコントロールする成長因子のファミリーの原型だ。そういった成長因子は、たいてい、標的細胞の増殖を阻害している。1991年に、TGF-βファミリーのうちの1つのタンパク質の最初の受容体のクローニングがおこなわれたが、そのことで、TGF-βは細胞質セリン/トレオニンキナーゼ領域を伴う独特の受容体ファミリーの原型だということが明らかになった。それ以来、後からTGF-βファミリーにいれられたものの受容体もセリン/トレオニンキナーゼである、ということが明らかになってきた。リガンドがこれらの受容体に結合していると、二つの異なるタイプのポリペプチド鎖が結合し、ヘテロダイマーを形成する。このヘテロダイマーでは、一方の受容体型キナーゼがもう一方をリン酸化している。この2本のポリペプチド鎖はTGF-β受容体ファミリーの異なるメンバーによってコードされている。活性化したTGF-β受容体は、SMADという転写因子のファミリーのメンバーをリン酸化する。SMADは核に転移し、標的遺伝子の発現を刺激する。
 細胞質領域がグアニル酸シクラーゼになっている受容体に結合するペプチドリガンドも存在する。グアニル酸シクラーゼはサイクリックGMPの形成を触媒する。すでに触れたように、NOもグアニル酸シクラーゼを刺激することで活動するが、NOの標的は膜貫通受容体というよりもむしろ細胞内酵素だ。受容体グアニル酸シクラーゼは細胞外リガンド結合領域、つまり一つの膜貫通αへリックスと触媒活性をもった細胞質領域を持っている。リガンド結合は酵素活性を刺激し、サイクリックGMPの形成へと導く。サイクリックGMPの細胞内効果については、この章の次の項目で説明する。(サイクリックGMP←セカンドメッセンジャー)
  その他の受容体は、additionalな生化学的活性をもった細胞質タンパクに結合する。たとえば、サイトカイン腫瘍壊死因子(TNF)は細胞死を誘導する。(この章の後で述べるが)ひょっとすると、組織から、傷ついた細胞や不必要な細胞を除去する方法なのかもしれない。TNFとその仲間の細胞死信号伝達分子の受容体は、特定のプロテアーゼと会合する。このプロテアーゼはリガンド結合に応じて活性化する。これらの受容体が会合したプロテアーゼの活性化はさらなる下流のプロテアーゼの活性化を引き起こし、最終的には、さまざまな細胞内タンパク質の減成や細胞死に至る。
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