悪魔達の侵略13(20130104)


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ティピードと同じく、ビービーもまた、魔女たちに向けて飛んでいた。
狙いはティファレットと、その隣のクルス。
「よくも折ってくれたわね……一番お気に入りの槍だったのに」
新たな槍をその手に持ち、無防備なティファレットに襲い掛かる。
だが、その直前で漆黒のカーテンがビービーの目の前に飛び出してきた。
「チッ! 邪魔よ!」
槍をそのまま突き刺し、横に引き裂く。
するとそこには既にティファレットの姿は無く、黒の魔女が静かにビービーを直視していた。
「退かないなら、あなたからよ」
ビービーは槍を手放し、尻尾で操作するモードに切り替える。
同時にもう一本の槍を取り出し、二本の槍を空中から構えた。
苛立つビービーの様子を見て、ティファレットが小さく笑う。
「ありがとう、ビナー。ケセドと一緒にその悪魔を消して」
「わかった」
<ビナー>と呼ばれた黒い魔女は、ティファレットを守る様に、その前に立つ。
その横に青い魔女の<ケセド>が立ってビナーに言った。
「好きにやっていいよ。フォローはするから」
「うん」
ビナーがビービーに向け、右手を構える。
「消せるものなら、消してみなさいよ!」
ビナーに向かって、ビービーが2本の槍を真っ直ぐに構え、降下する。
「侵し溶かせ……メラン・ハイマ」
ビナーが小さな声で唱えた言葉同時に、右手に集まった魔力が、小さな黒い塊となって射出された。
「なにそれ? 馬鹿にしてるの?」
ビービーは飛来した塊を槍で弾き飛ばすと、そのままビナーへ槍を突き刺す。
刺して、ようやく放たれた魔術の効果を理解した。
ビービーが突き刺した槍の色が黒く変色し、その先端はまるでゴムボールの様に形状が変化してしまっている。
当然、ビナーの身体にはビービーの槍は刺さっていない。
次の瞬間、ビービーの腕はビナーから大きく狙いをそらされる。
「なっ!? 槍が勝手に……!?」
球体になった槍の先端は、魔術で侵食され、ビナーの意思で自由に操作できる様になっていた。
再度構えを取る目の前のビナーに危険を感じて、ビービーは手にしていた槍を捨てて、後方へと飛んだ。
「その魔術を受けなきゃいいんでしょ……! なら!」
両腕、両翼を左右に大きく広げる。
するとビービーの周囲には、追加の槍と数種類の剣が次々に出現し、空中を舞う。
「プレゼントよ! 全部あげるわ!」
ビービーが叫び、素早く尻尾を動かすと、それらの武器が全てビナーに向けて射出された。
それを見たビナーは構えることなく小さな声で再び呟く。
「ケセド」
「ん?」
「もういらないわ。それより、あの子が欲しい」
「そう、わかった」
ビナーのその言葉を聞いて、今度はケセドが詠唱すると、直進する武器がビナーに触れる前に、周囲に発生した青い光が、一瞬で全ての武器を破壊して地に落としたのだった。
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