悪魔達の侵略8(20130104)


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「ビービー、様子がおかしい。あのアホイヌが帰ってこねー」
魔界を出て、門へ通じる異空間を歩いていたティピードがため息をついて言う。
一緒に連れてきた魔界の獣を、様子見として先に放ったのだ。
それを聞いて、一緒に歩いていたビービーが笑いながら言う。
「あら、それなら<当たり>かも知れないわよ。ティピード」
「魔女に消されたか?」
「可能性はあるわね。クレイターローズが出来上がってから結構時間が経ったし、待ち構えてるかも」
「よし、じゃあもう潰しに行かせてもらおーか」
「フフ、了解。行きましょう」
ティピードとビービーが笑いながら、異空間を抜ける。
ついに魔界に住む悪魔が森の中へと降り立った。

「フラメル、パピメル!この場から離れるんだ! レオルス、武器は!?」
現状を打破すべく、クレイルが考え付いたのはまたしても時間稼ぎだった。
「少ないけど、まだある!」
「よかった、それを置いて君も逃げてください」
「おい! 一人で残るつもりかよ!」
魔女たちの到着まで、自分ができる限りの時間を稼ぐ。
ここから逃げる訳には行かない。
父の言葉が本当なら、テンペストと戦うこの獣よりも恐ろしいものがやってくるのだ。
「お兄ちゃん! 薬品武器なら、私たちの分もあるよ!」
フラメルとパピメルが、所持していたコンポジションウェポンズをそれぞれ手にする。
「だめだ、危険すぎる。すぐに離れ――」
「もうお兄ちゃんだけには戦わせない。私たち、家族でしょ?」
フラメルが思い切り首を横に振り、クレイルの言葉を遮る。
「兄さん、ママが助けてあげてって言ってたの。最後まで手伝わせて」
フラメルの隣で、パピメルがそう言いながら、クレイルに薬品武器を差し出す。
「…………」
「あー、俺も付き合うぜ。少なくとも、お前より魔力も回復してるからな」
すぐ隣ではレオルスが薬品武器を手に構えている。
「ありがとう。でも本当に危険な敵が来る。先頭に立つのは僕だけでいい」
クレイルがパピメルから武器を受け取り、すぐに魔力を注ぐ。
ブレードほどの長さはないが、それでも刀身の長い刃が試験管から伸びる。
それを見たレオルスは思わず驚きを隠せない顔をしてしまった。
(コイツ、いつの間に……。もうそんなに魔力が回復したのか?)
クレイルは容赦なく、テンペストとぶつかっていた獣を斬りに飛びかかる。
それを見た獣は、テンペストの防御壁を思い切り蹴りとばし、クレイルの斬撃をかわした。
テンペストが蹴られた力に押されて思わず一歩後ずさる。
対峙する獣とテンペスト。
だがクレイルが加わり、状況は一転して有利になった。
動かない獣はテンペストと睨み合う。
どちらも動かないまま一瞬の間が空き、そして
「ノゾッセ ホリ!」
全員が理解できない、謎の一言がその間の空気を一変させた。
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