ドリーム&メモリーズ15(20121211)


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「この樹は……!?」
「まさかクレイターローズ!? 魔界の生物が何故!?」
魔界の門が開く前に、そこから漏れてくる瘴気で植物が変異して出来るのがブラッドローズである。
だが、今彼らの目の前に立つクレイターローズは魔界の生物。
魔界にしか生息しない生物が、短期間でこちらの世界に現れたのは異常である。
やがて大樹と化したそれの葉が紅く染まり、巨大な樹木は完全な姿になった。
<クレイターローズ>
全ての葉が紅くなったその様子を上空から見ると、一輪の巨大な薔薇の花の形を持ちながら、その姿がまるで溶岩の溢れる火口の様に見えるため、そう呼ばれている。
こちらの世界には存在しないはずであり、合成師たちは書物の中でしか知らない。
だがそれは紛れもなく魔界に存在する生物で、ブラッドローズの様な変異して出来た程度の植物ではなく、人に害を成す<魔獣>の一種である。

何の予兆も無く、クレイルが手にしていた薬品武器の剣が崩れ落ちる。
(たった一回の使用で……?)
不自然に思いながらもすぐにそれを捨て、攻撃に備えてもう一本の薬品武器を構える。
レオルスも試験管を一本取り出し、森の中を動く蔦を警戒する。
「あの樹はフェイクかよ!?」
「えぇ、こんなに大きな魔獣の存在に魔女たちが気付かない訳がないでしょう。もう何年もここに根を張って、誰にも気付かれない様に覚醒の時を待っていたとしか思えません」
クレイルとレオルスの周囲を、蔦と根が囲い少しずつ距離を詰めてくる。
それらはまるで触手の様に伸び縮みを繰り返し、呼吸をしている様にも見えた。
「仕方ありません。だが目的は果たした。とにかく魔術で脱出を――」
クレイルとレオルスが同時に魔術を使用として、レオルスだけが一瞬停止した。
「ッ! くそッ、マジかよ……!」
クレイルがそれに気付き、魔術を唱える直前で止まる。
魔術を使用するはずだったレオルスの、魔力の動きが無い。
「レオルス! 早く!」
クレイルが叫ぶその間にも蔦が攻め寄ってくる。
「違う! コイツ……! クレイターローズが俺の魔力を吸収しやがった!」

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