秘境の魔女31(20121109)


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二人は道具を準備するため、庭にある倉庫へとやってきた。
クレイルが重厚な扉を開けて中に入ると、そこには梱包された箱がいくつも収められている。
倉庫から取り出した箱の蓋を外すと、そこには様々な色の薬品が入った試験管が、いくつも並んで入っていた。
レオルスも箱を覗き込む。
<コンポジションウエポンズ(混合薬品武器)>
合成師が所持している、「武器として使用する薬」である。
合成によって作り出した特殊な液体をそのまま使って対象にダメージを与えるものから、自らの魔力を注ぐことで形状を変化させて凝固させ、刃物や棒状の武器として使用することもできる。
複雑な形状を生成するには、注ぐ魔力の調整が必要となるため、使用者の鍛錬が必要である。
鍛錬を続ければ、長身の刀や斧などの大型の武器や、液体を空中に散布させて小さな防護壁を発生させ、対象からの攻撃を受ける盾の様な強固な物体に変化させることも可能だ。
ただし、形状を変化させた薬品は元に戻せないので、基本的には使い捨ての武器として使用する。
クレイルとレオルスには使い慣れた道具であり、今の二人はセフィラの支援で魔力量も増大している。
その魔力を有効利用するため、そしてこれから向かう先では武器が必須と考え、クレイルとレオロスはそれを使うことにしたのだった。
二人は箱から数本の試験管を取り出し、自分の服から取り出しやすい位置に配置する。
クレイルは次に、倉庫の隅にあった小さなケースを二つ取り出した。
「<シャドウリザード>と<ブラッドローズ>は見つけ次第この中へ」
ケースを一つ、レオルスに投げ渡す。
「わかった。途中で蓋が開かないように気をつけないとな」
レオルスが受け取ったケースの蓋を強く押すようにして確認する。
ガラスで作られているそのケースの蓋は、一度しか開け閉めすることができないケースである。合成師や魔女が生きた素材を捕獲する際に使われる特殊なものだ。
中味を取り出す際には、ケースを破壊する必要があり、何度も使用できない点は不便であるが、その代わりに一度開いて閉じた後は内側から開ける事も不可能であり、中に入った素材が逃げ出すことはない。
「準備はこんなもんか」
レオルスが再度、自分の服に配置した武器を確認しながら言う。
「えぇ、行きましょう」
クレイルが倉庫の重い扉を閉じると、少し離れた位置で待機していたテンペストが二人を乗せるために体勢を低くする。
二人はテンペストに騎乗し、再び空へと飛び去った。
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