秘境の魔女24(20121109)


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木々が立ち並ぶ隙間、雑草に囲まれたその場所に目的の果実は存在していた。
<レッドホットレモン>
真っ赤で小ぶりの実が、背の低い木にたくさん実っている。
形はレモンそのものだが、見た目は完熟したイチゴの様に赤い。
(赤い見た目のレモン……これか!)
レオルスがようやくレッドホットレモンの近くまでたどり着いた時には、周辺に降り注いだ雨水が果実の発熱によって綺麗に乾かされていた。
木の周辺には異様な熱気があり、気づけばレッドホットレモンの木の周辺には草木が一切生えていなかった。
(とにかく、俺の勝ちだな!)
直ぐに実を手にして下山しようと、熱気の中へ腕を伸ばしてレッドホットレモンに手をしたのだが
「あっつ!! えぇぇ!?」
思わず実に触れた手を引き戻し、その温度に驚いて大きな声を上げた。
熟成した<レッドホットレモン>が持つ温度は、時に百度を超えることもある。
その為、実が熟すと同時に木の周りに生えていた雑草含め、生き物が全て焼け消える。
高温の実は、周辺に生息する他の植物たちを熱で破壊してしまう程であった。
レオルスは熱さを誤魔化す様に火傷した手を上下に振る。
クレイルより早く果実を見つけられたところまでは良かったものの、これでは持ち帰ることが出来ない。
何か使えるものがないかと、周辺を見渡してみたがこの高温のレモンに対して使えそうなものは見当たらない。
その時だった。
遠くで草を踏む音が聞こえ、その音がすぐに一直線にレオルスに向かって迫る。
クレイルが魔術を使って地を蹴り木を渡り、一気に山を駆け上がってきたのだった。
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