秘境の魔女16(20121109)


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クレイルとレオルスは、とある山の奥地へと到着していた。
魔力を持つこの山には秘境の魔女たちが住む町の入り口同様に、麓(ふもと)に結界が張られている。
門番として忍んでいた一人の魔女に、クレイルが事情を話すと、すぐに結界が解除されて入り口が現れた。
少なくともクレイルがただの合成師であったなら、そう簡単にはいかなかっただろう。
白金の魔女の子孫――その言葉で生粋の魔女を動かせるほど、彼の受け継いだ血は強力なものなのである。
入り口から歩き続け辿り着いた目の前には五つ水源から流れ出た水が混ざり合った<ティアラレイク>が一望できた。
五本の川が下流に向けて幅を広げて流れ、河口に四角い湖を形成する。
上空から見ると、それがまるで女王の頭に乗るティアラの様な形に見えるため、湖にその名が付けられた。
パピメルの傷を治すための秘薬の素材の一つがこのティアラレイクの水である。
水源を持つ五つの山々がそれぞれ異なる魔力を帯びており、湧き出る魔力と一緒に流れる水は山に磨かれる。
四角い形をした最下流に五つの川から水が流れ着いて混ざり合った時、その水は治癒効果を持つ水へと変化するのであった。
経口の広い水筒でゆっくりと水を汲むクレイルの背後から、レオルスが言う。
「なぁ、さっきの話って……お前があの時見た記憶なんだよな?」
湖の水面を眺めるクレイルとレオルス。
「いえ、殆どはフラメルが記憶していました。僕が実際に見たのはほんの一部……母が刃を受けた瞬間もその場にいなかったのですから」
「あ、あぁ。やっぱりそうか。俺が覚えてるのとズレてっから、俺の記憶違いかと思ったぜ」
ティアラレイクに到着するまでの間、テンペストの背の上でクレイルは記憶を遡ってレオルスに過去の<事故>の内容を伝えていた。
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