秘境の魔女9(20121109)


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フラメルは、横になっている妹をじっと見守っていた。
時折呼吸の荒くなる妹の顔を、冷水で濡れたタオルで何度も撫でる。
冷たくなった手で、そっと額に触れると、熱を持ったパピメルの額はすぐにフラメルの手の温度を奪っていく。
「あの頃は髪の毛の色お揃いだったんだよね……」
自分の手にかかる浅葱色の前髪を見て、思わず呟くフラメル。
パピメルが生まれたその日から、まだ幼かったフラメルの生活は一変した。
自分の「妹」と言う存在はそれほど大きかったのだ。
ある日を境に、パピメルの髪色はフラメルと同じ桃色から、現在の浅葱色へと変化した。
本当にあの時はまだ幼かったんだ、と痛感させられたりもする。
「でも……この色、母さんがここまで変えてくれたんだっけ……」
眠りにつく妹の顔を見て解けた緊張感に合わせて、精神的な疲労感がフラメルを襲う。
パピメルの眠るベッドの隣でフラメルはそっと目を閉じた。
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