群馬大学 社会情報学部 情報社会科学科

群馬大学大学院 社会情報学研究科 経済・経営領域

会計情報分析研究室


研究室について

当研究室は,新井康平が担当するものです。学部3年生「社会情報学ゼミ(新井担当)」,学部4年生「卒業研究(新井担当)」,大学院生「特別研究I・II(新井担当)」に所属する学生・院生によって構成されています。
会計情報分析研究室という名称ですが,会計の基礎的な素養を踏まえた上,各自の研究においてはひろく経済・経営領域からテーマを選択し,卒業論文,修士論文にとりかかることを想定しています。しかしながら,研究方法としては厳密に科学的な方法をとることを要件としています。定性的方法,定量的方法いずれを選択するにしても,「問に応じた研究方法論を選択しているか」といった視点で指導されると考えてください。

社会情報学ゼミ

社会情報学ゼミでは,研究・調査の基礎を学びます。5月にある高崎経済大学とのインターゼミへ向けて,まずは調査をして報告することの一連の流れを大急ぎで体験してもらいます。その上で,6月と7月はインゼミの経験を踏まえて,論文の書き方,研究方法論,データ分析を短期集中で学んでもらいます。夏休みに,教員側から研究課題を設定し,その課題に答える論文をゼミ生全員で完成させてください。11月頃の完成を目指し,場合によってはインターゼミで報告をしたり,外部の論文コンテストなどへの応募をします。2017年度のテーマは,「企業戦略と財務の関係」となっています。
必修科目を除いて,3年生までに履修しておくと望ましい科目は次のとおりです。

(会計・経営基礎)
  • 会計学I・II
  • 企業財務
  • 会計情報システム
  • 経営学I・II
  • 生産・オペレーション管理
  • 企業法I・II
  • 経営科学I・II
(方法論的基礎)
  • 経済情報論
  • 計量経済入門
  • 計量経済分析
  • 統計学II(他学科科目)
  • プログラミングI・II(他学科科目)
  • データベース(他学科科目)
(理論的基礎)
  • ミクロ経済学
  • 人間関係論
  • 社会心理学
  • 理論社会学I・II


卒業研究

卒業研究は,卒業論文を作成するための指導です。特定の時間ではなく,学生のアポにより指導を進めるのが基本的な形態です。3つのマイルストーンを設定しており,これをすべて達成すると卒業研究の単位が与えられます。
論文の読み方は,横浜国立大学の服部先生によるpdfが参考になります。

【マイルストーン1】卒業論文のレビューパートの提出(締切8/31:ゼミのDropboxへ提出)
次の5点がそろっていれば合格です。
  • 問題意識が明確に記述されている
  • その問題意識に基づいて関連する教科書や重要な論文がレビューされている
  • レビューを踏まえて,自分自身が取り組む残された課題が明示されている
  • 課題を解決するための実際の妥当な調査方法が明示されている
  • 1ページ1,000字程度で,10ページ以上の分量がある
なお,論文として完成しているかどうかは問われません。ただし,参考文献リストの作成方法は,ここまでにマスターしてください。
これを満たしていないと新井が判断した場合,同じ経営領域の他の先生に論文を送付し,その先生も「あと半年では卒業論文の作成が見込めない」と判断した場合,この時点で単位を不可とします。次年度以降,もう一度卒業研究を履修するなどの対応をとってください。

【マイルストーン2】卒業論文の提出(締切12/20:ゼミのDropboxへ提出)
社会情報学部のディプロマ・ポリシー(学位授与の基準,WEB)に照らして,判断します。具体的には,次の点が評価対象です。
  • 論文の構成が,例えば次のように妥当な構成となっている
 ・はじめに
 ・先行研究のレビュー
 ・研究方法
 ・調査結果
 ・調査結果の考察
 ・結論
  • 問題とその答えが論文内で明示されている
  • 問題意識が,先行研究のレビューを経て,具体的な研究課題に落とし込まれている
  • 研究課題に応じた適切な研究方法論が選択され,その調査概要が明示されている
  • 分析結果が,自身の意見や解釈と切り離されて明示されている
  • 結果についての自身の解釈や考察が明示されている
  • 結論において答えが明示されている
提出がない場合は,この時点で単位を不可とします。

【マイルストーン3】提出した論文についての新井からの修正要求を踏まえて,社会情報学部の手続きに則って卒業論文を期日までに提出し,卒業論文報告会において報告を行うこと。
この時点では新井の評価は行いません。他の経営・経済領域の先生からも問題無いとの判断をいただければ,卒業研究の単位を与えます。もし,他の先生から不可の判断を頂いた場合,卒業論文を送付し再度のご判断を頂いた上で,それでも不可という意見を頂いた場合は当該学生の単位は不可となります。
※注意して欲しいのは,ディプロマ・ポリシーの明確化で,いくら学生に内定が出ていようが,卒業研究が未熟である場合には不可にするということが合意されつつあるという点です。事実,今年も内定が出ていた学生が卒業研究が未熟であるために卒業研究を不可にしたという事例があります。この点は一層厳しくなることが予想されますので,各自,しっかりと卒業研究に取り組んでください。なお,卒業研究の報告会でどの先生と一緒になるのか(つまり,実質的な副査となっていただくか)は,事前には不明で,12月か1月の教授会で決定する場合が多いです。

参考:卒業研究修了者の進路
卒業生の進路は次のようなものです。
(一期生,2015.3卒業)
銀行(群馬銀,武蔵野銀),学習塾,メーカー,SE,リース会社
(二期生,2016.3卒業)
銀行(日銀,群馬銀,足利銀,東和銀),メーカー
(三期生,2016.3卒業)
銀行(群馬銀,東和銀),メーカー,住宅


特別研究I・II(大学院)

大学院生については,M1の前期に方法論の学習,M1の後期に関連論文のレビュー,M2の前期に調査,M2の後期に執筆という大まかなスケジュールを想定しています。応募を考えている方は次の点を確認して下さい。
  • 大学院生の応募について
1)次のような学生は受け入れません。
 ・アカデミックな研究者志望である(この場合は,後期課程のある大学院へ進学したほうがよいでしょう)
 ・税理士・会計士などの会計専門職の受験志望のもの(この場合は,税理士免除のある大学院や会計大学院を考慮してください)
2)次のような学生を受け入れます。
 ・社会人で明確な問題意識はあるが,経営・会計についての知識がほとんどなく,また研究方法論などの知識が未熟なもの
 ・学部生で就職が決まらずにっちもさっちもいかないもの
 ・何が何だかよくわからないまま学部を卒業してしまい,どうしてよいかわからないもの
 ・働きながら学ぶことで,いくつかの選択肢を確保したいもの