「社会を読み解く統計的技法」



シラバス


  • 授業コード 81U59
  • 授業科目名 パブリック研究プロジェクトV (23)(集中)
  • 担当者名 新井康平(アライ コウヘイ)
  • 単位数 6
  • 開講期別 2012年度 前期~後期
  • 曜日・時限 前期(集中講義)、後期(集中講義)

  • 講義の内容
ビジネス・パブリック・グローバルの様々な分野にわたり,統計的な分析技法の重要度はますます増しています。このプロジェクトでは,いままで一度も統計的技法を学んだことがない学生を対象に,多様な社会問題にアプローチするための統計的技法の基礎から応用までを学んでいきます。基礎的な部分の習得では,統計理論を学びエクセルを使って実際の計算演習問題を行い,レポートを毎日書いてもらうことになります。また,応用部分では「R」と呼ばれる無料ですが高度な統計解析言語を利用し,実際の社会問題を統計的に分析し,毎日レポートを書いてもらうことになります。応用部分では,担当者の専攻上どうしてもビジネスの応用問題が多くなりますが,可能な限りパブリック・グローバルな問題も設定するようにします。
なお,集中講義として設定した理由は,4回生の卒業論文に間に合うようにするため,そして,留学帰国者でもプロジェクトを複数受講できるようにするためです。 

  • 到達目標
様々なプロジェクト科目および卒業研究プロジェクト科目に応用可能な統計的知識とそれを実践可能な統計解析ソフトウェア(「R」)の使い方を習得することです。 

  • 講義方法
第1日目から第5日目までは指定テキストを通じて,統計理論の基礎とエクセルによる演習を行います。各日でレポートを提出してもらいます。第6日目から第12日目までは,「R」により実際の問題を統計的に分析します。このパートでは新井も執筆陣に参加しているビジネスの統計分析の応用事例原稿を用います。また,場合によってパブリック・グローバルの題材も活用予定です。
なお,下記の教科書は講義初日から使いますので,かならず購入してきてください。 

  • 準備学習
講義の復習が何よりも重要になります。繰り返しの演習が重要となるので,わからない部分を次回に持ち越さないようにしてください。 

  • 成績評価
講義内レポートで採点します。なお3日間以上休んだ場合は採点対象外です。 

  • 欠席基準
授業実施回数の3分の1(端数は切り捨て)以上を欠席した場合は、単位を修得することができません。(「欠席」評価となります。) 

  • 講義構成 (毎回4コマ連続の12回となります。)
    • 【8/2】1. 理論編1:データの中心を知る(平均,中央,最頻値)
    • 【8/3】2. 理論編2:確率論的にデータをとらえる(区間推定と仮説検定)
    • 【8/6】3. 理論編3:データ間の関係の強さと因果関係を知る(相関分析と回帰分析)
    • 【8/7】4. 理論編4:過去のデータから将来を予測する(時系列分析)
    • 【8/8】5. 理論編5:データの山から重要な情報を抽出する(多変量解析)
    • 【8/9】6. 利益計画作成のための統計分析の活用
    • 【8/10】7. 予算作成における統計分析の活用
    • 【8/20】8. コストドライバー分析のための統計分析の活用
    • 【8/21】9. 組織内データの取得方法(マーケティングメトリクス・組織行動サーベイ)
    • 【8/22】10. 理念の浸透度と個人行動への影響を分析するための統計分析の活用
    • 【8/23】11. 施策・政策の導入効果の検証をするための統計分析の活用
    • 【8/24】12. 投資決定のためのモンテカルロシミュレーション分析の活用 

  • 教科書
    • 関正行(2011)『ビジネス統計入門』プレジデント社。 


最終更新:2012年04月20日 00:52