「会計学と経営学の未解決問題に挑む」



シラバス


  • 授業コード 81U76
  • 授業科目名 ビジネス研究プロジェクトI (13)(前)
  • 担当者名 新井康平(アライ コウヘイ)
  • 単位数 6
  • 開講期別 2012年度 前期
  • 曜日・時限 木曜4限 木曜5限 木曜6限

  • 講義の内容
会計学や経営学には,未だ解かれていない種々の問題があります。今回のプロジェクトでは,これらの中から新井が選抜した10の未解決問題を取り上げ,これら問題を解決するための糸口,方法を議論したり,自分なりの答えを見つけたりすることを目指します。なお,取り上げる10の未解決問題は次の通りです。
1「会計基準は世界共通であるべきか否か」
2「上場した方がよいか否か」
3「従業員の報酬は成果に応じたものが良いか否か」
4「新卒採用は学歴で選抜した方が良いか否か」
5「企業内恋愛/結婚は企業として制限した方が良いか否か」
6「従業員は多様な方が良いか均一な方が良いか」
7「将来のキャリアは,大学生のうちに確定させた方が良いか否か」
8「誰かがリーダーシップを発揮しなければまわらないような組織は,良いのか悪いのか」
9「予算は厳しく作ったほうが良いか否か」
10「同族企業は良いか否か」
一番の到達目標は,会計学や経営学がどのような学問なのかを理解することです。社会科学の場合,答えは多くの場合条件付きで導出されるため,「どのような条件下ならば」良いといえるか(あるいは良くないといえるのか)を思考できなければ,せっかく学んだ勉強を実務に応用するのにも覚束なくなります。 

  • 到達目標
会計学と経営学の思考法を身につけ,また自身で未解決問題を解決するための方法を習得すること。 

  • 講義方法
第1回は会計学および経営学における基礎的な方法論を学びます。「中範囲の理論」と呼ばれる理論の射程範囲について理解するため,講義形式をとります。
第2回から第11回までは,事前に課題に関連した新聞記事,論文,教科書の抜き刷りを読んだうえで,各自(人数が多い場合はチーム)で,どのような条件下でどのような答えが成立するのかを,他の資料の探索などをふまえて検討し,報告・議論してもらいます。報告内容が不十分であると新井が判断した場合,やり直しとなり,合格水準に達するまではそのチームは作業を続行してもらいます。
第12回から第15回までは,上記10テーマのうち,自分なりに興味を持ったテーマを選び,実際の調査を行い,自分なりの答えを提示したレポート(例年通りなら30枚程度)を作成します。

  • 準備学習
事前配布資料の読了および論点整理が準備学習として要求されます。一週当たり数百ページに及ぶ場合もありますので,準備学習は計画的にこなしてください。 

  • 成績評価
講義内報告を1回5点×10回分として50点,レポートを50点分とします。 

  • 欠席基準
授業実施回数の3分の1(端数は切り捨て)以上を欠席した場合は、単位を修得することができません。(「欠席」評価となります。) 
  • 講義構成
    • 1. 会計学・経営学の射程
    • 2. 問1「会計基準は世界共通であるべきか否か」
    • 3. 問2「上場した方がよいか否か」
    • 4. 問3「従業員の報酬は成果に応じたものが良いか否か」
    • 5. 問4「新卒採用は学歴で選抜した方が良いか否か」
    • 6. 問5「企業内恋愛/結婚は企業として制限した方が良いか否か」
    • 7. 問6「従業員は多様な方が良いか均一な方が良いか」
    • 8. 問7「将来のキャリアは,大学生のうちに確定させた方が良いか否か」
    • 9. 問8「誰かがリーダーシップを発揮しなければまわらないような組織は,良いのか悪いのか」
    • 10. 問9「予算は厳しく作ったほうが良いか否か」
    • 11. 問10「同族企業は良いか否か」
    • 12. 期末レポート作成のための方法論についての報告
    • 13. 期末レポート作成のための調査状況についての報告
    • 14. 期末レポートの進捗報告(1)
    • 15. 期末レポートの進捗報告(2) 

  • 講義関連事項
リサーチスキルの4か5のいずれかを履修済みか同時履修であることを履修条件とします。

最終更新:2012年04月20日 00:22