客完全無視の【アニカルまつり】を2013年も懲りずに開催
なお【とっとりアニカルまつり・零】については存在を知らなかったため情報がないので述べないことにする。
台風災害の中被災者放置で開催を呑気に喜ぶ
【とっとりアニカルまつり2011】第1日目(2011年9月3日)は鳥取県に台風が上陸、県全体で甚大な被害を出している。(農業水産関係で30億円余の被害額)
そんな最中アニカルまつりは強行開催された。
この内容については別項で詳細に述べているので重複は避けるが、問題は開催側に来場客に対する配慮がまったくないことだろう。
市内が冠水し交通手段がほとんど無い中で強行開催すればどのようなことになるか素人目にもわかる。
それなのに"開催できたのでよかった"とはしゃぎまくり、帰れなくなった人、来られなかった人のことは無視。
災害対策本部にいるはずの鳥取県職員は仕事をサボってきたことを得意げに話し、災害がまるで他人事のような対応だった。
開催側の対応としてはまさに最悪といえるし、行政自身が"催し物さえ成功すれば被災者が出ても構わない"というスタンスなのは異常である。
また、"第一日目来場者数はアニカルまつり全体で2000人"と主張しているが、上記のとおりの交通マヒ状態でどこからこの数値は出てきたのか疑問だ。
【東方因幡祭】には750人弱が参加とのことである。
参加予定サークルは台風のためかなりの数が参加できなくなり、参加した人間が書いたと思われる当時のツィッター、ブログなどではまばらにしか人がいないと書かれていた記憶しかないのだが。
【とっとりアニカルまつり2012】に使用されている"2011の様子"の写真でも人はパラパラとしか写っていない。
2012年でも県民からの指摘に対し県は"主催側からの発表をそのまま掲載している"と回答しているため、2011年も主催者が言った来場者を調査もせずそのまま発表している可能性が高い。
"アニカルまつり全体で2000人"の元記事が消えているため、指摘しているサイトを掲載させていただいた。
当日ルールを変更、客を大混乱に陥れるも"忙しくて情報出せませんでした"
【とっとりアニカルまつり2012】では昨年の反省を生かすかと思いきや、内容はさらに酷くなっていた。
数々あるが、特に指摘したいのは主催側の気分によって告知事項が勝手に変更されたことだろう。
"朝10時から声優トークショーの列を形成、11時から整理券を配布します"とかかれていたら普通の人は10時に間に合うように来場すると思う。
しかし実際10時に行くと整理券はすでに配布終了となっており、主催者側の呼びかけ、ルールを無視して早く来て並んでいた人間が整理券を手に入れられるという最悪の展開。
そしてそれに対する主催者側からの説明は一切なく、"整理券配布終了"とあるだけ。
他にも、情報発信はmixiやTwitterからといいつつ実際情報発信がされたのはアニカルまつり終了後。
実質3回目の開催にしてこれだけどうしようもない開催というのは明らかに、開催側にやる気がないと判断してしかるべきだろう。
とても鳥取県が言っているような"開催を重ねて周知していくことに意味がある"には程遠い。
ネットの指摘は的を射ている
コメントが今でも多く寄せられているサイトを取り上げさせていただいた。
こういった声を"成功をねたんでいる連中の嫌がらせ""粘着が叩いているだけ"と切り捨てる限り、鳥取県のまんが事業は永遠に成功しない。
ただ数値だけを見て繰り返される無意味なイベント内容
【とっとりアニカルまつり2012】は2万人とのことだが、肝心なのはその2万人が鳥取県に対してどれだけ観光客として有用であったかということだ。
数値だけ見て"これだけ来た。すごいだろう"というのは誰でも出来る。
2万人来たからすごいというのなら、他県の町おこしにはまったくかなわない。
鳥取県の経済にどれだけ効果をなしたのか、地元商店街にどれだけ恩恵があったのかを分析し、発表しなければならない。
税金を投入して町おこしイベントを開催するということはそういう義務があるはずだ。
だからこそ、数値だけ発表する主催者側と、それを頭から信じて"2万人来たから町おこしとして有意義"と受け取る鳥取県がいる限り、この催し物は開催されるだけ無駄だといえる。
なぜ町おこし効果のない【とっとりアニカルまつり】を開催しつづけるのか
〈まんが王国とっとり国家戦略推進事業補助金〉
40,000千円
個別イベント
アニカルまつり、米子映画事変、中華コスプレ、ゆるキャラカップ等
2012年【国際まんが博】において電通が5億もって行ったのをさすがに反省したのか、"イベント内容は県において企画・立案"とある。
しかし、鳥取県全体の事業であるとしながらも、東部及び中部活性化の必要性を無視して西部のみに力を注ぐということを平気でする職員らが中心になっても、意味のある内容になるとは思えない。注1
やるなら【国際まんが博】同様に県内全域で【とっとりアニカルまつり】は開催されるべきだろう。
ビッグシップのみで開催される理由はどこにもない。
こちらで、鳥取県東部、中部が置き去りにされることを指摘されている。
町おこしとはこのように、一部の地域だけ盛り上がればいいというものでもないし、そもそも米子市自体の活性化につながっているようにも見えない。
また、【とっとりアニカルまつり】の内容は触れている通り内容は年々酷くなっており、ますます"自分達が楽しめれば客なんかどうでもいい"という内容になっている。
これのどこが【まんが王国とっとり】として全国に鳥取県をPRできる内容だと思えるのか、まったく理解できない。
何度も指摘しているが、"自分達がよければ客なんかどうでもいい"という意識丸出しの人間が運営している限り、声優や出演者のビッグネームに引き寄せられる人はいても、鳥取県だから来たということにはつながらない。
その人達は観光客にもリピーターにもなってはくれないだろう。
実質、【とっとりアニカルまつり】も【まんがドリームワールド】も、周辺商店街や地域に恩恵があったという声は出ていない。
催し物に参加しにきて、参加したらすぐに帰る、その状態しか存在していないからである。
だから毎年どれだけ声優を呼んでアニソン合戦をやろうが鳥取県の町おこしにはならない。
また【コスプレ地域振興研究会】がプロデュースしている【こすぴッと】を出せばいいというものでもない。
鳥取県及びアニカルまつり実行委員会の連中が直さなければならないのはここである。
それがわかっていなければ【とっとりアニカルまつり2013】も"また鳥取県がやらかした。いい加減にしろ"で終わるだろう。
無駄な事業を繰り返してもそこにあるのは"成長"でなく"低迷"である。
最終更新:2022年04月26日 08:47