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128 :名無しさんなんだじぇ:2010/06/09(水) 15:19:41 ID:Iv/zqKAs
ガチャ

かじゅ「すまない、久。ちょっと付き合ってくれるか」
部長「ん、いいわよ」
かじゅ「悪いな、そちらも気が気でないだろうに」
部長「私?んー、まぁそれはそうだけど、貴方ほどじゃないわよ」
かじゅ「そうか。心配させてしまったな…」

部長「どう?落ち着いた?」
かじゅ「元より落ち込んでなどいない。…久、軽蔑しないで聞いてくれるか」
部長「随分と弱気ね。貴方らしくも無い」
かじゅ「弱気にもなるさ。そもそも、さほど強くも無い。殺し合いに乗りかけたほどだ」
部長「乗らないで殺されるよりはいいんじゃない?」
かじゅ「そのような意味では、入ってきた浅上を有無を言わさず殺せるような狂気が欲しかったところだ」
部長「キャラじゃないでしょ、そんなの」
かじゅ「モモとてあんな事はらしくも無い事さ。モモも私もお互い、こちらに来てから無理なことばかりしているものだな」

かじゅ「笑ってくれ、久。私はずっと、自分にとってモモがどのような存在だったのか、量りかねていた」
部長「人間にとってなにが大事なのかは、その時その時で異なるモノだもの。仕方ないわ」
かじゅ「私にとって麻雀はなにより優先される事だと思っていた。たかだか麻雀歴二年ではあるが、思わない日はなかった」
部長「へぇ、結構短かったのね」
かじゅ「熱しやすく冷めにくい、厄介なタチなのかも知れないな。…久は死の間際になにを考えた?」
部長「え?そりゃ麻雀できなくなるなーとか…全国行きたかったなぁって。麻雀やってる人間だったら当然でしょ?」
かじゅ「やはり久は根っからの雀士だな。私は…モモのことばかり考えていた」
部長「雀士失格ね」
かじゅ「そうだな。本当にそう思う。だからこそ、私たちは全国へなんの足がかりもつけることなく敗れたのだろう」

かじゅ「だが負けたからこそ、私はモモがどのような存在であるのか考えることが出来た。
    決勝が終わってスグこちらに呼び出されたが為に、結論はついぞ出せなかったが」
部長(合同合宿でもそんなこと言ってたわね…)
かじゅ「そして結論が出てみれば簡単なことだった。私はモモが好きだ」
部長「単純明快ね」
かじゅ「死の瞬間にそれに気がつけて、嬉しかった。本当に、心の底から。同時に悔しくもあった。もう、会えないのかと思うと、な」
部長「まさか、こんな場所があるとは思わなかったわけだしね」
かじゅ「こんな場所は救いでも何でも無いさ。牢獄以外のなにものであろうか。むしろ消えてしまいたかったよ」

かじゅ「久。私が先程のモモの姿を見て、どう思ったか。分かるか?」
部長「どうって…想い人が狂気に堕ちていくのを見て喜ぶ人間なんていないでしょ?」
かじゅ「私は、嬉しかったよ」
部長「え…」
かじゅ「血が通わぬ私の手と頬に肌を重ねてくれた時、言いようの無い喜びを覚えた。諦めたはずのぬくもりに抱かれて、嬉しかったんだ」

かじゅ「モモが私以外の何者もいらないと言い切った時、ひどく身近にモモを感じることが出来た。
    先刻まであのモモの姿を見て沸き起こるこの感情がなんなのか、全く分からなかった。理性や常識に縛られていたからな。
    しかし、それらを取り払ってみてみれば、この感情は喜び。そのものだった」
部長「確かに軽蔑するしかないわね」
かじゅ「その通りだ。最低な人間だな、私は。モモもこんな私を見たら幻滅するだろう」
部長「…そしたら私と付き合ってくれるかしら?」
かじゅ「フフ、ありがとう、久。だが私にはやはりモモしかいない。…っと長々と話してしまったな。戻るとするか」
部長「そうね、戻りましょう、牢獄へ。(…振られちゃったかぁ。相変わらず悪待ちばかりね、私)」
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