4:761~770

761 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 11:26:38 ID:qSp7PmVM
その時私は走っていた。
とにかく竹井久を助けるために。
どうしてそんなに竹井久を守りたかったのか、自分でも分からない。
ただ、どんなことがあってもキャスターさんを止めなければならないと、そう思った。
だから無我夢中でしがみついた。
キャスターさんの伸ばした右腕に。

律「久、逃げて!!」
キャスター「りっちゃん!何故?!」
部長「りっちゃん…ごめんなさい!」

ダッ

キャスター「竹井久!逃さないわ!」
律「キャスターさん、もうやめて!浮気したのは私なの!責めるなら私を攻めて!」
キャスター「だからその感情こそがマインドコントロールなのよ!
       離しなさい、りっちゃん!今その原因を根元から断つ!」

バッ

律「きゃ!」
キャスター「竹井久…もう許さないわ…粉々に砕くだけでは気が収まらない…
       原子分解…いえ!お前という存在を因果ごと掻き消してやるッッ!」
律「キャスターさん!見て!」
キャスター「!」
律「ほら、キャスターさん。おっぱいだよ。毎晩揉みしだいてるおっぱいだよ?
  今ここでわたしを無茶苦茶にしてもいいんだよ?」
キャスター「りっちゃん…」

フラ…

律「ね…?わたし、キャスターさんのこと一番大切だよ?
  だからそんな怖いことしないで…ね?」
キャスター「自分の身体を使ってまで竹井久を護りたいというの、りっちゃん…
       わたしの事がそこまで嫌いになったというの、りっちゃん…」
律「きゃ…キャスター…さん?違う!そんなんじゃない!なんで分かってくれないの!?」
キャスター「ハハ…消えちゃえ…こんな世界なんて…消えちゃえばいいのよ…」

キャスターさんはわたしを突き飛ばし、闇を身に纏うと詠唱を始めた。
わたしにはそれが、世界の崩壊する音に聞こえた。


762 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 15:14:59 ID:zrCmbtBY
?「やらせるかああああああ!」
?「させませんっ!」
バシーン!(キャスターの顔面に蹴りが2発クリーンヒット)
キャスター「ぺぽっ!」ズザー!
律「ムギに、刹那さん…」
オーナー「なんとか間に合ってよかったわ」
ガンダムバカ「ここを崩壊させるわけにはいけないからな」
オーナー「こんなことが起こりそうな気がしてたけど、まさかね」
ガンダムバカ「竹井は節操がなくて困る」
律「えっ、なんで…」
オーナー「最近の盗撮テープを見てたらわかるわよ。まるで倦怠期に入ったみたいだったもの」
律「…」
オーナー「りっちゃん、キャスターさんは私たちが抑えるからその間に理由を話して謝りなさい」
ガンダムバカ「理由はどうあれ、非はそちらにあるのだろう?ならば筋は通せ」
律「…わかった。ありがとうムギ、刹那さん」
オーナー「…さて行くわよ」ダッ!
ガンダムバカ「了解」ダッ!

キャスター「よくもよくも邪魔を…」
オーナー「前衛は任せるわ。とにかくりっちゃんが謝るまで何とか抑えるわよ」
ガンダムバカ「わかっているさ」


763 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 16:10:41 ID:ZJ9m6Utc
上条「嫌だ~!離せ~!」ズルズル
ひたぎ「男がいつまでも喚かないでくれる?カッコ悪いわよ」スタスタ
上条「男だろうが何だろうが嫌なものは嫌なんだよ!」ズルズル
ひたぎ「でも普通の謝罪じゃ許してもらえなかったんだからしょうがないじゃない」スタスタ
上条「だから焼き土下座って言うのは短絡的過ぎません!?」ズルズル
ひたぎ「ここではそれが常識じゃない」スタスタ
上条「そんな常識聞いた事ねぇよ!!」ズルズル
ひたぎ「…そこまで言うなら選ばせてあげるわ」ピタッ
上条「えっ!?焼き土下座以外の選択肢が!?」
ひたぎ「ええ…選びなさい、焼き土下座か…」

ジャキンッ

ひたぎ「文房具か…」
上条「怖すぎるんですけどッ!?」
ひたぎ「たかが文房具に、何でそんなに恐怖しているの?」
上条「全面的に貴方のせいですよッ!!」
ひたぎ「失礼ね…大体…ん?」

ドカカカカーーーーーン!!

ひたぎ「………」
上条「………」
ひたぎ「…随分面白いことになってるみたいね」
上条「どこが!?明らかに大規模戦闘が起こってるように見えるんですけど!?」


764 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 16:11:22 ID:ZJ9m6Utc
ひたぎ「とにかく、上条君の焼き土下座or文房具は後回しね」
上条「…どっちかするのは確定なんですね…」
ひたぎ「とりあえず、食堂のみんなにも知らせましょう」
上条「じゃあ俺が一っ走り…」
ひたぎ「その必要はないわ」ピポパ
上条「って携帯!?」
ひたぎ「もしもし?どうも今…」

―――食堂―――

C.C.「うん…そうか…分かった…」ピッ
美琴「…その携帯どうしたの?」
C.C.「いつもの執事に頼んだらくれた」
黒子「…あの執事さん何者ですの?」
衣「その執事とはどんな奴だ?衣も会いたいぞ」
C.C.「あ~…まあいつか、な…」
士郎「で、何だったんだ?」
C.C.「どうもキャスターの奴がなんやかんやで暴れてるらしい」
美琴「なんやかんやって…」
C.C.「そういう訳ですぐに向かった方がよさそうだぞ…ひーちゃんと上条はもう向かったらしい」
アーチャー「今から間に合うかは分からんが…行くしかないな」
士郎「セイバー!行くぞ!!」
セイバー「待ってくださいシロウ…まだデザートが…」モグモグ
インデックス「私が代わりに食べておくかも!」モグモグ
セイバー「させません!!これは私の物です!!」モグモグ
黒子「…結局また全部食べてしまいましたの…」
アーチャー「戻ったらまた作り直さねば…はぁ~…」


765 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/14(水) 16:12:02 ID:ZJ9m6Utc
衣「よく分からないが…衣も行っていいのか?」
C.C.「ダメだ。コロちゃんは私とインデックスと一緒に留守番だ」
衣「何故だ?そこにはいっぱい人が居るのであろう?衣は友達を作りたいのだ」
美琴「残念だけど、今から行くところは友達を作れるような状況じゃないの…」
黒子「心配せずともすぐにお友達は増やせますわ…だから待っていて欲しいのです…」
衣「…分かった…」
C.C.「じゃあ使い古された言葉だが…気を付けてな…」
アーチャー「ふん…言われるまでもない」
セイバー「私の食事を邪魔したことを後悔させてあげます…キャスター…」モグモグ
士郎「いや食べてるじゃん…」
美琴「それじゃ…行ってきます!」
黒子「行ってきますの!」
衣「行ってらっしゃい!!」

バタン

衣「行ってしまったな…」
C.C.「さて、待ってる間何をするか…」
インデックス「それじゃ麻雀をするんだよ!」
衣「おお!…しかしここには三人しかいない…三人麻雀と言うのもあるにはあるが…」
C.C.「心配ない」
ハロ「マージャン!マージャン!」ピョンピョン
C.C.「こんなこともあろうかとハロを持ってきている」
衣「おお!シーちゃんは何でも持っているんだな!!」
C.C.「何でもは持ってないさ、持っている物だけだ」

【食堂組、第二安土城へ…間に合うか?】


766 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/15(木) 01:27:51 ID:3sAY0u6A
【第二安土城一階出入り口付近】

部長「はぁはぁはぁ…やっぱり私ってか弱い乙女っていうか文化系少女ね…
    こんなことならスタミナつけとくんだったわ…もちろん夜の競技はタフネスだけどね☆
    そうこうしている内に出口ね…刹那くん、打ち合わせ通りにできるかしら…って…
    あちゃ~裏目ったわ…」

【第二安土城】

ガンダムバカ「キャスター、その歪み、許す訳にはいかない。ガンダムマイスターの名において貴様を討つ!」
オーナー「既に貴女は詰んでいるわメイガス!おとなしく投降しなさい!」
キャスター「ふふふふふ…詰む?なにを言ってるのかしら?」

ブンッ

ガンダムバカ「な、なに?!」
オーナー「なんの触媒も無しに竜牙兵を?!しゃらくさい!」

ズバババババ

アンデッド「あ゛~あ゛~」
オーナー「効かない?!」
キャスター「ふふふ…竜牙兵を超える特別製のゴーレムよ。マナが濃密なここならば触媒すら必要じゃないわ。
       鎧と武器は既に強化済み。通常火器じゃヒビ一つ入らない。
       つまり貴方達ではどうしようもないってこと。そこで指をくわえてこの世界が滅ぶさまをご覧なさい…」
ガンダムバカ「ならば尋常でない武器ならば通用するということだな?ホンダム!支援砲撃!」

・・・

ガンダムバカ「ホンダムどうした?!…なに?!」
オーナー「まさか…」
キャスター「そうよ。だって儀式魔術を使うんですもの。当然でしょ?
       結界を張らせてもらったわ。極上の、ね」


767 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/15(木) 02:34:33 ID:3sAY0u6A
【対策本部】

黒服「ダメです!サーズデイの攻撃すら通りません!」
ミサカ「私たちの飽和攻撃でもダメです!とミサカはミサカネットワークを通じて報告します!」
小萌「上条さんは?!」
黒服「黒子さんによるピストンテレポートで現場に到着しました!」
真宵「これはもう第二段階に移行するべきでは?!」
小萌「アレはこちらの動力炉を著しく消耗します!出来れば使いたくは…」

上条『こちら上条!駄目だ!消えねぇ!』

小萌「なんですって?!」
アーチャー「そういえば、あいつの右手は例の公園の結界を破ることが出来なかったな…」
小萌「白井さんのテレポートでは行けませんか?!」

黒子『…ダメですの!道が見えませんわ!』

小萌「どうして?!」
美琴「あの子のテレポートは11次元を通じる移動手段にすぎないのよ。
   次元の道が遮断されていれば使うことは出来ないわ」
アーチャー「なるほど。では行くとしよう」
小萌「お願いしますぅ」

ホンダム『~~~~~!』

撫子「先生!ホンダムがなにか伝えたさそうです!」
小萌「…これは」
真宵「先生も気づかれましたか」
小萌「えぇ…でもチャンスは一回。失敗はできないですぅ」
真宵「どちらにしますか?」

小萌「…龍門渕さんなら違う方を取ったと思いますけど、先生にはコレを選ぶしか頭にありません!」
真宵「了解。…先生のそんな所、私は好きですよ。
    総員!対ショック対閃光防御!」
小萌「トランザム・バースト!」


770 :名無しさんなんだじぇ:2011/12/15(木) 04:02:38 ID:a4mizPY6
ズドオオオオン!
ホンダム「…」

キャスター「な、何が起きてるの!?」
ガンダムバカ「小萌は切り札を発動させたか」
オーナー「使わざるを得なかったが正しいでしょうね」
キャスター「くっ、この…」
オーナー「ガンダムバカ!」パァンパァン
ガンダムバカ「わかっている!」ダッ
キャスター「この程度の射撃…な、突っ込んでくる!」
ガンダムバカ「取ったぞ…」ガシッ
キャスター「ちょ、離しなさい!」
オーナー「手伝うわ!」ダッ
ガンダムバカ「頼む!」
オーナー「キャスターさん、ちょっと大人しくしてくださいね」ガシッ
キャスター「この…」
ムギ「りっちゃん、今よ!トランザムバーストの影響があるとはいえガンダムバカと私は所詮人間。サーヴァントをどれだけ抑えられるかわからないわ!」
律「わかったぜ!…キャスターさん」
キャスター「な、何よ?どうせマインド…」
律「ごめんなさい!(土下座)」

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最終更新:2012年05月03日 21:20
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