3:972、973、975

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972 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/11(月) 03:03:15 ID:.AoOVpJU 特訓を終えた五飛は次の相手を探していた。 とはいえ、彼の体は極度に疲労していた。 故に今回は短期決戦を望んでいた。 そこに一人の女・・・いや少女が現れた。 五飛「おい、女!」 ???「なんですか?」 五飛「貴様は正しいのか?」 ???「え?」 五飛「貴様は正しいのかと聞いている!」 ???「その前に誰ですか?」 五飛「俺の名は張五飛。俺の正義を証明するために来た。戦う意思が無いなら何も言わず立ち去れ。俺は戦う意思のないものとは戦いたくはない。」 (こんな女は戦うべきではない。俺の正義は弱者を燻るためのものではないからな。) 梓「私は中野梓です。正しいとはなんですか?」 五飛「ならば簡潔に聞こう。貴様は誰かを殺したか?」 5秒の硬直の後梓の口が開いた 梓「はい・・・」 五飛「ならば貴様は悪だ。俺と戦え、言っておくが俺は女が相手でも手加減はできん、いいな?」 先に飛び出したのは五飛であった。しかしその瞬間・・・ 「バンッ!!」 一発の銃声が彼の突進の足を阻んだ。 梓「あなたが正義のために戦うなら、私も私の正義を貫きます!!」 五飛「では、説明してみろ。貴様の正義とやらを!」 五飛は銃弾を避けるため物陰からそういった。 相手はショットガン迂闊に近寄ることは敗北を意味する。 梓「私の正義は守ろうとする心です!」 五飛「それは正義では無い!弱い者が力を持ち大義を語るいい例だ。 己が正義と語り弱者を踏みにじり、まるで自分が正しいと言わんばかりに兵器を作り 戦いを続けようとする。そんな奴を俺は許さん!」 物陰に隠れながらもじわじわと差を詰めていくそんな五飛にこう言った。 梓「違います!私は・・・私は先輩たちと楽しく過ごしたいだけです。 それをあなたは壊すかもしれない。だから私は今戦うんです!自分の信じたいと思ったことのために!」 彼は一人の女の姿を一瞬彼女に重ねた。リリーナ・ピースクラフトだ。 リリーナは完全平和主義。つまり兵器を捨て、兵士を封印すれば、それが平和だという考えである。 表現する方法が違えど二人の少女は同じ夢があった。 *平和な世界* そう誰もが笑って暮らせる幸せな世界だ。 今五飛の中で大きな何かが動こうとしていた。 973 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/11(月) 03:19:14 ID:.AoOVpJU 五飛「もういい・・・貴様はおそらく正しいのであろう。だが俺は認められん。 俺は兵士だ。戦いの中でしか生きられず、戦うことでしか自分を表現できん人間だ。」 両手を上げ梓の前に五飛は現れた。 梓「正しいですか?私は間違ってないんですか?」 梓も武器を下し五飛にこう言った。 五飛「ああ、お前と同じ考えの女を知っている。今度貴様の仲間と会いに行くと良い。 リリーナというやつだ。」 梓「わかりました!では今度ティータイムの時に誘ってみますね。」 そう言い少女は駆けて行った その夜、五飛はもういちど考えていた‘正義’とは何なのか 昔の彼なら容赦なく彼女を攻撃し一瞬にして葬っていたであろう。 しかし、彼はためらった。彼の中の‘なにか’がその拳を制止させたのであった。 五飛「女のくせに・・・」 そう呟いて彼は床に就いた 彼の中で自分のためだけでない本当の正義が目覚め始めていた。 975 :名無しさんなんだじぇ:2010/10/11(月) 03:43:51 ID:.AoOVpJU 五飛「ん?」 扉をたたく音で目が覚めた。どうやらかなり寝ていたようだった。 梓「あれいないのかな?五飛さ~ん」 五飛「うるさい!貴様何の用だ?俺に用なら早く言え!」 梓「実は・・その・・ギターを聞いて欲しくて・・」 五飛「ギターだと?」 梓「はい。私10歳のころからギターやっててそれを正義の主張にできるなかな~って。」 五飛はカトルのバイオリンなどに興味をあまり持たなかったがこう言った 五飛「そうか。ならば聞かせてくれお前の正義を。」 梓「はい!!」 五飛「ふむ・・・」 五飛は自分の世界と違う音楽を興味深く聞いていた。 そうしてこんなことを考えていた 五飛(俺のは引き金を“引く”指。やつのは楽器を“弾く”指。 物を壊す指と心を震わせる指か・・・) 梓「いかがでしたか?」 五飛「なんていうか、我々の世界と違うな。貴様の曲は平和を奏でている。 美しく素晴らしいものだ。大事にしていけよ。」 梓「はい!」 五飛にとって初めて女を心の底から認めた日であった。 そして彼の正義は大きく変わっていた。 (戦う者には意思があり夢がある。それのために戦うのだ。 それが守るため。救うため。愛する人のため。友人という宝のため。 平和という夢のため。自分の存在のため。生きるため。敵のため。 どんな理由でもある。それはまさに十人十色そのものだ。 だから俺は理由なき戦いをするものを倒す。それが悪だ。しかし絶対悪ではない。 人は変わっていく、そう今の俺のように。だから倒すのではなく正すのだ。 そうそれが正義。それが俺の答えだ!!!) 心の中でそう誓った。 彼は変わっていった。以前とは違う彼に。

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