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690 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/07(火) 19:30:17 ID:viAB/x6I
部長「ふぅ、セイバーも衛宮君に受け渡したことだし、これで一段落ね」
アーニャ「竹井、この後空いている?」
部長「ええ、特に何もないけど、何か私に用があるの?」
アーニャ「この間言った、ディナーの招待」
部長「今から?まあいいけど。あっ、それなら他の人も呼んでみない?」
アーニャ「ううん、招待客は竹井だけ。訊きたい事がある」
部長「?なんだか分からないけどわかったわ」
アーニャ「それじゃ行こう。あ、途中でアーチャーを拾わないと」
~安土城一室~
部長「安土城にこんな一室があったんだ……しかもディナーが和食だなんて……」
アーニャ「男Aやアーチャーに頼んでセッティングしてもらった」
部長「あらそうなの……ねえアーニャ、訊きたいことがあるんだけど」
アーニャ「何」
部長「食堂で私が貴女を誘った時の事なんだけどさ。貴女ってどちらかといえば特攻野郎寄りよね。
なのに、なんで風紀委員チームの私の誘いを受けてくれたのかしら?
あの時は戦力欲しさに声を掛けたけど、正直先約があって断られると思っていたわ。
だから内心はとても吃驚した。ねえ、なんでかしら?」
アーニャ「……たぶん、主催者達の仕掛けのせい」
部長「主催者の仕掛け?あの、愛の力や己の執着が増幅するアレ?」
アーニャ「そう。そして、あの時私は自分の執着“空気脱却”に拘っていたところ。だから竹井の誘いに素直に受けた」
部長「……あいつら、あんなに早い段階から準備していたってことね。…またノコノコとやってきたら今度こそ粛清ね」
アーニャ「でも、誰かに必要とされている事が一番嬉しかった。だから竹井、ありがとう」
部長「いいや、それはこっちの台詞よ。アーニャがいなかったらあの騒動は収まらなかったわ。ありがとうね、アーニャ。
あっ、でも、アーニャはなんで終盤は平気だったの?」
アーニャ「簡単な事。それは…」
部長「それは?」
アーニャ「あそこで 活・躍 すれば 空・気 にならずに 凄・く・目・立・て・る と思ったから!!!」
部長「……そういう事」
【ちょっとした裏話をつけてみました】
アーニャ「竹井にも訊きたいことがある」
部長「なぁに」っ日~ ズズズ
アーニャ「竹井は誰が好きなの」
部長「ブゥゥゥーーーーーッ!」
【この部分は他者に投げ槍。恋色沙汰はちと無理てす】
691 :名無しさんなんだじぇ:2010/09/07(火) 21:17:15 ID:Ii2V6aUU
部長「うーん、今の所は特定の相手って言うのはないかなぁ」
アーニャ「本当?」
部長「なんでそんなこと聞いたの?」
アーニャ「…海原が告白してたから。それにガンダムバ…刹那も竹井の事が好きだって言ってた」
部長「へぇ…刹那君がそんな事を」
アーニャ「では竹井はフリーと言う事。よかった」
部長「ん?んー、じゃ、ここら辺でお別れね。また今度」
~安土城保健室~
セイバー「う…ん。士郎…おかわりを…ん…っ!士郎…?ハッ!?し、士郎は?!」
美穂子「あ、起きたんですね。良かった」
セイバー「わたしの事はどうでもいいのです!士郎は!」
美穂子「衛宮クンなら、ついさっきまでつきっきりで看病してたんですけど…ほら」
士郎「んごー…セイバー…」
セイバー「士郎…」
セイバー「ミホコ、貴女も私を?」
美穂子「えぇ、華菜が復活するまでの世話もありますし、
片倉さんや伊達さん、真田さんと海原さんも爆発に巻き込まれて重傷を負われてたので…」
セイバー「わたしはなにをやってるのでしょう…士郎が死んでしまった事に錯乱して、あのような…」
美穂子「好きな人が死んでしまったんですもの。仕方ないですよ」
セイバー「士郎が精いっぱいあの地獄で生きて来て、そして力及ばず黄泉に来たのだから、その生をねぎらうべきなのに…」
美穂子「好きだって思いを素直に表せるってすごい事だと思います。ただ、貴女の場合はそれが大げさなだけです」
セイバー「違う。すべては私の器の小ささが生み出した事だ。私のせいで全ては最悪の方向にしか向かず…」
美穂子「衛宮クンはあなたとの出会いを幸運だったと、共に過ごした日々は幸せだったと言ってましたよ?」
セイバー「なにをバカな事を…わたしたちは、結局は互いを理解しきれず喧嘩別れしてしまったのですよ」
美穂子「いいえ。私だって恋する乙女ですよ?恋人を思う人の目は、目を見れば分かります」
セイバー「サーヴァントと魔術師が恋などと…」
美穂子「それではわたしはこれで。みなさんもそろそろお目覚めになられる頃でしょうし」
セイバー「…分かった」
ガチャン
美穂子「わたしも…素直に言えればなぁ…」