3:161、163、164

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161 :名無しさんなんだじぇ:2010/06/21(月) 07:28:28 ID:jpxiIT3E 美穂エツァリ(う~ん…竹井さんの苦悩する姿に、僕の中の福路さんが激しく心を痛めている…。アレ?) 池田「キャプテン、どうしたんですか?」 美穂エツァリ「華菜…うぅん、池田さん。福路さんとしてではなく、エツァリとして聞いていいですか?」 池田「う…なんだよ、早く言えよ」 エツァリ「僕はエツァリです。いくら成りきっているとはいえ、福路美穂子、その人ではありえません」 池田「そりゃあ、あたしも分かってるけど!でもこんな地獄にだって潤いは欲しいし!」 エツァリ「いえ、そういう意味ではなく…。僕の感情や心はれっきとしてここにあって、その由来とするところは福路さんではありません」 池田「えぇ、と?」 エツァリ「つまり僕の心が福路さんのソレに引きずられることはないはずなんです」 池田「んー」 エツァリ「なのに竹井さんを心配する気持ちが心の底から沸き上がって…なんというか、もやもやするんです」 池田「あー」 エツァリ「あまつさえ竹井さんが僕に向けている優しさが、僕ではなく、福路さんに向けられていると、そう思うともやもやがトゲトゲしたものになるんです…」 池田「ん…」 エツァリ「これってどういう事なんでしょうか?」 池田「あー…本気でわからないのか?」 エツァリ「えぇ」 池田「あんた、確か御坂に恋してたんだよな?」 エツァリ「な!」 池田「御坂が上条当麻に思いを寄せてる時、どんな感じがする?」 エツァリ「それは…もやもやして…トゲトゲして…」 池田「わかってんじゃん」 エツァリ「え?…え?」 163 :名無しさんなんだじぇ:2010/06/22(火) 12:16:53 ID:jd0oDy6g エツァリ「先生、僕は最低の人間かもしれません」 小萌「なんか悩みでもあるんですか?エツァリさん」 エツァリ「僕は御坂さんの事を守ると決めていたのに、会うことすら出来ずに死なせてしまい、      復讐のために生きると決めたのに、手元に転がり込んだ大きなチャンスを何ら実らせることなく死んでしまいました」 小萌「うーん、せんせーは結局何も残せずに死んでしまったので、少しでも長生きしたエツァリさんが羨ましくもありますよ?」 エツァリ「それだけじゃないんです…死んでここにきてからも、御坂さんに何ら思いを伝えることもなく、何の役にも立てず…」 小萌「ま、まぁ確かに御坂さんは人に弱みを見せたり、借りを作るのを極端に嫌う人ですからぁ」 エツァリ「それに…それに…僕はもう、元の姿に戻る事も出来ず!」 小萌「ごしゅーしょーさまですぅ…」 エツァリ「ここからが最低なんです!僕は今のこの姿で人々の歓心を得て、騙して!いい気になって!」 小萌「まー今まで空気でしたから浮かれるのは仕方ないですぅ」 エツァリ「あまつさえ…竹井さんに、どうやら恋をしてしまいました…」 小萌「えーっ!」 エツァリ「竹井さんの思いが僕でなく、福路さんに向いてるのは分かってるんです!なのに優しくされて…僕は…僕は…」 小萌「え、エツァリさん?あんまり思いつめるのは良くないですよ?」 エツァリ「そして僕は御坂さんへの思いも捨てられず…先生、これってやっぱり二股ですよね…」 小萌「せ、せーしょーねんとくゆーの悩みですねぇ…」 164 :名無しさんなんだじぇ:2010/06/22(火) 20:23:49 ID:.vvti8J. 船井「なあ、元に戻りたいか?」 エツァリ「え?ええ、いろいろありますけど、気持ちの整理も付けたいですから戻れるなら戻りたいですけど――」 船井「よし決まりや。会長、安藤」 会長「なんで儂が」 安藤「ったく」 エツァリ「え、あのー二人とも僕の腕をつかんでいったい何を……」 船井「命がけの方法やけど大丈夫、痛みは一瞬や」 エツァリ「え――ぐはっ!?」 【福路美穂子の護符というか入れ墨 肉ごと除去完了】 安藤「なんであんなことしたんですか?」 船井「そろそろチヤホヤされているのがムカついてきたからや」 会長「そんな理由で儂らを手伝わせたのか」 エツァリ「ま、まさしく命がけの方法……ガクッ」 【エツァリ無事に元の姿に戻る】

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