5:471~473

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471 :名無しさんなんだじぇ:2012/04/16(月) 21:53:58 ID:.wLSoOTY 【控え室前】 かじゅ「…………」 とーか「入らないんですの?」 かじゅ「……龍門渕……天江」 衣「何故入らぬ? ここに東横が居るのであろう?」 かじゅ「……ああ」 とーか「だったら何故入らないんですの?」 かじゅ「……怖いんだ」 とーか「怖い?」 かじゅ「……モモは大きな罪を犯してきた……人を傷つけ、騙し、利用し……殺した……天江、お前までも……」 衣「…………」 かじゅ「そして、『孤独』なんて起源まで、覚醒してしまっている……」 とーか「……そうですわね」 かじゅ「モモがそんな風になってしまった原因は、私にある。だからモモに罪を償わせるのは、私の義務であり、責任だ。その為にも、私はモモに会わなくてはならない……」 衣「それならば……」 かじゅ「でも……それでも……私は怖い……」 とーか「……何が怖いんですの?」 かじゅ「今のモモを……起源によって“消滅”してしまっているモモを……もし見つけられなかったら……」 衣「加治木……」 かじゅ「私には自信が無い……もうモモが見えない、声も聴こえない、触れられない……そんな現実を突き付けられるのが怖いんだ……」 とーか「…………」 かじゅ「ならいっそ、この部屋に入らなければいい……そうすれば、モモを見つけられない自分に気付かなくて済む……そんな風に考えてしまうんだ……」 衣「……愚かな」 かじゅ「え?」 衣「いつからそんな愚かな人間になったのだ加治木!? 衣の支配にも臆せず、最後まで諦めず打ち込んできたお前は何処に行った!?」 かじゅ「…………」 とーか「同感ですわ。見つけられないかもしれない? 馬鹿も休み休み仰って下さい。分かっていないなら教えて差し上げますわ」 かじゅ「……?」 とーか「貴女以外の、一体誰が、今の東横桃子を見つけることができるんですの!?」 かじゅ「……!!」 とーか「このたまり場には、色んな能力や技能を持った人たちが居ます。それでも、今の東横桃子を見つけることができるのは、貴女を置いて他に居りませんわ!!」 かじゅ「……龍門渕……天江……」 衣「早く会いに行ってやるのだ加治木。お前が見つけない限り、衣たちは東横に会うこともできぬ」 とーか「さすがに卓に着いていることにまで気付けなければ、一緒に麻雀が打てませんから」 かじゅ「……ああそうだな、その通りだ。ありがとう、二人とも」 衣「礼には及ばぬ」 とーか「早く見つけて差し上げなさい」 かじゅ「ああ……今行くぞ、モモ」 472 :名無しさんなんだじぇ:2012/04/17(火) 02:17:57 ID:FEEOU8kc 【控え室】 ――私は――何処にも――いない―― ――誰にも――私は――見つけられない―― ――誰にも――私の声は――聴こえない―― ――いないものに――触れられる――筈もない―― ――でも――別に――構わない―― ――私は――「孤独」――なんだから―― ――そもそも――“私”って――何なんすかね?―― ――いや――考えるだけ――無駄っすね―― ――“私”なんてものは――何処にも――いないんだから―― 「そんなことはない――」 ――え?―― 「お前は間違いなく――」 ――誰?―― 「ここにいるよ、モモ――」 ――モモって――誰のことっすか?―― ――もしかして――“私”?―― 「お前が例え消えようと、誰にも見つけられなくても――」 ――この声――何処かで――聴いた気がする―― ――この手も――何処かで――触れた気がする―― ――あれは――確か―― 「私は必ず、お前を見つけ出す――」 ――あの日――教室で――私の世界に――色をくれた―― 「お前は決して――」 ――この人は――先輩は――加治木ゆみさんは―― 「独りなんかじゃない!」 「――先輩!!」 ――私の――東横桃子の――愛する人だ―― 後にその場に居た戦争屋は語る。 「独り芝居をしてるようにしか見えなかった」と……。 473 :名無しさんなんだじぇ:2012/04/17(火) 04:38:45 ID:5qhgSNF2 とーか「…で、どうでしたの、久々の再会は?」 かじゅ「多くを語らったよ、時間感覚のギャップはあったが」 衣「現世とここの時の流れ方は違うからな…東横は?」 かじゅ「…まだ正式に死んだと決まったわけではないから控え室待機さ。私としたは複雑ではあるが」 とーか「…そうですわね。東横さんが現世に戻ればここでの記憶は消滅してしまうのだから」 衣「それにお前は東横の死を望んだりはしてないないのだろう?」 かじゅ「当然だ。だからこそ…」 とーか「難しい問題ですわね」 ~控え室~ カッチャカッチャ♪ 首輪ちゃん「音が軽快だな。今はよっぽど機嫌がいいのか」

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