炎は残り続ける
「いってー!!」
俺は開始早々、ドヂをかましてしまった。
あの光にのまれてここに飛ばされた時、空中から投げ出されてしまった。
ゲーム開始から最初の痛みの原因は、受け身の失敗だった。
あの光にのまれてここに飛ばされた時、空中から投げ出されてしまった。
ゲーム開始から最初の痛みの原因は、受け身の失敗だった。
「冗談じゃねえよ!!落とされるなんて聞いて…!」
叫んではみたが、やっぱり身体は相当痛んだ。
体をひねる暇もなく、衝撃は結構なものだった。
これがもしも首から落ちたとしたら、と思うとずいぶんマシな結果だと思う。
体をひねる暇もなく、衝撃は結構なものだった。
これがもしも首から落ちたとしたら、と思うとずいぶんマシな結果だと思う。
とりあえず痛みが引くまで休もうと考えたわけで、その辺の手ごろな木にもたれかかった。
木の表面は少し柔らかかったから、背中にゴリゴリとした感触はしなかった。
木の表面は少し柔らかかったから、背中にゴリゴリとした感触はしなかった。
俺はこの時、内心落ち着いていた。
月光の奴も、普通の俺だったら慌ててる筈だと思ってるに違いない。
それぐらい落ち着いていた。
月光の奴も、普通の俺だったら慌ててる筈だと思ってるに違いない。
それぐらい落ち着いていた。
あの連中について自分なりに考えてはみたけど、
全くもって何も考え付かない。
落ち着いてても頭の回転は変わんないのか………
ため息をついて、一度周りを見渡す。
どこまでも木しか映ってない、そんな森の中だった。
全くもって何も考え付かない。
落ち着いてても頭の回転は変わんないのか………
ため息をついて、一度周りを見渡す。
どこまでも木しか映ってない、そんな森の中だった。
人の気配が感じられなかったから、俺はバックの中を調べだす。
名簿の中にはヒメアに遥、月光とミライか…
名簿の中にはヒメアに遥、月光とミライか…
「知り合いは俺を含めて5人か。」
そして地図を見だす。
自分の今いる場所は南西の……山か…
自分の今いる場所は南西の……山か…
「でも…この白線は何だ?」
都市の真ん中から二か所は橋のような場所に、もう一つは自分の近くのあたりで消えている。
「ひょっとして道路か…?だったらわかるんだけど…」
う~んと頭をひねるがハッキリとした答えは相変わらず出てこない。
自分が今いる場所だって山なのか平地なのかわからない。
発想力はあった方がいいな……
自分が今いる場所だって山なのか平地なのかわからない。
発想力はあった方がいいな……
もう一度考える。
この緑の少し薄いのが、下側だけにないんなら………
この緑の少し薄いのが、下側だけにないんなら………
「そうか、崖か!」
緑の濃さで高低差が変わるなら、それが途中で切れてるこの場所は、崖が広がってる筈だ。
だったらこの白線も、都市部とこの山を直接繋ぐ道路なんだ。
だったらこの白線も、都市部とこの山を直接繋ぐ道路なんだ。
なんでこんな事に気づかなかったんだよ、俺!
月光の奴ならすぐに気づいて行動してるに違いない。
月光の奴ならすぐに気づいて行動してるに違いない。
「よし!」
痛みはとっくに引いていた。
今は夜だから、崖の周りを行動するのはいくらなんでも気が引ける。
時計回りに進めば、誰か発見できるかもしれないし、歩いて山を下りよう。
今は夜だから、崖の周りを行動するのはいくらなんでも気が引ける。
時計回りに進めば、誰か発見できるかもしれないし、歩いて山を下りよう。
「あっ!そういえば武器は…」
バックの中に慌てて手を突っ込んで握ってみた。
「熱っ!なんだこれ!」
一瞬手を放してしまった。
手を放しても、熱気が手にどんどん当たってくる。
湯気が出ている感じだった。
我慢して引っ張り出すと、普段見た感じの肉まんとは極めておかしな部分を発見した。
手を放しても、熱気が手にどんどん当たってくる。
湯気が出ている感じだった。
我慢して引っ張り出すと、普段見た感じの肉まんとは極めておかしな部分を発見した。
「……ぁ……」
「アッチィィィイイイ!!!!!」
いけね……変なこと考えてる場合じゃなかった。
見た感じは深く考えなきゃ肉まんをバックにしまい込んで、もう一度行先を確認した。
見た感じは深く考えなきゃ肉まんをバックにしまい込んで、もう一度行先を確認した。
「と、とりあえず俺の目的はヒメア達を見つけることだ。他にもたくさんの人もいるみたいだからな。」
誰かに襲いかかられることも考えたけど大丈夫だろ。
一度や二度死んだくらいじゃ、すぐ元に戻るし……
一度や二度死んだくらいじゃ、すぐ元に戻るし……
「問題は攻撃できるものか…もしもって事もあるし…」
あれは極力使いたくないから………しょうがない。
襲われたら逃げるか。
襲われたら逃げるか。
別に戦いたいわけじゃないからな。
「そろそろ行くか。」
荷物を全部しまい込んで、右肩にかける。
俺はあの鷹野って人が嫌いだ。
こんな首輪をつけて適当なことを言いまくって、
みんなだってきっとそうだ。
月光だって、ミライだって遥にしたってヒメアも俺と同じ考えの筈だ。
こんな首輪をつけて適当なことを言いまくって、
みんなだってきっとそうだ。
月光だって、ミライだって遥にしたってヒメアも俺と同じ考えの筈だ。
遥が危ない。普通の人間だから、俺たちの中で襲われたら一番危ない。
月光やミライは…アイツら強いから大丈夫か。
月光やミライは…アイツら強いから大丈夫か。
「ヒメアも……きっと大丈夫だ」
そう呟いて、走り出す。
「遥を見つけて他の連中を探し出す…!待ってろよ、遥!」
【F・G-2 中間 山岳地帯 1日目 深夜】
【鉄大兎@いつか天魔の黒ウサギ】
【状態】健康・強い決意
【装備】なし
【道具】支給品一式・娘娘名物マグロ饅@マクロスF
【思考】1、遥を見つけた後、他のみんなを探す
2、このプロジェクトを止める
3、元の世界に戻る
基本:襲われたら逃げる
最後の手段として貂魔の炎の力を使う
【鉄大兎@いつか天魔の黒ウサギ】
【状態】健康・強い決意
【装備】なし
【道具】支給品一式・娘娘名物マグロ饅@マクロスF
【思考】1、遥を見つけた後、他のみんなを探す
2、このプロジェクトを止める
3、元の世界に戻る
基本:襲われたら逃げる
最後の手段として貂魔の炎の力を使う
本人は首輪の効果を知らない