これって何なの?前編
雛見沢分校の最年長、そして部活リーダーの園崎魅音
園崎家の次期頭首でもあり、実質彼女の名前を知らぬ者はいない
それは興ノ宮でも当然であり、ここでも彼女の顔は広い
部活において、強引に人を引っ張って行くそのリーダーシップは今日では珍しい
園崎家の次期頭首でもあり、実質彼女の名前を知らぬ者はいない
それは興ノ宮でも当然であり、ここでも彼女の顔は広い
部活において、強引に人を引っ張って行くそのリーダーシップは今日では珍しい
彼女の部活では最低限のルール…モラルがある
相手の意志はくんであげる、罰ゲームを嫌がっていてもあくまでこれは悪ふざけだ
だから前原圭一を部活に誘い、彼が大変なことになっても、妥協しているからたくさん笑いあう
この部活はみんなの為の部活であり、誰か個人の為という訳ではない
相手の意志はくんであげる、罰ゲームを嫌がっていてもあくまでこれは悪ふざけだ
だから前原圭一を部活に誘い、彼が大変なことになっても、妥協しているからたくさん笑いあう
この部活はみんなの為の部活であり、誰か個人の為という訳ではない
だから彼女はこのプロジェクトに嫌悪感を示していた
相手の意志など構いもせず、無理矢理人を集めて勝手なことを言いだした
挙句には殺し合いをしろ、と
ただのくだらない自己満足の為のお遊びにしか過ぎない
こんな事は彼女にとって許せるはずもなかった
しかし彼女はあの時動くことはできなかった
人の首が飛んでしまった
その光景を見て大勢の人が恐怖の渦に包まれた
彼女もその一人だ
許せない、そう思っても行動できなかった。この首輪のせいで
相手の意志など構いもせず、無理矢理人を集めて勝手なことを言いだした
挙句には殺し合いをしろ、と
ただのくだらない自己満足の為のお遊びにしか過ぎない
こんな事は彼女にとって許せるはずもなかった
しかし彼女はあの時動くことはできなかった
人の首が飛んでしまった
その光景を見て大勢の人が恐怖の渦に包まれた
彼女もその一人だ
許せない、そう思っても行動できなかった。この首輪のせいで
会場に飛ばされ、しばらくして落ち着きを取り戻した
彼女は行動を開始した
彼女は行動を開始した
少し歩いてみたけど、はっきりいって何かしたかった訳じゃない
気分転換のつもりだった。こんな所に連れてこられたら誰だって気が滅入ってしまう
あの人が何のつもりでこんな事をするのかはわからない
でもこんな事は許さない
われらが部活メンバーのやってることに比べたら天国と地獄だ
気分転換のつもりだった。こんな所に連れてこられたら誰だって気が滅入ってしまう
あの人が何のつもりでこんな事をするのかはわからない
でもこんな事は許さない
われらが部活メンバーのやってることに比べたら天国と地獄だ
「どう……しようか……」
バックの中の食料を見てもろくな物はなく、量も少ない。
「せいぜい3日ぶんかぁ~」
もしこんなことが長引けばまず足りはしない。
「武器も……なんかこれ……ふざけてるの?」
綺麗な色で、一瞬なにかのカードと思っちゃったけど
……まあいいか。
いわゆるハズレだけど別に武器が欲しかったわけじゃないし……
……まあいいか。
いわゆるハズレだけど別に武器が欲しかったわけじゃないし……
「…………とりあえず、なにか探してみよう」
まず1番は食料、これは絶対。
次は人かな、部活の皆に合流できれば……
次は人かな、部活の皆に合流できれば……
考えながら、名簿と書かれたノートを確かめた。
目を通していると、一人の名前に大きな違和感を感じた。
目を通していると、一人の名前に大きな違和感を感じた。
「えっ悟史!?なんで悟史がここにいるわけ?」
どうなってるの!?
………………………………………}
そんな。悟史は転校……いや、行方不明になってる筈…………
もしかしたら、これが私の知ってる悟史じゃないってことも……
………でもこれはむしのいい発想じゃないだろうか?
この悟史は沙都子と梨花ちゃんの名前に挟まれている…………………きっと本人だ…
……沙都子に詩音も……どうするつもり…?
探し回るに違いない……詩音……
詩音は悟史の為なら何でもできる。
きっと人も殺せる。
私には……そんな事をするための人は………
そんな。悟史は転校……いや、行方不明になってる筈…………
もしかしたら、これが私の知ってる悟史じゃないってことも……
………でもこれはむしのいい発想じゃないだろうか?
この悟史は沙都子と梨花ちゃんの名前に挟まれている…………………きっと本人だ…
……沙都子に詩音も……どうするつもり…?
探し回るに違いない……詩音……
詩音は悟史の為なら何でもできる。
きっと人も殺せる。
私には……そんな事をするための人は………
「……………圭ちゃん…………」
………ん………
今はもう……自分がしなきゃいけない事をしないと。
私はいろいろ悩みながら歩き出す。
これって結構危ないんだけど……そこまで頭は回らなかった。
私はいろいろ悩みながら歩き出す。
これって結構危ないんだけど……そこまで頭は回らなかった。
しばらく自分のいる地帯を歩きまくった。
比較的新しい住居が立ち並んでいて、どれもかなり立派だ。
比較的新しい住居が立ち並んでいて、どれもかなり立派だ。
「こりゃぁ~圭ちゃんとこの前原屋敷と同等だね」
全体的な感想として、興ノ宮なんて足元にも及ばない規模の町だと思った。
「これが都会ってやつか~」
…………いけないいけないっ!こんなこと考えてる場合じゃなかった!
目的を思い出すと、一番大きな家の中に入ろうとした。
遠くから見てもよく目立つ、いかにも金持ちが作った感じの成金趣味が全開だった。
そしてドアノブに手を出そうとした時、ある事に気づいた。
目的を思い出すと、一番大きな家の中に入ろうとした。
遠くから見てもよく目立つ、いかにも金持ちが作った感じの成金趣味が全開だった。
そしてドアノブに手を出そうとした時、ある事に気づいた。
「あれ?鍵穴が……?」
鍵は開いていたが鍵穴は壊れていた……というよりも壊されていた。
「ひょっとして誰かいるの?」
私は躊躇した。
他の人が私よりも早くここに入ったのかもしれない。
もしかしたら待ち伏せを受けるかもしれない。
他の人が私よりも早くここに入ったのかもしれない。
もしかしたら待ち伏せを受けるかもしれない。
でもそれが、私たち部活メンバーの一員なら。
私は賭けに出てみた。かなり危険な賭けに……
あくまでも目的は食料の調達……でも警戒は怠らない。
あくまでも目的は食料の調達……でも警戒は怠らない。
「………………よし!」
そして私はこの扉を開けた。
この場所に仲間がいると信じて。
この場所に仲間がいると信じて。