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始まり


よく分からない…どうして、俺があの人と…
俺はその時撃たれていた。モデルガンなんかじゃない、本物の銃で。よく知っているあの人に。
撃たれてからしばらくして、意識の底が戻ってきた。なんだ夢じゃないか。
目が覚めたら学校で楽しい仲間達にまた会えるんだ。早く目を覚ませよ、俺!

すぐ近くから女の子の声が聞こえる。聞きなれた、それでいて、どこか謎めいた女の子の声が、俺の耳に響き続けた。

「大丈夫?起きてちょうだい」

この声は…梨花ちゃんだ。いつもなら母さんかレナが起こしてくれるんだけど。なんでまた。
「目を開けてってば!!」
怒鳴り声に近いその大声で、俺はハッキリと意識が戻った。

「あれ?梨花ちゃん?……!」
「良かった、気が付いた?大分うなされていたけど」

梨花ちゃんだと思ったその声は全くの別人だった。
見た目の割には、梨花ちゃんと同じくらいに声が高いんだけどな…

「えっと…あなたは?」

「私は、高町なのは」
?いったいどこの人だ?とりあえず、こっちも名前を言わないと

「俺は、前原圭一です………」}

「無事で良かった~。」}
この人、興ノ宮の人かな?まあいいや。}
遠くからざわめきのようなものが聞こえる。}
今気付いたが、遠くの方では結構な人数が居るようだった。}
よく周りを見渡すと、かなりの大部屋にいるらしく、暗闇に光るいくつかの松明があり、その内の一本の下に自分は倒れていた。

「ここは……どこだ。」

名前を聞いて、状況を理解すると急な不安が襲ってきた。自分が今どこに居るのか。それだった。

「私も…よく分からないんだ。気が付いたらここに居て……」

なのはさんという女の人が自分よりも不安そうな表情になった。
この人も俺と同じ状況らしい。とりあえずいろいろ話を聞いてみよう。


そう思った時、首のあたりに違和感を感じた。痛みがある。調べようと思って触れてみた…………冷たかった。

「なん…だ?これは……?」

普通であればそれはペットの類が付けるもの。首には金属質の首輪がはめられていた。いったい何だっていうんだ!?。

「ダメ!無理に外したら警告みたいなのが鳴って…危険だから」

首の痛みは多分、これをはめられた際に乱暴にされたんだろう。だが今はそんな事はどうでもいい。
俺はこの時、感情よりも理性が働きまくっていた。自分でも驚くほどに。

「なのはさん……これが何かはわかりませんけど、他に何か知ってることってありませんか?」
「すぐ近くに、高校生らしい男の子と小学生の女の子が倒れてる。」

小学生だって!?まさか沙都子か梨花ちゃんも!
そう思ったら、次の一言は決まっていた

「よし!その二人を助けに行きましょう!」
「うん。私も人を探したいけど、こんなに広いし暗いと一人じゃ無理だから。」

俺はなのはさんっていう可愛い女の人と行動する事にした。
安直な選択かもしれないと思った。こんなわけのわからない状況で、知らない人についていくのが危険かもしれないことは考えた。
でも俺はこの人を信じられた。
この人からは人を包む優しさを感じられる。だから俺は信じてついて行った



「いた!あの二人!」

なのはさんの言った通り二人、倒れていた。
高校生の人は寝返りをうっていた。大丈夫そうだ。もう一人の女の子はなのはさんが起こしていた。

「うぅーん…お父さん、お母さん…」
「起きたよ!ねえ、大丈夫?」
「!!だ、誰ですか!?」
「私は高町なのは。あなたは?」}
「……千尋。荻野千尋です」

どうやらあの二人じゃなかったようだ。
女の子が名前を言い終わった時こっちの人も目を覚ました。

「何だ、ここは……?」
「落ち着いてください。大丈夫です」
「う!?……君は?」
「前原圭一って言います。」
「そ、そう。俺は…伊藤誠っていうんだ。……いやっ!そんな事よりも!
 ここはいったいどこなんだ?」
「俺たちにも分からないんです。気が付いたらここに居て、変な首輪がしてあって。」

細かく説明しようとした思ったとき、突然明かりがついた。

そして奥の扉から女の人がやってきた。青髪の、いかにも外人だった。」
外人なんて都会でもあんまり見た事がないな、…美人だ。
だけど………鷹野さんと同じくらいの胡散臭さを感じる。
あれ?鷹野さん?何か……妙な記憶が……
それよりも、こんな所に俺達を集めたのはあの人なのか!?
そんな事を考えていると女の人が喋りだした。



「皆さん、はじめまして。私グレイス・オコナーと申します。本日は当プロジェクトに参加いただきありがとうございます。」

プロジェクト?何を言ってるんだ。あの人は!俺たちを無理矢理こんな場所に集めておいて!

「人の心理を揺さぶる大変興味深いプロジェクトですので、皆様で実験させていただくことになりました。

クソッ!何だってゆうんだよ!いや、落ち着け!クールになれ!前原圭一!
だが、俺の冷静さも次の言葉で吹き飛んでしまった。

「そのプロジェクトとは、今この場に居る71名の方々で 殺し合い をしてもらう。ただそれだけです。

この大部屋が一気にどよめいた。こんなにも人が居たんだということを改めて実感した。だがそれ以上に…………

「馬鹿を言うな!!!人を集めて殺し合いだと!何を考えてる!!」

遠くから恰幅の良い男性がグレイスとかゆう女の人に叫び、近づいていった。

「お父さん!」

その時千尋ちゃんがそう言った。一瞬時間が止まった気がした。今、この瞬間に、止めるべきだった。
千尋ちゃんのお父さんが相手に掴み掛ろうとした時、彼の首輪は限界まで点滅していた。

「待ってくれっ!!!」

叫んだ時には遅かった。爆発した音が聞こえた。彼の方へ向き直すと、全て終わっていた。首輪の点滅どころか首輪自体確認できなかった。
そして、彼の首は…………真っ赤な…………血溜まりの中で……………言葉で表せない形相で転がっていた。

「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!」

千尋ちゃんの叫び声と悲しむ姿。そしてあの女の冷笑しか目にうつらなかった。


「フフ、馬鹿な人ね。皆様!ご覧になった様に皆様につけられた首輪は爆破装置です。解除しようとする。私に手を出す等の理由で爆破されます!」

「またこれには別の機能が付いています。皆様の居場所を特定する発信機です。
 今から開催されるプロジェクト、以降ゲームの説明は開始後にさせていたただきますが最低限のルールを二つ。
 ひとつは、死者が24時間に一人も出なかった場合、プロジェクトの失敗と見なしその場で全員を抹殺します。
 次に、このゲームを円滑に行うための設定。禁止エリアについて説明させてもらいます。
 ゲーム開始後、6時間ごとに臨時放送という情報送信を行います。この際に、6時間の間の死者と禁止エリアの増加について発表します。
 禁止エリアというのは、接近すると警告が鳴り、侵入すると首輪が爆破します。
 なので禁止エリアについての発表は決して聞き逃さないようにしてください。」

「それでは皆さん、名前を言われた順にこちらのバックをお取りください。
 この中には最低限の食料、水。他にはゲームの為の武器、地図等が入っています。
 バックを取った後、この先にある結晶の中にお入りしてください。ゲームの開始地点にワープします。
 通った瞬間にゲームが開始します。そこからはご自由に行動してください。
 仲間を作る、積極的に人を殺す、逃げ続ける。全ては自分次第です。」

「それでは皆さん、どうかこのゲームを心ゆくまでお楽しみください。」






あの女の人の話は全然耳に入らなかった。

俺の順番がやってきた。…千尋ちゃんはまだ泣き続けてる。」
俺がなのはさんに言われた事をしっかり理解していれば、あの子は泣かずに済んだんだ
あの子に謝るためにも、俺が絶対に助けるんだ!
レナ、魅音、詩音、沙都子、梨花ちゃん、皆こんなくだらないゲームになんか参加してないでくれ!

何がプロジェクトだ!何がゲームだ!絶対に…絶対に許さない!!覚悟してろよ!!

【荻野明夫】@千と千尋の神隠し
 [残り70人]




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