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またまた懲りずにやってしまいました偽シナです。今回は短編ですのでめっさくさ短い。いいんだ。その方が目が腐る心配が少ないから。(ぁぁぁ



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『茜さす帰路』偽シナ
【クリスマスだよ☆サンタさーん!】


迷信何ていわせない、サンタ教を設立したって構わない。(ちょ

■オープニング

気付けば外は雪が降っている。『茜さす帰路』の屋根の上にはうっすらと雪が積もり、世界を白に染める。今日はフォーナだ。
「サンタを信じるということは!夢であり!希望であり!グリモアそのものなんじゃないだろうか!?」
酔っ払ってますかと聞きたくなるような大声で熱弁しているのは、一応旅団長でもある茜守狐・ジェネ(a27753)である。集まっているのは、昏黒に佇む蒼影・グランス(a61725)、暗き闇・ヒィユ(a70456)、悲しみと慈愛を刃に・リア(a63649)の人である。彼らは心優しいことに、愚鈍な団長の意見に耳を傾けてくれている。
「そうねぇ、プレゼントすることはいいことだと思うわw」やんわりとした口調で、面白そうにリアが同意してくれる。
「俺はサンタは信じてないぞ。でもまぁ、子どもが夢を持つことは大事だがな。」ヒィユが冷静に意見を述べる。
「サンタ…それは正体を見られてはいけない者。影として生き影として死ぬ…それがサンタとしての運命。ジェネ、協力するなぁんよ!」グランスの素敵な発言に、愚かな団長はさらに熱意を新たにした。そして思うのだ、皆なんて素敵なノリ、と。

「・・・みなのしゅー、準備はいいかい!」
それぞれが赤い帽子、赤い服、そして白いひげという定番のサンタルックで待機していた。なかに、一人だけ南瓜を被ったグランスが居たけれども。彼の南瓜サンタは偉大なる夢を抱えているようなオーラが漂っていた。にこにこと楽しそうにしてるリアと、真面目な顔をして頷くヒィユ、そして表情は読み取れないグランス。彼らの持つプレゼントは、今まさに子どもたちへ贈られようとするのを心待ちにしていた。

一方、プレゼントを待つ子どもったちはといえば。
夜もだいぶふけてきた頃、彼らはそれぞれの部屋で思い思いに待機していた。
寒くないようにと厚着をしている疾風忍者・ラフは、一心にサンタの存在を信じているようだ。
「サンタさん…来てくれるかな…?」毎年毎年プレゼントをくれる、そんな不思議な人。今年は、せめてものお返しにと、彼なりにプレゼントも用意していた。

「サンタさんっているんでしょうか…物凄く楽しみです♪」
ニルギンは、そう呟きながらチョコチップクッキーとホットミルクを用意していた。ベッドの横には手作りの大きめの靴下が下がっている。幼少期の養父サンタ発覚事件に、彼は多少なりとも傷ついたので、今度こそ、とサンタを待ちわびていた。準備を整えて、いざベッドにもぐりこむ。眼鏡は外して、サイドテーブルへ置いた。あとは寝たフリをして、待つだけだ。

深謀の魔術師・イキシアは何をするでも無く,いつもどおりベッドに座って本を読んでいた。
「サンタね・・・身元不明の小太りの老人が深夜音も無く忍びこんでいくって、犯罪っぽいよね」くすりと笑って本を閉じ、彼は眠りにつくのだった。しかし彼を侮ってはいけない。彼は部屋の入り口から窓付近、はたまたベッドの回り全てに細いピアノ線を張り、端には鈴をつけて、人が来たらわかるようにしていた。最早サンタは不審者扱いだった。

蒼炎の魔女・ノイエはやる気満々でサンタに奇襲をかけるべく罠を張って待ち構えていた。彼女の準備は万端だ。毛布をロープで縛ってサンドバック状にして頭にナイトキャップをかぶせて偽者を作り、それをベッドに寝かせて布団をかけて寝てるようにごまかす。ノイエ自身はと言うと、クローゼットに隠れてサンタを待ち構えるのだ。
「ふふふ、早く来なさい、サンタ!悪戯なら只じゃ済まさないわよ!」
サンタは知らぬが仏だ。

――深夜。
「さて、ボクらが標的にする子どもたちは全部で4人だよ。何回も行くと起きちゃうかもしれないから、ココは一人一人担当しようねッ!」
というわけでリアはラフの、ヒィユはイキシアの、グランスはノイエの、ジェネはニルギンの元へ行くこととなった。
「それじゃ、皆健闘を祈るなぁん!」
そして、サンタは各々任務を遂行すべく闇夜に溶けていった。

そっと戸を開ける。起こさないように細心の注意を払ったつもりだが、部屋の主は起きていた。
「誰…?まさか…本当にサンタさん!?」
ラフが驚きの色を浮かべて、すぐさまサンタに扮したリアに走りより、握手を求めた。
「メリーフォーナ、ラフくん。はい、プレゼントよ」
にっこり微笑んで、リアサンタはオルゴールを渡した。
「プレゼントですか?ありがとうございます!!あの…ボクの作ったマフラー貰ってくれますか?外寒そうだから…風邪引いたら大変ですから…」
ラフはお返しにと、慣れないながらも頑張って作ったであろうマフラーを渡した。
「・・・ありがとう・・・いい子は、もう寝るのよ」
リアはそっとプレゼントを受け取り、ラフがベッドに入ったのを確認して、明かりを消した。胸に抱いたマフラーは、温もりに満ちていた。

リン、と震えるような音がした気がした。ヒィユは用心しいしい、しゃがみこんで入り口を調べた。
「・・・ふん、警戒は厳重のようだな・・・」
彼はそっと呟くと、扉をブラックフレイムで焼き払った。そうすれば、鈴を鳴らす心配はない。既に寝息を立てているらしいイキシアを見て取り、ヒィユはベッドへ寄った・・・が、しかし。
ベッドサイドにも細いピアノ線が張られていたことに気付かなかった彼は、うかり鈴を鳴らしてしまった。その音にはっと目覚めたイキシアは、すぐさまサンタを振り仰いで一言。
「・・・存外、若いですね」
中年の怪しい者ではないと知って安心したのか、彼はそのまままた眠りへ落ちていった。対するヒィユはちょっと面食らったが、気を取り直してそっと靴下に駄菓子セットを入れる。
「メリーフォーナ。…来年もいい子にしているようにな。」
頭を優しく撫でて、ヒィユはちょっと微笑んだ。

誰かが扉の前まで来たようだ。ノイエは息を潜めた。
クロークを戦闘状態にしてガードを怠らないグランスは、扉の隙間から誰でも寝てしまうという線香を焚いて、ベッドにヒトが横たわっているのを確認する。ノイエはもう眠っているようなので、彼はそっと部屋へ忍びこんだ。刹那。
「・・・覚悟ーッ!」
「な・・・なぁん!?」
クローゼットから勢いよく飛び出したノイエは、グランスであることを見て取ってから急停止した。
「・・・ってあら、グランスじゃないの!」
「ノイエ、ダメなぁん、ちゃんとゆっくり寝てないと・・・はい、プレゼントなぁん。もう寝た方がいいなぁんよ?」
そっと月の首飾りを渡して、グランスは軽くキスをした。
受け取ったノイエはにっこり笑い、お腹を大事そうに擦りながら微笑んだ。
「この子にもあげようね♪」
「勿論、なぁん・・・」
2人は幸せに満ちた表情で、愛しの我が子が生まれ出でる日を待つのだった。

そろりそろり、忍び足の人物がニルギンの部屋に不審な影を落とす。寝たふりをしているニルギンは、そっと様子を伺った。
かのサンタに扮したジェネはといえば、サイドテーブルにあるメッセージを読んで、一人感動していた。
 流石我が弟。細やかな気配り・・・純粋に寝てサンタを待つ心・・・罠をかけない清らかさ・・・!ボクはこんな優しい弟を持って、なんて幸せ者なんだろう・・・!
そんなことを心でひとりごちながら、ミルクを頂いて、クッキーをハンカチに包んだ。それから彼は大きめの靴下にノソリンのシルエットつきエプロンを入れて、満足そうに頷いた。部屋を出ようとドアに手をかけるや否や、ニルギンは背後からがしっと飛びついた。
「サンタさん、捕まえましたっ!」
「ななな・・・寝てると思ってたのにぃぃッ!!」
兄よりも大きい弟は、念願のサンタを捕まえたが良いものの、眼鏡が無くて視界が曖昧だった。結果、正体がわからずジェネにとっては良かったのだが。
「サンタさん、本当にいるんですねぇ・・・お仕事、頑張ってくださいね!」
にっこり笑ってそれだけ言うと、さっさとベッドに潜り込んですぐさますーっと寝息をたてる弟を呆然と見て、ジェネは変装も無様に、只唖然とするのであった。

戸口に4人のサンタが揃った。彼らは子どもたちが眠る建物を背に、静かに帰路を歩む。深々と雪が降り積もる中、一仕事終えた者立ちの背中は、凛として見えた。



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ここまで読んでくださった方、お疲れ様でっす!さぁ、今すぐ目薬をつけてゆっくり眠ることをオススメする。(ぁ
結局仮題名のまま。いいのが思いつかなかったのでorz
前回同様「こんなつもりじゃねぇよばかやろー!」的な感想も御座いましょう。そんな苛立ちはジェネにぶつけてくださいませ。(ぁぁぁ
書かせていただいた7人の方、お読みくださったあなた様、本当に有難う御座いました!