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茜守狐・ジェネ(a27753)の背後が拙いながらも描かせていただきました、偽シナリオを展示しております。
ホントにダメダメな文章ですが何卒生暖かい目で見守ってやってくださいませorz







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『茜さす帰路』偽シナ
【蒼く煌めく海、限りなく広がる青い空、夏です。(何】

■オープニング

真夏のだるい朝方、『茜さす帰路』の団長をお世辞にもしっかり務めているとはいえない茜守狐・ジェネ(a27753)がある一言を漏らした。

「・・・海行きたい。」
そんな団長の我侭とも言える一言で、皆を巻き込んで海に遊びにいくこととなった。


■出発
「ちこく遅刻ー!!お・・置いてかないで~~!!」
準備に手間取ったのか、息を切らして漆黒の狐火・コレット(a67110)が慌てて駆けて来る。
「真打は遅れて登場…ってね寝過ごした訳じゃ無いのよ?」
コレットと対比して、特に無し・シェレイラ(a65939)がゆったりと歩いてきた。
「みんな、準備できた?じゃ、出発~♪」
安らぎの時を皆と友に・ルィフォード(a25647)が号令をかけて、団員や友好の皆が思い思いに歩き出した。


■到着

白い砂浜、青く光る海原。鮫やクラゲの心配はなし。『茜さす帰路』の木組みの家から徒歩で30分、延々と続くかと思われる裏手の林道を真っ直ぐ歩いていくと、そこに海は現れる。
到着した一行に向けて、ジェネが一言注意事項を言おうとして振り向くと、すでに全員が思い思いの方へと向っていた。
「・・・ま、いっか♪」


「海だぜっ!!」
いつの間にか水着に着替えた東行狂生・シン(a64114)が、勢いよく海へと分け入っていく。
続いて、「ヨッシャ、とーちゃく!!」と勿忘草・シュンリ(a63016)も海に飛び込んだ。
「うしっ!シュンリ、競争しようぜ!」
「受けて立つぞ、シン!」
こうして甲乙つけがたい真夏の競泳が始まった。抜きつ抜かれつ、そのうち、シンが泳いでるシュンリを捕獲しようとしだした。「な、なんだよっ!?」必死でシュンリは浜辺へ逃げ、そのまま逃げようと試みたものの、『プーカのいたずら』で出現したバナナの皮を踏んで、あえなく掴まった。
「個性的な小麦色の肌を君に☆」
にやにや笑って、シンがシュンリに砂をかけ始めた。「やーめーろー!」シュンリが逃げ出そうとするところへ、シンの義理親である理の探求者・エアハート(a32454)がやってきた。これぞ天のお助け、と思ってか、シュンリが「エアハート!助けてー!」と叫んだ。・・・までは良いものの、何かおかしい。のせられていく砂のスピードが増したではないか。嫌な予感に襲われて現実を直視してみると、エアハートがシンと仲良く砂を積んでいるではないか。
「な、なんで!?」
「え?義理息子を手伝っているだけですが…」
何の疑問があるだろうといった表情でエアハートが答える。言葉も失ったシュンリが幸いにも気付かなかったことに、順調にシュンリを埋めた砂は、女性の体を象っていた。
「まぁこれくらいにしておきましょう…ね?」心なしか脅しが含まれているようなエアハートの黒い笑みが、シュンリを見下ろした。
「おっと、忘れないで書いとかなきゃな!」シンは仕上げに砂に『いぢられ』と書いて、満足げにうなずいた。

白に青の横ラインが入ったキャミソールに黒い短パンの姿でコレットが海辺にかけてくる。 
「やっぱ海って言ったら遊ばなきゃだよね♪泳ぐぞ~!・・・でもボク、泳げないんだよね・・・。波に打たれてへろへろしてよかな・・。」
落ち込んで、尻尾がへろんと垂れたところに、フリルスカートがついたピンクのワンピース水着で、悪戯森の子守唄・テロワール(a66775) が無邪気な笑顔でよってきた。
「てーる、およぐの、はじめてなの!コレットおねえちゃん、てーるとおよご?」
「うんっ、それじゃ一緒に泳ぐぞー!」
2人の可愛らしい後姿が、夏の太陽に負けないくらい眩しかった。

「わーい♪海だっー!泳ぐぞー、っと、準備体操っと。」
ルィフォードはハーフパンツの水着姿で、準備体操を始めた。
「この水着似合うかな?。みんなは、どんな水着を着てる?」
ざっとあたりを見回して、変なのがいないことを確認してから感想を一言。
「おー、みんな可愛いねー」
ルィフォードが海へと入っていくと、そこに紺の海水短パン、首に鍵を下げた、吹き抜ける風・アリカ(a63071)が水死体で・・・もとい、海中で爆睡しながら漂ってきた。「え・・・っアリカ!?ちょっと、やだ、ねぇ生きてる!?」ルィフォードが慌ててアリカの頬をぺちぺち叩くと、アリカはうっすら目を開いて、一言感想を述べた。
「・・・どこ、ここ?」
「・・・海だよ」冷静になったルィフォードが教えてやった。「・・・あ、そっか、海きたんだっけ。」そう呟いたアリカは、思い出したように水中へと潜っていった。一体何事が起きるのかと水中を凝視していたルィフォードの前に、数分後、異形の魚を抱えたアリカが浮上してきた。「・・・それ、食べるの?」
「うん。料理してくる」信じたくも無い言葉を残して、アリカは調理班の方へと向った。

「ぅ・・・わっ!?あ・・・足が・・・!だ・・・誰かぁ!!」
韋駄天忍者・ウィン(a62789)は足をつったらしく、あっぷあっぷともがいていた。
「うぃーーーーんーーーーーー!!ウィン、ウィン、うぃーんッッ!」
バカの一つ覚えのように名前を繰り返し呼びながら、ジェネが泳いで駆けつけた。
「ウィンっ!ボクに掴まってよ、浜辺まで泳ぐからッ!」
「は・・・はぃっ!」
ウィンが何とかジェネに掴まって、2人はようやく浜辺に辿り着いた。
「ふぁー・・・ウィンが溺れかけてるからヒヤヒヤしたよ、もうっ」
あはは、とジェネが笑った。
「ご・・・ごめんなさい、ジェネ団長・・・」
しゅんとしおれたウィンに、ジェネは遠慮無しにだきゅついた。
「心配かけさせたお仕置きだィッ!」
「く・・・苦しいよ、ジェネ団長~」
くすくす、とくすぐったそうに笑うウィンを、ジェネは変態行為に等しいと思われるほどただだきゅり続けた。

パレオ付きの青系統のビキニの上にパーカーを着た蒼炎の魔女・ノイエ(a63369)は己の胸を見てため息をつきながら、パラソルの下で皆が遊んでるのをぼんやり眺めている。
「ふぅ・・もう少し、胸があればなぁ・・。グランスはいいって言ってくれるけど・・・あるに越した事無いし・・。」
恋人の優しい言葉はとても嬉しいのだが、でもやはり・・・とそんな複雑な乙女心に、ノイエはまた溜め息をつくのであった。

ある一方で。「肌を出すのはちょっと苦手じゃからの…」
パレオつきの水玉模様の水着を着た蒼き回旋曲・リバー(a64076)が恋人を探して浜辺を歩いていた。そして案の定、彼は釣り糸を垂らして座っていた。リバーが背後から狙っているとも知らずに・・・

「海と言えば…魚!よし、オレは魚でも釣るかな!」
蒼穹深紅・フレイ(a63263)は何時もの蒼穹モードから深紅モードへと変わり、快活になっていた。
たまに針の代わりに小さいゴムボールを取り付けた竿を、泳いでる皆のほうに振って飛ばしては、からかって遊んでいた。
「大物釣れねーかなぁ・・・」
小物はリリースしながらそんなことを呟くと、後ろから殺気に似た気配が漂ってきた。「!?」羽交い絞めにされたと思ったら、抱きついてきた相手は恋人のリバーだった。
「リバーか!吃驚したなぁ、・・・」笑いながら振り向くと、そこには可憐に水着を纏った何時にも増して可愛らしい彼女がいたので、フレイは一瞬言葉を失った。
「?どうかしたのかえ?」
リバーはきょとんとフレイを見つめ、フレイはその一言で我に返った。
「あ・・・っと、リバー、・・・その・・・可愛い、な。」その時だけ蒼穹モードに戻りかけた彼だったが、リバーの突然のこちょこちょ攻撃に、それどころではなくなった。
「攻撃ー!フレイをいぢめるのは楽しいからの!」適当にフレイを虐め終わったリバーは、「じゃぁの♪」と一言残して、また海へと泳ぎに戻っていった。
そしてまた、フレイは釣りを再開した。恋人の水着姿を思い出してにやけていると、浮きがぴくっと反応して、一気に重くなった。
「おわっ!なんだなんだ!?」物凄い引きに最初は圧倒されたが、すぐに体制を立て直して力一杯リールを巻き上げた。「お・・・も!!へん・・・っこれくらいなんだぁぁ!所詮は魚だー!!」
一声叫ぶと同時に、海から巨体が躍り現れ、フレイの上に落ちてきた。
「うぁっ!?」ゆうに50cmはあろうかというクロマグロを押しのけて、フレイは満足そうに笑った。


白の風・ヴィリア(a64119)は一人ぽつんと砂浜で城を作っていた。
「うーん・・・いまいち上手く出来ないなぁ・・・」
そこへ昏黒に佇む蒼影・グランス(a61725)がやってきた。
「おっ城作ってるのか?俺も作ってるんだ、手伝ってくれないか?」
そう言ってにっこりと笑ったその先には、 すでに1mほどの高さを誇る立派な城・・・の作りかけがあった。
「す・・・すごいですねー・・・!それじゃ、手伝わせてもらいますね!」
早速ヴィリアが手伝い始めた頃、そこへルィフォードがやってきた。
「あ、ルィフォードさん、泳ぐのやめたんですか?」
「ちょっと、泳ぎ疲れたから、砂遊びだよ♪」
「じゃ、作ろう!」
「ん~…もうちょっと、こう…」
「上はどうします?」
「ここを足場にして…」
こうして3人の手によって、更に城は高くなっていくのであった・・・

何時も通りの格好で、シェレイラは砂浜から少し離れた木陰に座った。
「海は見るものよ」
一人淋しく座っているのも退屈だったので、近場にいる人にちょっかいを出しに、重い腰をあげて探し出した。

「・・・暑いな・・・」
月下の戦華・ファインディア(a63634)はそう呟いてから、またごろんと姿勢を変えて横になった。
黒の七部丈水着に、白い半袖のパーカを羽織ったままの格好で、彼は相棒の事を考えていた。彼女は一体今何をしているのだろうか?彼女も誘えばよかっただろうか・・・そんなことを悶々と考ていると、シェレイラがやってきた。
「暑いわね」
いきなりやってきてそれだけ言うと、シェレイラはファインディアの横にそっと腰を下ろした。ファインディアはいきなりの女性の登場にとても臆したらしく、固まってしまった。
その様子を見て、シェレイラは少しだけ笑って、また別の『標的』を探しにいった。



□料理班

おいしそうなサンドイッチが、きちんと並べられていく。エアハートが得意のサンドイッチを作っているところに、アリカが異形の魚を抱えながら、1つつまみ食いをした。
「毎回恒例のサンドイッチです…手抜きじゃないですよ?」
「うん、うまいよ。」アリカが感想を述べている間、エアハートの目は異形の魚に釘付けだった。・・・なんて不安なんだろう・・・そう思ったエアハートは、せめてカレーはと、
「なんでしたら手伝いましょうか?ちょうど今手が空いたところなので…」と手伝いを申し出た。

「今夜はシーフードカレーっス!」お気楽赤毛わんこ・フォルキス(a65013)は、早速野菜を切り始めた。
「私も手伝いますよ」
「俺はイカでも切るか」エアハートとファインディアが、フォルキスと共に順調にカレーの具を刻んでいく。その横で、異様な香りを発する物体が、アリカの手によって塩焼きにされていた。それがなんなのかも聞くのが恐ろしい3人は、カレー作りに集中しようと試みた。

「ふふふふ、料理ならまかせなさい、なのなぁ~ん!」少し遅れてやってきたヒトのヒトノソリン・リル(a49244)が、手一杯になまこを抱えてやってきた。そしてそのまま調理台に置いたかと思うと、なまこをノソリン型のお刺身に調理し始めた。
・・・不安だ・・・先ほどと同じ気持ちがエアハートの心をよぎる。でもリルは一向に気にしない。少し気味悪い色のノソリン型お刺身は、これでもかと言う位の異彩を放っていた。

「よし、具は切れましたね。では炒めましょうか?」と、エアハートがふとアリカに目をやると、すでにアリカが謎の魚を焼き終わってカレー作りに参加していた。・・・不安すぎる・・・もう3回目になるエアハートの気苦労はたえないのだった。その期待にこたえてか、アリカがどんどん作業を進めていく。
「玉葱入れんぞ?」
「人参入れっぞー?」
「蜥蜴入れんぜー?」
「カオスにするなっスよ!」フォルキスの激しい鳩尾突っ込みを受けつつ、頭をカリカリとかきながらアリカは苦笑した。「や、机の上にいたから」

ようやくマトモなカレー作りとなった。
「酒を入れよう。生臭さが消える」ファインディアの意見で酒が加えられる。
じゅーじゅーとおいしそうな音を立てて、野菜と魚介類が熱に躍る。
水が加えられ、慎重に灰汁取りが行われ、カレールーが投入された。よく煮たてられ、皆それぞれ一口味見してみる。
「おいしいのなぁ~ん!」
「・・・うん、完成っスね♪」
それぞれが満足の表情で頷いた。




□スイカ割り

「スイカ割り用のスイカっス!ちなみにオレは見学っスよ」
フォルキスによって用意された3つのスイカは、丸々と大きくて、とてもおいしそうだった。砂浜のビニールシートにスイカをセットして、準備が完了した。「てーる、すいかもはじめて!おいしそうなの!」ぺちぺちとスイカを叩いて、テロワールが嬉しそうな声をあげた。
「皆頑張るのじゃよー」アイスを頬張りながらリバーが声援を送る。
「じゃっ恒例の『目隠し☆スイカ割り大会』しようかっ!」訳のわからない命名をして、ジェネがフレイの目にリルが用意してくれた強力な鉢巻を巻きつけて、回転させた。
「・・・っと、よし、皆方向教えてくれ!」
「うむ、フレイ、もうちょっと左じゃよ!」
「フレイおにいちゃん、もういっぽ、ひだりだよ!」
「フレイさん、もうちょっと先・・・そこです!」リバーとテロワールとウィンの的確な指示により、見事にスイカが割れ、その赤く瑞々しい果肉をさらした。
「やった~」「フレイおにいちゃん上手ー!」ウィンとテロワールが叫んでフレイを褒め称えた。
「フレイ、凄いのじゃ!」リバーも感嘆の声を漏らした。
「おっ、やったぜ!」フレイが鉢巻を取ってスイカを見やった瞬間、頬にリバーの唇がそっと触れた。
「・・・ッ」呆然とするフレイを見て、リバーはくすくすと笑ってやった。

「次はシュンリねッ!」ジェネが今度はシュンリの目に鉢巻をする。そして酷い事に、フレイよりも多くしつこく、シュンリをぐるぐる回した。「さぁっシュンリ、そのまま右に57度回転して左斜めに進むのだっ!」解り難い上、全く違う方向を酷い団長が教える。
「シュンリ、もうちょっと右じゃよ!」「もっと前っス!」「あの、ちゃんと教えてあげた方が・・・」「シュンリ、そこで90度左に回るっス!」ウィンの言葉も空しく、シュンリは見事に目を回した。
「うーあー…もう無理ー…視界がー…!」限界点に達したらしく、遂にシュンリはばたんと倒れてしまった。

「ちゃんと正しい方を割るなぁ~ん!」
スイカが残り1個となったとき、リルはスイカのかぶり物をかぶってダミーのスイカと扮し、土の中へ埋めてもらった。
「最後の残る一つはボクだー!!」ジェネは自ら鉢巻をして皆に回してもらい、張り切った。
「ジェネ団長、もう少し右ですよ!」「もうちょっと、みぎだよ!」「ずーっと前なのじゃ!」「いきすぎっスよ、もう少し下がって!」
「あー、もっと左左!あ、え?ちょ、こっちじゃな…なぁぁぁぁん!?」
リルが殴られる鈍い音が響き渡る。全員に笑いの波が訪れようとしたのだが、なぜかジェネは全く違う方向に、さらになぜか、指示を出してくれる皆のほうに向ってスイカ割り用の木の棒を振りかざしてきた。
「えいやーっ!」
「えぇぇぇぇ!?」
危機一髪、全員が何とか避けたものの、木の棒を構えたジェネは「まだ割れないッ!スイカーどこだー!」っと叫んで海辺の方へ逃げる皆を追いかけて、挙句海へと入り込んで海藻に引っかかり、自滅した。

「スイカ割り・・・危ないからダミーごっこは止めよう・・・なぁ~ん」
土に埋もれたままのリルが、泡を吹きながらそのままかくんと気絶した。


■夕食

フレイの焼いた魚、ノソリン型なまこのお刺身、サンドイッチ、シーフードカレー、異形の焼き魚、スイカ。多少おかしいものが混じっていた気もするが、何はともあれ夕食が完成した。遊び疲れた皆が、立ち込めるおいしそうな匂いに引かれて集まってくる。
カレーに乗せるトッピング用に、卵とか焼きモロコシとかチョコ(?)などを用意してくれたフォルキスが号令をかける。
「さあっおまいら腹いっぱい食えっスよー!」
「いただきます!」みな思い思いに箸をつける。勿論なまこと異形の魚には誰も手を出さない。

ヴィリアがカレーを頬張って、そのおいしさに吃驚する。「本当においしいです!料理班の皆さん、凄いですね!」その誉め言葉に料理班一同嬉しそうにヴィリアに微笑んだ。

「・・・うし、俺が食べてやろう!」チャレンジャーなことに、フレイが異形の焼き魚に手を出した。皆が心配そうに見守る中、ぱくっと口に入れたフレイは、その表情のまま、凍り付いて動かなくなった。
カオスに手を出した恋人の看病をしつつ、リバーはそっと微笑んだ。「皆で楽しいのが一番じゃの…」

「美味しそうだね?食べていい?ん♪美味しい♪」カオスなモノは避けて、ルィフォードは楽しく食事をした。ちらりと視界に入ったノソリン型なまこのお刺身に一瞬声が出なくなる。
「…あ”…えーと、ジェネ食べる?」いきなり話題を振られたジェネだが、そこはチャレンジャー2号となってやろうと愚かな行動に出た。「食べ物は粗末にしちゃいけないからね!これを全部食べて見せる!」そういったかと思うと、大きく口を開けて全て口の中へと抱え込んだ。案の定、フレイと同様に凍り付いて動かなくなる。まぁ自業自得なのだ。

自分で作った異形の魚をあえて口にしないアリカは、エアハートとグランス、リルが酒盛りをはじめたために、へそを曲げて酒をめんつゆに変えはじめた。当然、3人とも気持ちよく酔うはずが、それとは程遠い味を口にしたために、アリカと恨みの追いかけっこをはじめた。「酒をめんつゆにされたくなかったら3回まわってワンと言えっ!」アリカはそんな言葉を叫びながら、命がけで鬼ごっこを続けるのであった。

小食なシンは賢明にもカオスは避けて、フォルキスに食べられるものだけよそってもらった。シュンリも綺麗に食べ終わり、2人で花火をしようと走り出した。

一足先に食べ終わったグランスは、ノイエに完成した砂の城を見せに連れて行った。砂の城は今や150cmの立派な古城へと変貌していた。
「へ~・・器用なんだ。上手いものね。」ノイエの賞賛の言葉に、グランスが少し照れて頬をかく。
「ねぇねぇ・・私の水着・・見たい?」そう言うと、ノイエはあきらめたようにおもむろにパーカーを脱ぎ始めた。愛しい恋人の水着姿に、グランスはつい見惚れて、砂の城を少し崩してしまった。
「持ってて!折角だから泳いでくる!」水着姿のまま海へ駆け出し、ざばんと大きな音を立てて海へ飛び込む。いったん沈んで、すぐに顔を出し髪を濡らす水を跳ね除ける。「ん~!気持ちいい~!!」ぷかぷか浮いて、ノイエは少し溜め息をつく。「なんか、悩んでて馬鹿みたい・・。もういいや。」吹っ切れた恋人に、何が起こったのかわからなくてグランスはぽかんとしていたのだが、はっとしてパーカーを手にノイエの元へ向った。



■花火

「たーまやー!」シンがどんどん打ち上げていくロケット花火が暗い夜空に煌々と光を放つ。砂浜が炎に煌めき、海がちらちらした炎を舐めるように静かに囁く。
花火の爆音に片耳(角?)塞ぎ「おー、すげぇー」とアリカが呟く。さっきこってりエアハートに絞られたことは何処吹く風、ちゃっかり楽しんでいた。

「うわぁ、綺麗ですねー・・・」大きめなのはちょっと怖いヴィリアは、線香花火を持って大玉が上がるのを見ていた。

「おっきー!てーる、はなびも、はじめて!きらきら、きれいなんだね!」はしゃいだ声を上げながら、テロワールが椅子に座って足をぷらぷらあそばせる。全てが初めてのような今回の旅行に、テロワールはとても満足したようだ。

「うわー…綺麗だなー。」
手持ちの花火を拭かせながら、シュンリは大玉を見つめていた。次に線香花火を手にとって、少し寂しく、彼は今日という日に終止符をうつのだった。

「お、綺麗だな…」花火を見上げているグランスの肩に、こてっとノイエが頭を持たせかけた。はしゃぎすぎて寝てしまった恋人の顔を見つめながら、グランスは静かに微笑して、上着をかけてあげるのだった。

その少し離れたところで、リバーの看護のおかげで立ち直ったフレイは金剛稲穂をしていた。「花火は派手でなくちゃな!」ぐるぐる回り始めて、多少の危険をばら撒いていた。そんな恋人を見て、危なく無く,かつフレイとはなれない程度の場所で、リバーは線香花火をしていた。
「すっごい綺麗じゃ。良い思い出になった。」回り続けるフレイを見ながら、リバーは幸せそうに呟いた。

「因みに『花火』は秋の季語だったりするけれどね…」
静かに火を散らす線香花火を見つめて、シェレイラは呟く。
「一瞬一瞬を必死に生きるって難しいわよね…そのセンス私には無い様だけれどね。」
意味深な言葉を残して、シェレイラの顔は火花に静かに輝いていた。

煙にやられたシンは、場所をちょっと移動して、線香花火をしていた。静かにぱちぱち燃えてふるえ始める火の玉を見るとも無く見つめながら、シンは呟いた。
「…今度はアイツも来れたらいいな」
そう言った直後に、ふるえていた火の玉が、もう限界というようにぽとっと落ちたのを見て、シンは空しい気持ちになるのだった。



■帰宅

「てーる・・・とぶー・・・のぉ・・・」
なにやら飛ぶ夢でも見ているのだろうか、テロワールがウィンの背中で謎の寝言を発した。
「疲れたんですね・・・でも楽しかったです」テロワールの寝言にくすくす笑いながら、ウィンは背中の小さい少女を冷やさないように、少し急ぐのだった。

すっかりエネルギーを使い果たしていつもの蒼穹モードに戻ったフレイは、リバーの手を引きながら帰路につく。「・・・なんか・・・疲れたな・・・」
さっきのはしゃいでいた恋人も新鮮だったが、静かに呟くように話すフレイも好きだ。リバーはそう思いながら、恋人の手を一段と優しく、強く握り返すのだった。

「楽しかったね♪また行きたいね♪何か忘れてるような気がするけど…。」
ルィフォードは気になって後ろを振り向いたが、くるっと向きを変えて、そのまま皆についていった。

遊び疲れて静かに寝息を立てるノイエを背負って、グランスは帰路をゆったりと歩く。自分の背中に全てを預けて眠る愛しい人を、改めて、守りたい、と星に願う夜だった。


「満足したかな、皆・・・」
戦い続きの中で、少しでも、楽しい時間が取れたなら良かった。日頃の皆への感謝を、少しでも、形に出来たなら良かった。
一緒に来てくれてありがとう、とそっと呟き、草に足をひっかけて転ぶ、ダメ団長なのであった。



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ココまでお読みくださり感謝感激雨あられでっす!プレイングと違うところも多々あるし「プレイングに書いたのにかかれてないッ!」というところも御座いましょう。
一応確認はしましたが、誤字脱字等もあるかもしれません・・・ってダメダメですな本当にorz

参加してくださった方々に最大級の感謝と、お詫び申し上げます。
見てくださった方、ご苦労様でした!