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改め、雁屋裕誘拐事件回。

 

 

1日目
昼過ぎ、宗教団体によるバスハイジャック事件発生。
(どこぞで入手したバス車体を運転、バス停に並んでた人たちを何食わぬ顔で乗せたのちに
「我々と同じように痛みを抱えて生きましょう。同意してくれたら一緒に貴方がたの財産を捨てにいきましょう」
 ≒「お前らの家とか燃やそうぜ。同意してくれないといつまでもこのバスの中だよ」と脅迫)
それに巻き込まれたふみ子さんは老人など長期間の膠着状態に堪えられそうにない乗客が多かったことから、自分の作家としての名前と身分を引き換えに他の乗客解放を要求。
(「リーダーの方とお話がしたいのですが」
 「私は作家の雁屋祐です。信用出来なくば仕事先の連絡先をお教えしますから、確認してください」
 「作家・雁屋裕を、貴方がたの好きにお使いになってくれて構いません。ですから、他の皆さんを解放してください」)
犯人側は彼女の価値(身代金とか知名度とか)と自ら「約束」を取り付けた態度を気に入り、他の乗客を解放。
ちなみにふみ子ちゃんは一番見えにくい位置に座り帽子とコートを着ていたため、彼女の外見をしっかり確認できた乗客はいなかった。
その後教団側は雁屋裕を資金源兼広告塔にすることにし彼女をアジトに連れ帰り監禁、集米社に声明を出す。
この辺で日が暮れる。

その頃、解放された乗客から通報があり、事件発覚、誘拐事件なので捜査本部が建てられる。
特命係の耳にもはいり、二人は彼女と連絡が取れないことから、誘拐されたのは間違いなく雁屋裕=麻木ふみ子本人だと確信する。神戸くん、激しく動揺。
のちに集米社からも通報がある。
「今後、定期的に雁屋裕の給料口座(振込み専用なので現在残高は0円)に身代金を入金してくれれば彼女の身の安全は約束する。
 彼女には今後我が宗教に関する著作書いてもらう」と脅迫電話があったという。
彼女の身元に関する情報が必要最低限しか出てこなかったり(彼女のトラウマを知る集米社の意向)、
身代金振込先が本人の口座だったり(教団側の指示)などの理由から、捜査局の末端でふと狂言説が浮上し、動揺していた神戸くん、ついに激昂し相手につかみ掛かる。
そして一線から外される。珍しく舌打ちしながら深夜の廊下で壁を蹴ったりしてればいい。それを大河内さんが宥めてる。
(ずかずかと大股で廊下に出るイライラ神戸くんとそれを追いかける大河内さん。
「神戸」「……」「少し落ち着け。お前らしくない」「ッ」
がん、と壁に拳を当てる神戸くん
「……知り合いなのか」「……」
そして後ろから出て来る右京さん
「神戸くん。君は捜査から外されました」「……」「ですから、ここから先、君がどう“個人的”に動いて情報を集めても、君の勝手です」
「杉下さん」「彼女を助けたいのでしょう」「はいっ」
駆けていく神戸くん。残る二人。
「お見咎めにはならないんですか、大河内監察官」「……私は何も見ていない」
「そうですか。それでは我々は捜査本部へ戻りましょう。取り返しがつかないことに、なる前に」)

二日目。
一方ふみ子さん。まだ「隣人」扱いなので窓のない部屋という名の倉庫に監禁されてるものの手足は拘束されていない。
早朝、壁を通して船の汽笛が聞こえたのでとっさに腕時計で時間を確認、記憶。
その後、徹夜で起きてた見張りがうっかり寝たすきに見張りのケータイから暗記していた神戸くんのケータイ電話番号宛にショートメールを送信……したところで起きた見張りに見つかる。
頬を殴られ倒れたとこを背中から馬乗りされ髪引っ張られて詰問される。
(「!!  こいつッ」ドガッ「いっ」ドサッ「てめぇ、今何しやがった!!」ガシ、グイッ「っ!」「約束をっ、破りやがって!!」)
騒ぎを聞き付け様子を確認したリーダーが、ショートメールの内容が意味をなさない文字列だったこと、
集米社との「約束」を破って暴力に至ったことを理由に彼女を拘束し、目隠しなどで事態を理解出来ないようにするだけでお咎めナシ。
(「何事ですか」「リーダー、こいつが私のケータイでおかしな真似を」「ふむ……メールを送ったんですね」「リーダー、制裁を」
「止めなさい、我々は大義なく人を傷つけてはいけない」「でもコイツ約束を」
「我々が彼女と交わした約束は、彼女自身と引き換えに他の乗客を逃がすこと、のみだ。おかしな真似をしない、という約束はなかった」「でも!」
「同志、お前の行為は集米社との約束を違反しているんだぞ。金を確認するまで、我々は彼女の身体に傷をつけない、と約束している。咎められたくなければ、黙って持ち場を交代しろ」
「わかりました、リーダー……」
「……さて、同志の早とちりにより貴方の身体に傷をつけてしまい申し訳ない。貴方の無遠慮な行動と差し引いてイーブンとしましょう。あ、残念ながら、拘束もさせていただきますよ」)

そして午前中、車乗り回して調査に奔走する神戸くんのもとに見知らぬ番号からショートメール。
一見ひらがなの羅列に見える文面は「(時刻) きてき」と入力されたものでは、と推測。ふみ子さんからのものだと直感した神戸くんは右京さんに伝える。
それが作家・雁屋裕からのものだという確証はなかったが、神戸くんは自分が全責任を負うと覚悟をみせる。
その後、相手側の電話番号や通信記録、そして(時刻)に船の汽笛が聞こえる場所、などからアジトの位置が割り出されていく。

そして突き止めたアジトに、夕方、突入。(神戸くんは外で待機)
死なばもろともと自爆を試みる犯人たちを取り押さえて倉庫に監禁されていたふみ子さん保護。
椅子に縛り付けられ目隠しにさるぐつわで拘束されぐったりしていたが、勢いよく開いた扉の音に、びくっと反応。
拘束を解いてもらったふみ子さん、怯えた顔だが、右京さんに話し掛けられて少し安堵する。
(「人質らしき女性を保護ぉ!」「!……?」「我々は警察です、安心してください」「ぁ、すぎ、したさ」「貴方が、雁屋さんで間違いないですね」
右京さんに尋ねられ、少し迷うが、静かに「そうです」と答える)
本人確認完了後、気が抜けたように意識喪失。
雁屋裕保護を聞き付け駆け付ける神戸くん。ぐったり寝かされている彼女の隣に立ってた杉下さんは、神戸くんに親類縁者のいない彼女の付き添いとして病院まで共に行くように指示。
(「神戸くん、我々は残りの教団の人間を探しに行きます。君は彼女に付き添っていてあげてください」
 「は」「君は本来捜査本部から外されているのですから、当然の処置でしょう」「……わかりました」)
見れば、殴られた跡はあるし口元怪我してるし憔悴しきっているしで心を痛める神戸くんはそのまみ病院へ同行。
検査の結果、脱水症状と身体の至るところにあちこちに痣や擦り傷がある以外は命に別状もなかった。
点滴を打ってもらい、意識が回復するまでひたすら神戸くんは付き添っている。
 

3日目。
昼前に、ふみ子ちゃん目覚める。
(「ん……?」「ああ、お目覚めですか」「あ、すぎしたさん、ここは……」
「病院の、表向きは面会謝絶となっていて、裏向きは事件関係者しか入れない病室です。僕と会話した後、意識を失われたんですよ」
「なんとなく、おぼえてます、ありがとうございます」「気分はいかがですか」「大丈夫、です。少しくらくらしますが」)
ふみ子ちゃん、ベッドの横のパイプ椅子で寝てる神戸くんに気付く。
(「彼は二日間不眠不休でしたからね。流石に疲れが出たのでしょう」「……そうだったんですか」
 「あなたが送ったメール、ちゃんと届いたみたいですよ」)
んん、と身じろぎする神戸くんに右京さんが
「神戸くん、麻木さんが目を覚ましましたよ」と声をかけた瞬間即覚醒。ばっ、とふみ子ちゃんを確認。右京さん席を外す
(「僕も警察官としてあなたに言いたいことは山とありますが、それ以上に言いたいことがあるらしい神戸くんのお話を聞いてやってくださいね」)
神戸くんに長い長い説教をされるふみ子さんでした。
ちなみに病院側には一切の事情が伏せられ、マスコミにはただハイジャック事件としてのみ伝えられ、「雁屋裕」の名が出ることもなく終わった長い2日間半。