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キーンコーンカーンコーン
学校の終わりを告げるチャイムが鳴った。

暁美ほむらはたった一人の『友達』、鹿目まどかを救うために何度も同じ時間を繰り返してきた。しかし、そのループも先日終わりを迎えた。誰一人として犠牲者を出すことなく、ワルプルギスの夜を倒せたのだ。呆気ないほど簡単に倒せてしまったため、街も多少の損壊で済んだ。今はとても平和で幸せな毎日を送っている。

場面は戻り、見滝原中学校の通学路。ほむらは、まどかやさやかと一緒に下校している。美樹さやかもまた、ほむらと同じ魔法少女である。志筑仁美は上条恭介と二人で帰宅している。

「ノド乾いたー。そうだほむら、ジュースおごってよ。」
明らかに嫌そうな目を向けながら、ほむらは返した。
「……なんで私が。」
「そうだよさやかちゃん。ほむらちゃんが可哀想だよ。」
「まどか、ありがとう。」
「ケチぃ。いーじゃん一本ぐらい。友達なんだからさー。」
『友達』……。今はほむらは、さやかはもちろん、同じ魔法少女の巴マミ、佐倉杏子とも仲がいい。確かに『友達』なのかもしれない。もうまどかはたった一人の『友達』じゃない。こんな私にもたくさん『友達』ができた。ほむらはそう思った。

自動販売機を少し過ぎたころに、それはやってきた。道の真ん中に見覚えのある白い生物が座っている。そう、キュゥべぇだ。キュゥべぇとはワルプルギスの夜撃破以来一度も会っていなかった。場に緊張が走る。
「よぉ、キュウべぇ。久しぶりじゃん。」
「何しに来たの。まどかと契約なんて絶対にさせないわ。」
さやかは挑発的な態度をとり、ほむらは警戒を強める。
「やれやれ、そんな怖い顔しなくても大丈夫だって。僕は鹿目まどかの事は諦めたからね。」
それは誰も予想しなかった言葉だった。
「本当に?」
ほむらはあまり信じていない。
「本当さ。君の執念には負けたよ。」
「そう。それなら良かった。なら、もう二度とまどかに契約を迫るような事はしないでちょうだい。」
「もちろんだよ、わかってる。じゃあ僕はマミや杏子の所にも行ってくるね。」
そう言い残すと、キュゥべぇは行ってしまった。
「あいつの言ったこと、本当かな……?」
さやかはまだ疑っている。
「本当なら良いけど。」
「さやかちゃんもほむらちゃんも、もうそろそろキュゥべぇの事信じてあげようよ。」
「優しいのね……。」
その優しさにほむらも惹かれたのかもしれない。

「それじゃあ、また明日。」
そう言って、まどかは自宅へと続く道へと歩いて行った。
その後、さやかとほむらも、
「また後で。魔女退治でね。」
と言い、それぞれの家へと向かった。

今日も一日平和だった。