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日常編 第四話」(2012/08/08 (水) 21:50:57) の最新版変更点

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期末テストが終わった。美滝原中学校の大半の生徒が勉強から解放され、自由になる。しかし、勉強漬けの日々が続く者もいる。三分の二ほどだろう。そう、受験生。すなわち、中学三年生のことである。巴マミもそのうちの一人だった。 「ごめんなさい佐倉さん!今日も受験勉強しなくちゃならないの!」 「……で、今日も魔女狩りに参加できないって伝えればいいんだな?」 「ええ……。本当にごめんなさい。」 「自分のグリーフシードは自分で稼げよ?」 「そこを何とか……」 「大丈夫!マミおねえちゃんの分もゆまがとってきてあげるから!」 「本当!?ありがとうゆまちゃん!」 杏子よりもゆまのほうがシスターに見えたマミだった。 魔女狩り。 「えーまたマミさん居ないのぉ」 さやかが不満を漏らす。 「しょうがないよ。マミさん受験だもの」 「……大変ね」 「ほむらはいいじゃん。頭良いんだしさ」 「まぁ」 「髪ファサァてやりながら言うな!」 「そうだ!今度神社行こうよ!」 「何でだ?」 「あんた……、仮にも神父の娘なんだからわかりなさいよ」 「し……宗派が違うんだよ!」 「日本人として常識でしょ?」 「まぁまぁ二人とも。落ち着いて」 「それで、いつ行くのかしら?」 「じゃあさ、日曜日にしよ。みんな開いてるでしょ?」 「まぁ……学校休みだし。」 「まどかが行くのならいつでもいいわ」 「そもそも毎日開いてるし」 「ゆまもー」 「じゃあ日曜日ね。じゃねー」 そして日曜日。風見野神社にやって来た。 「久しぶりの地元だねえ」 「そっか、杏子ちゃんって風見野出身だっけ」 「で、結局何しに来たんだ?」 「杏子まだわかってなかったの!?」 「受験の成功祈願よ。この神社はそれで有名なの」 「あぁマミの為のね」 「こいつやっとか……」 「お守りとか買って行ってあげようよ」 「いいね!皆で割り勘して」 「……この力はすべて自分の為だけに使い切るって決めたんだ」 「魔力をね。お金は使うもんね?」 「あなたは使うだけのお金を持っているの?」 「あ、持ってねえや」 「オイッ!!」 「ゆまは持ってるよ」 「おっ流石ゆまちゃん」 「この間マミおねえちゃんにもらったの」 「結局マミさんのかい」 「無事買えたね」 「一人お金出してないけど」 「ゆまもだろ!」 「ゆまちゃんは子供だからいいんだよ」 「どんな理屈だよ!」 「あ、巫女さんだー」 「本当だ、初めて見た。スゲー」 まどかはあることに気づく。 「ねぇ、あの人の中指……」 「指輪、ね」 「風見野にもいたんだねぇ、魔法少女……!」 魔法少女の巫女さんはこちらの視線を感じ取ったようだ。 「初めまして。あなたたちもなのね」 声をかけた。妙に殺気が感じられる。 「なんだい、やろうってのか」 「縄張り目当てなら、ね」 「私たちはそうじゃない。ただ神社に来ただけよ」 「そうですか。なら良かった。私も無駄な争いはしたくない」 「私たちはこれで帰る。手出しはしないで」 一行は風見野神社を後にした。 「あの巫女、かなり強い魔力を持っているわ」 「ほむらは会った事ないのか?」 「ええ。ワルプルギスを倒した後の事は初めてだから」 「なるほどね」 「だから決して戦おうなんて思わないで。確実に負ける」 「もちろん。風見野を奪う気なんて無いしね」 「あたしもだ。風見野に未練なんてねぇよ」 「それじゃあ杏子たちはこの事をマミさんに伝えておいてよ」 「わかった。それじゃああたしたちはここ曲がるから。じゃーな」 「「じゃーねー」」 こうして、神社参りは幕を閉じた。 しかし、これが新たな戦いの始まりだった……。
期末テストが終わった。見滝原中学校の大半の生徒が勉強から解放され、自由になる。しかし、勉強漬けの日々が続く者もいる。三分の二ほどだろう。そう、受験生。すなわち、中学三年生のことである。巴マミもそのうちの一人だった。 「ごめんなさい佐倉さん!今日も受験勉強しなくちゃならないの!」 「……で、今日も魔女狩りに参加できないって伝えればいいんだな?」 「ええ……。本当にごめんなさい。」 「自分のグリーフシードは自分で稼げよ?」 「そこを何とか……」 「大丈夫!マミおねえちゃんの分もゆまがとってきてあげるから!」 「本当!?ありがとうゆまちゃん!」 杏子よりもゆまのほうがシスターに見えたマミだった。 魔女狩り。 「えーまたマミさん居ないのぉ」 さやかが不満を漏らす。 「しょうがないよ。マミさん受験だもの」 「……大変ね」 「ほむらはいいじゃん。頭良いんだしさ」 「まぁ」 「髪ファサァてやりながら言うな!」 「そうだ!今度神社行こうよ!」 「何でだ?」 「あんた……、仮にも神父の娘なんだからわかりなさいよ」 「し……宗派が違うんだよ!」 「日本人として常識でしょ?」 「まぁまぁ二人とも。落ち着いて」 「それで、いつ行くのかしら?」 「じゃあさ、日曜日にしよ。みんな開いてるでしょ?」 「まぁ……学校休みだし。」 「まどかが行くのならいつでもいいわ」 「そもそも毎日開いてるし」 「ゆまもー」 「じゃあ日曜日ね。じゃねー」 そして日曜日。風見野神社にやって来た。 「久しぶりの地元だねえ」 「そっか、杏子ちゃんって風見野出身だっけ」 「で、結局何しに来たんだ?」 「杏子まだわかってなかったの!?」 「受験の成功祈願よ。この神社はそれで有名なの」 「あぁマミの為のね」 「こいつやっとか……」 「お守りとか買って行ってあげようよ」 「いいね!皆で割り勘して」 「……この力はすべて自分の為だけに使い切るって決めたんだ」 「魔力をね。お金は使うもんね?」 「あなたは使うだけのお金を持っているの?」 「あ、持ってねえや」 「オイッ!!」 「ゆまは持ってるよ」 「おっ流石ゆまちゃん」 「この間マミおねえちゃんにもらったの」 「結局マミさんのかい」 「無事買えたね」 「一人お金出してないけど」 「ゆまもだろ!」 「ゆまちゃんは子供だからいいんだよ」 「どんな理屈だよ!」 「あ、巫女さんだー」 「本当だ、初めて見た。スゲー」 まどかはあることに気づく。 「ねぇ、あの人の中指……」 「指輪、ね」 「風見野にもいたんだねぇ、魔法少女……!」 魔法少女の巫女さんはこちらの視線を感じ取ったようだ。 「初めまして。あなたたちもなのね」 声をかけた。妙に殺気が感じられる。 「なんだい、やろうってのか」 「縄張り目当てなら、ね」 「私たちはそうじゃない。ただ神社に来ただけよ」 「そうですか。なら良かった。私も無駄な争いはしたくない」 「私たちはこれで帰る。手出しはしないで」 一行は風見野神社を後にした。 「あの巫女、かなり強い魔力を持っているわ」 「ほむらは会った事ないのか?」 「ええ。ワルプルギスを倒した後の事は初めてだから」 「なるほどね」 「だから決して戦おうなんて思わないで。確実に負ける」 「もちろん。風見野を奪う気なんて無いしね」 「あたしもだ。風見野に未練なんてねぇよ」 「それじゃあ杏子たちはこの事をマミさんに伝えておいてよ」 「わかった。それじゃああたしたちはここ曲がるから。じゃーな」 「「じゃーねー」」 こうして、神社参りは幕を閉じた。 しかし、これが新たな戦いの始まりだった……。

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